[重要]WindowsUpdateで公開されたMS14-044:セキュリティ更新プログラム(2984340)について
平素は、富士通製品をご愛用いただき誠にありがとうございます。
8月13日にWindows Updateにてマイクロソフト社から公開された「MS14-044:セキュリティ更新プログラム、『SQL Server の脆弱性により、特権が昇格される (2984340)』を適用後に、PCサーバPRIMERGYの添付ソフトServerView Operations Manager、及びServerView Virtual-IO Managerのサービスが停止している場合があります。
「MS14-044:セキュリティ更新プログラム(2984340)」を適用される際は、事前に以下の詳細をご確認いただき、記載の手順にて適用していただけますようお願いします。
現象
「MS14-044:セキュリティ更新プログラム(2984340)」を適用後、ServerView Operations Manager、及びServerView Virtual-IO Managerのサービスが停止します。
サービスが停止する際に、エラーメッセージ等は表示されません。
「MS14-044:セキュリティ更新プログラム(2984340)」の詳細は、以下のマイクロソフトのサイトでご確認ください。
マイクロソフト セキュリティ情報 MS14-044 - 重要
「SQL Server の脆弱性により、特権が昇格される (2984340)」
対象ソフトウェア・バージョン
- ServerView Operations Manager (Windows) V4.91以降のバージョン
- ServerView Virtual-IO Manager (Windows) 全てのバージョン
発生条件
ServerView Operations Manager、またはServerView Virtual-IO Managerの上記対象バージョンであり且つ、これらが使用するデータベース(1)として、MS14-044:セキュリティ更新プログラム(2984340)の適用対象のSQL Serverを使用している場合に発生します。
MS14-044:セキュリティ更新プログラム(2984340)の適用対象のSQL Serverは、以下のマイクロソフトのサイトでご確認ください。
マイクロソフト セキュリティ情報 MS14-044 - 重要
「SQL Server の脆弱性により、特権が昇格される (2984340)」
更新プログラムの適用対象のSQL Serverを使用していない場合には、本事象は発生しません。
1 ServerView Operations Manager、またはServerView Virtual-IO Managerが使用しているデータベースは以下の方法で確認することができます。
尚、ServerView Operations Managerがデフォルトでインストールするデータベースのバージョンは、本ページの「(参考)ServerView Operations Managerがインストールするデータベース」の項を参照してください。ServerView Virtual-IO ManagerはServerView Operations Managerが使用しているデータベースを使用します。
お客様でインストールしたSQL Serverを使用している場合にも対象となります。
(1) メモ帳で、%WINDIR%\ServerViewDB.ini を開きます。
(2) 「DbServerVersion」で始まる行を探します。
この行の「=」の右側の文字列が、使用しているデータベースのバージョンです。
例)
%WINDIR%\ServerViewDB.iniの記載が以下のようになっていた場合、使用しているデータベースのバージョンはSQL Server 2008です。
DbServerVersion=Microsoft SQL Server 2008
(3) 「DbServerEdition」で始まる行を探します。
この行の「=」の右側の文字列が、使用しているデータベースのエディションです。
例)
%WINDIR%\ServerViewDB.iniの記載が以下のようになっていた場合、使用しているデータベースのエディションはExpress Editionです。
DbServerEdition=Express Edition
回避方法
該当の更新プログラムを適用する際には、以下の手順で行ってください。
Operations Manager のバージョンが V4.92 以前の場合
(1) [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックし、「services.msc」と入力して [OK] をクリックします。
(2) 以下の順でOperations Manager、ServerView Virtual-IO Manager のサービスを停止します。
- 「ServerView Virtual IO DB Backup Service」 (バージョンによっては存在しません。[スタートアップの種類]が「手動」または「無効」で停止している場合は対象外となります)
- 「ServerView Virtual IO Manager Service」
- 「ServerView Download Service」 (バージョンによっては存在しません)
- 「ServerView Services」
- 「Apache2_SV」 (インストール時の設定によって存在しない場合があります)
(3) 該当のマイクロソフトの更新プログラムを適用します。
(4) 以下の順で、Operations Manager、ServerView Virtual-IO Manager のサービスを開始します。
- 「Apache2_SV」 (インストール時の設定によって存在しない場合があります)
- 「ServerView Services」
- 「ServerView Download Service」 (バージョンによっては存在しません)
- 「ServerView Virtual IO Manager Service」
- 「ServerView Virtual IO DB Backup Service」 ((2)で開始されていた場合のみ開始します)
ServerViewOperations Manager のバージョンが V5.00 以降の場合
(1) [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックし、「services.msc」と入力して [OK] をクリックします。
(2) 以下の順で ServerView Operations Manager、ServerView Virtual-IO Manager のサービスを停止します。
- 「ServerView Virtual IO DB Backup Service」 (バージョンによっては存在しません。[スタートアップの種類]が「手動」または「無効」で停止している場合は対象外となります)
- 「ServerView Virtual IO Manager Service」
- 「ServerView Download Service」
- 「ServerView Services」
- 「ServerView JBoss Application Server 5.1」または「ServerView JBoss Application Server 7」
(3) 該当のマイクロソフトの更新プログラムを適用します。
(4) 以下の順で、ServerView Operations Manager、ServerView Virtual-IO Manager のサービスを開始します。
- 「ServerView JBoss Application Server 5.1」または「ServerView JBoss Application Server 7」
- 「ServerView Services」
- 「ServerView Download Service」
- 「ServerView Virtual IO Manager Service」
- 「ServerView Virtual IO DB Backup Service」 ((2)で開始されていた場合のみ開始します)
問題発生後の復旧方法
上記回避方法を行わずに、該当の更新プログラムを実行した場合、以下を行ってください。
Operations Manager のバージョンが V4.92 以前の場合
(1) [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックし、「services.msc」と入力して [OK] をクリックします。
(2) 以下の1)~5)のサービスのうちいずれか1つでも停止していた場合、1)~5)の順に停止します。既に停止されているサービスは、そのまま停止しておきます。
以下のサービスのうち、存在するものがすべて開始されていた場合は、対処の必要はありません。
- 「ServerView Virtual IO DB Backup Service」 (バージョンによっては存在しません。[スタートアップの種類]が「手動」または「無効」で停止している場合は対象外となります)
- 「ServerView Virtual IO Manager Service」
- 「ServerView Download Service」 (バージョンによっては存在しません)
- 「ServerView Services」
- 「Apache2_SV」 (インストール時の設定によって存在しない場合があります)
(3) 以下の順で、サービスを開始します。
- 「Apache2_SV」 (インストール時の設定によって存在しない場合があります)
- 「ServerView Services」
- 「ServerView Download Service」 (バージョンによっては存在しません)
- 「ServerView Virtual IO Manager Service」
- 「ServerView Virtual IO DB Backup Service」 ((2)で開始されていた場合、または、[スタートアップの種類]が「自動」で停止していた場合のみ開始します)
ServerViewOperations Manager のバージョンが V5.00 以降の場合
(1) [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックし、「services.msc」と入力して [OK] をクリックします。
(2) 以下の1)~5)のサービスのうちいずれか1つでも停止していた場合、1)~5)の順に停止します。既に停止されているサービスは、そのまま停止しておきます。
以下のサービスのうち、存在するものがすべて開始されていた場合は、対処の必要はありません。
- 「ServerView Virtual IO DB Backup Service」 (バージョンによっては存在しません。[スタートアップの種類]が「手動」または「無効」で停止している場合は対象外となります)
- 「ServerView Virtual IO Manager Service」
- 「ServerView Download Service」
- 「ServerView Services」
- 「ServerView JBoss Application Server 5.1」または「ServerView JBoss Application Server 7」
(3) 以下の順で、サービスを開始します。
- 「ServerView JBoss Application Server 5.1」または「ServerView JBoss Application Server 7」
- 「ServerView Services」
- 「ServerView Download Service」
- 「ServerView Virtual IO Manager Service」
- 「ServerView Virtual IO DB Backup Service」 ((2)で開始されていた場合、または、[スタートアップの種類]が「自動」で停止していた場合のみ開始します)
(参考)ServerView Operations Managerがインストールするデータベース
ServerView Operations Managerをインストールする際に、これらがサポートするバージョンのSQL Serverがインストールされていなかった場合、これらのインストーラに同梱されたSQL Serverが自動的にインストールされます。
以下は、インストールされるSQL Serverのバージョンです。
同梱のSQL Serverを使用している場合、V6.11以降をWindows 2012にインストールした環境が対象となります。
名称 |
バージョン |
インストール先OS |
Windows 2008 |
Windows 2012 |
ServerView Operations Manager |
V4.91 |
SQL Server 2005 Express SP3 |
未サポート |
V4.92 |
V5.00 |
V5.01 |
V5.10 |
SQL Server 2005 Express SP4 |
V5.30 |
V5.50 |
V5.51 |
V6.00 |
V6.10 |
V6.11 |
SQL Server 2008 R2 Express SP2 |
V6.12 |
V6.20 |
V6.21 |
V6.30 |
同梱のSQL Serverを使用せずにインストールした場合、WindowsServer 2003/2008も対象となります。
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