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本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

 

Japan

 

プロセッサ (CPU)

サーバの性能を決定するCPUは、最も重要なパーツで半導体テクノロジーの進歩と共に、クロック周波数を上げることで性能を飛躍的に向上させてきました。現在テクノロジー的に限界が近づいてきており、消費電力の上昇で発熱量の増大といった対策も重要になっています。その対策として、低消費電力CPU、マルチコアやマルチプロセッサというアーキテクチャーへ移行しています。

SMPからNUMAへアーキテクチャーの遷移

PCサーバのマルチプロセッサコンピュータシステムのアーキテクチャーがSMP(Symmetric Multiprocessing)からNUMA(Non-Uniform Memory Access)にNehalem-EP (PRIMERGYではS5世代)から変わりました。
また、プロセッサには、メモリやPCIeバスが直結される構造となっています。この構造ために、プロセッサの故障は、そのプロセッサに接続されているメモリやPCIeバスが使用できなくなり、縮退運転はできなくなりました。

インテル社製プロセッサとPRIMERGY 2WAYサーバ

ICT市場で呼ばれているインテル名称、呼称とPRIMERGYサーバの対応です。マイクロアーキテクチャのプロセッサの違いによって、メモリ構成や使用部品も替わりますので、技術情報ではシリーズの一般呼称で表現している場合があります。

インテル開発名称 対象モデル
(代表例)
インテル
発表時期
対象CPU(番台) 備考
Haswell-EP RX2540 M1 2014年9月 インテル Xeon プロセッサー E5-2600v3 DDR4メモリ
Ivy Bridge-EN BX920 S4 2014年1月 インテル Xeon プロセッサー E5-2400v2 3チャネルメモリバス
Ivy Bridge-EP RX300 S8 2013年9月 インテル Xeon プロセッサー E5-2600v2 4チャネルメモリバス
Sanday Bridge-EN BX920 S3 2012年5月 インテル Xeon プロセッサー E5-2400 3チャネルメモリバス
Sanday Bridge-EP RX300 S7 2012年3月 インテル Xeon プロセッサー E5-2600 4チャネルメモリバス
Westmere-EP RX300 S6 2010年4月 インテル Xeon プロセッサー X5600  
Nehalem-EP RX300 S5 2009年4月 インテル Xeon プロセッサー X5500 QPI、DDR3メモリ
Wolfdale-DP RX300 S4 2008年2月 インテル Xeon プロセッサー X5200  
Harpertown RX300 S4 2007年11月 インテル Xeon プロセッサー X5400  
Clovertown RX300 S3 2007年7月 インテル Xeon プロセッサー X5300  
Woodcrest RX300 S3 2006年6月 インテル Xeon プロセッサー X5100  
Dempsey RX300 S3 2006年3月 インテル Xeon プロセッサー X5000  

注対象モデルは代表例で、一般には世代(Sx)で見てください。
インテル発表時期に対してモデル発表時期は遅れている場合があります。

Ivy Bridge

「Ivy Bridge」とは、インテルCPUの開発コードネームで Core iシリーズの第3世代目。Core ixの3000シリーズ、その後、Xeon版となる「Xeon E3-1200 v2」シリーズが発表されました。
PRIMERGY製品では1WAYモデルのRX100 S7p / TX100 S3p / TX120 S3p / TX140 S1pに採用されています。
2013年9月 2WAYサーバ用のIvy Bridgeが発表され、S8世代に採用しました。

64ビットプロセッサ

PRIMERGYで利用できるプロセッサはEM64T機能に対応した、64ビットのインテルXeonプロセッサで、一般的にはx86プロセッサと呼ばれています。このプロセッサは、従来の32ビット OSと最新の64ビットOS (x64) のどちらでも動作させることができ、64ビットアプリケーションと32ビットアプリケーションの動作も可能になります。このために、従来32ビットを環境維持・既存資産の有効活用を行いながらも、段階的に64ビット環境へと移行する事ができます。

一方、インテルの64ビットプロセッサには、従来の32ビットOSとは互換が無いが、本格的な64ビットの高性能と高信頼を指向したIPFと呼ばれるプロセッサがあります。
弊社では基幹IAサーバ PRIMEQUEST(プライムクエスト)に採用しています。

マルチコアによる単体CPU性能の向上

マルチコアCPUとは、一個のCPUに複数の処理モジュール(コア)を内蔵させ、CPU内部でマルチプロセス処理を実現し、クロック周波数を上げずに、単体CPUの性能を向上させる技術です。
この処理モジュールを"コア"と呼び、複数のコアを搭載するCPUをマルチコアCPUと呼びます。また二つの処理モジュールを搭載しているCPUを"デュアルコア"、四つの処理モジュールを搭載しているCPUを"クアッドコア"のCPUと呼びます。

マルチコアCPUの並列処理による性能向上

単体のマルチコアCPUに内蔵された複数のコアは、互いに影響を及ぼすことなく並列動作し、複数のアプリケーションやサービスを同時に動作させ性能向上を図るアーキテクチャーです。そのため、複数のアプリケーションやサービスまたは複数ユーザがアクセスするサーバには最適なCPUです。
また、マルチコアCPUには、シングルコアCPUを複数使用した場合と比較して消費電力が低く抑えられるメリットもあり、サーバのCPUはシングルコアからマルチコアへと移り変わってきています。

複数プロセッサ (CPU) によるサーバの性能向上

単体サーバに複数プロセッサ(CPU)を搭載し、複数のアプリケーションやサービスを並列動作させ、サーバの性能向上を図るアーキテクチャーです。サーバには、CPUを搭載できる数により1 / 2 / 4個ならそれぞれ1 / 2 / 4 / WAYサーバと呼びます。サーバに複数のプロセッサ(CPU)を搭載することにより性能向上が図れます。

富士通のPRIMERGYでは、1WAYサーバから4WAYサーバまで多彩なラインナップがあり、お客様のご利用環境や用途によって最適なサーバをお選びいただけます。

低消費電力クアッドコアCPUのメリット

PRIMERGY RX200 S3および、BX620 S4ではIntel社製の低消費電力クアッドコア CPUを採用しております(2007年5月現在)。そのメリットについて説明します。

従来のクアッドコアと低消費電力クアッドコアの仕様比較
比較対象 低消費電力
クアッドコアCPU
クアッドコアCPU
プロセッサ名 クアッドコア インテル® Xeon® プロセッサー L5320 クアッドコア インテル® Xeon® プロセッサー E5310
クロック数 1.86GHz 1.60GHz
二次キャッシュ 4MB かける 2
FSB 1066MHz
消費電力 50W 80W

PRIMERGY RX200 S3および、BX620 S4に採用している従来のクアッドコアと低消費電力クアッドコアの比較すると、クアッドコア インテル® Xeon® プロセッサー L5320は、クアッドコア インテル® Xeon® プロセッサー E5310とくらべ、クロック数が向上しているにもかかわらず、消費電力が少ないことがわかります。
またCPUの消費電力が減少したことにより、発熱量も減少しました。そのため、ブレードサーバやデータセンターで利用されているラックマウントサーバなどの高密度システムの発熱量を低減することができます。

PRIMERGYは、この最新CPUを採用し、高密度・低消費電力を実現しました。

PRIMERGYにおける性能および消費電力の比較

シングルコア vs マルチコア

シングルコアCPUを搭載したPRIMERGYと、マルチコアCPUを搭載したPRIMERGYの性能および消費電力の比較
比較対象 シングルコアCPU搭載
PRIMERGY RX200 S2
デュアルコアCPU搭載
PRIMERGY RX200 S3
クアッドコアCPU搭載
PRIMERGY RX200 S3
CPU インテル® Xeon® プロセッサー 3.0GHz かける 1CPU デュアルコア インテル® Xeon® プロセッサー 5130(2.0GHz) かける 1CPU クアッドコア インテル® Xeon® プロセッサー E5310(1.60GHz) かける 1CPU
メモリ 512MB かける 2
HDD 3.5インチ SCSI 73GB(15000rpm) かける 2 3.5インチ SAS 73GB(15000rpm) かける 2
性能(注1) 1.0 2.7 4.1
消費電力(注2) 290W 285W 290W

(注1)性能値はSPECint2000_rateに基づき、シングルコアCPU搭載PRIMERGY RX200 S2の性能を1.0とした場合の相対性能です。

(注2)当社実測値に基づく参考値であり、実際の消費電力は使用条件等により異なります。

比較結果

ほぼ同じ消費電力のサーバを比較した場合、シングルコアCPU搭載モデルと比べて、デュアルコアCPU搭載モデルは約2.7倍、クアッドコアCPU搭載モデルは約4.1倍に性能が向上しています。

クアッドコア vs 低消費電力クアッドコア

クアッドコアCPUを搭載したPRIMERGYと、低消費電力クアッドコアCPUを搭載したPRIMERGYの性能および消費電力の比較
比較対象 クアッドコアCPU搭載
PRIMERGY RX200 S3
低消費電力クアッドコアCPU搭載
PRIMERGY RX200 S3
CPU クアッドコア インテル® Xeon® プロセッサー E5310(1.60GHz) かける 2CPU クアッドコア インテル® Xeon® プロセッサー L5320(1.86GHz) かける 2CPU
メモリ 512MB かける 2
HDD 3.5インチ SAS 73GB(15000rpm) かける 2
性能(注1) 1.0 1.1
消費電力(注2) 350W 310W

(注1)性能値はSPECint2000_rateに基づき、クアッドコアCPU搭載PRIMERGY RX200 S3の性能を1.0とした場合の相対性能です。

(注2)当社実測値に基づく参考値であり、実際の消費電力は使用条件等により異なります。

比較結果

低消費電力クアッドコアCPU搭載モデルは、同等性能のクアッドコアCPU搭載モデルと比較して、消費電力が40W削減されます。

コア数とソフトウェアライセンスの取り扱い

ソフトウェアライセンスとは、ソフトウェアを使用する際に必要となる使用権のことです。必要なライセンス数は、物理CPU数・CPUコア数・ユーザー数などの条件により、ソフトウェア販売会社によって決められます。詳細はソフトウェア販売会社にお問い合わせください。

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