iSCSIのご紹介
iSCSIとは
SCSIコマンドをTCP/IPパケットに包み込み、IPネットワークを経由してリモートにあるストレージ装置とデータの送受信をするためのプロトコルです。
SANなどで利用されるストレージ装置ではファイバーチャネル(Fibre Channel)による専用インフラを構築する場合が多いのですが、iSCSIプロトコルはIPネットワークへ直接接続ができるため、既存のハブ、ルータ、スイッチやネットワークカードをそのまま利用できるのが特長です。
iSCSI接続およびiSCSI Bootご紹介 (366KB)[2016年8月9日]
iSCSI Target サーバのディスク利用イメージ
ディスクを提供する側をiSCSI Targetサーバ、ディスクを利用する側をiSCSI Initiatorサーバと呼びます。それぞれのサーバで利用するディスクを仮想ディスクと呼びます。
iSCSI Targetサーバでは仮想ディスクとしてVHDと呼ばれるファイルを作成し、iSCSI Initiatorサーバ側から利用できるよう準備をしておきます。iSCSI Initiatorサーバ側から仮想ディスクを利用すると、その仮想ディスクがあたかもローカルディスクのように利用することができます。
そのため、物理ディスクを追加することなくディスク容量を拡張することができます。
ソリューション
サーバのディスク容量が枯渇
既に導入済みサーバのディスク容量が枯渇し、これ以上物理ディスクが増設できない場合、iSCSI Targetサーバの仮想ディスクを追加することで容易にディスク容量が増設できます。
DBファイルの保存場所
DBアプリケーションやメールサーバアプリケーション用のDBファイルの保存場所としてiSCSI Targetサーバの仮想ディスクが利用できます。