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Japan

 

[重要]PCサーバ「PRIMERGY」のiRMC(サーバ監視プロセッサ)不具合に関する重要なお知らせ

03版 2021年8月24日
富士通株式会社

お客様各位
平素は、富士通製品をご愛顧いただきまして、誠に有難うございます。

PCサーバ「PRIMERGY」の出荷済の一部モデルにおいて、オペレーティングシステム(OS)や、サーバ監視アプリケーション等のご使用環境により、サーバに標準搭載されたサーバ監視プロセッサ「iRMC注」内部のメモリ制御・プロセス管理機能の不具合により、極めて稀に、iRMCの監視機能が停止し、スケジュール運転やサーバシステムの設定変更作業をされた場合に実施される、サーバの再起動が失敗する可能性があることが判明いたしました。

つきましては、本不具合の発生内容とその対処方法について、以下のとおりご報告させていただきます。 内容をご確認いただき、対処方法の実施についてご協力くださいますようお願い申し上げます。 本不具合により、お客様にご迷惑をおかけしますことを深くお詫び申し上げます。

注 「iRMC(Integrated Remote Management Controller)」とはOSの稼働状況に関わらず、サーバの各部品(CPU、メモリ、電源ユニット、ハードディスク、ディスクアレイ構成等)の状態監視を行うサーバ監視プロセッサです。監視、収集された情報は専用管理画面から確認することができ、ServerView Operations Managerと連携することにより、OSやアプリケーションの稼動状態管理が可能となる運用管理ソフトウェアとの連携も可能です。

本不具合の内容について

以下の対象モデルとiRMCの特定ファームウェア版数(7.53F以下)の組合せでご使用されている場合、ご使用のOSやアプリケーション等の運用環境の組み合わせによっては、iRMC内部のメモリ制御・管理機能に不具合が発生し、メモリ利用可能領域の枯渇がiRMCへのアクセスに対する応答遅延をまねくことから、極めて稀にiRMCのサーバ監視機能が停止し、スケジュール運転やサーバシステムの設定変更作業をされた場合に実施されるサーバの再起動に失敗する可能性があることが判明しました。

本不具合の発生原因・事象について

本不具合はiRMC内部のメモリ利用可能領域の枯渇と、IPMIコマンドの受信処理の不具合により、極めて稀にiRMCの監視機能が停止することが原因で発生することを確認しております。
iRMC内部のメモリ制御・管理機能の不具合から、iRMC内部の利用可能なメモリ領域が徐々に減少し、枯渇することからiRMCへのアクセスに対する応答時間の遅延が発生し、iRMCの監視機能停止(ハングアップ)に至る可能性があります。

また、IPMIコマンド(Intelligent Platform Management Interfaceコマンド:ネットワーク経由での遠隔監視・管理を行うためのコマンド)関連のプロセス・セッション管理の内部処理に関する不具合から、各ドライバへの応答遅延やタイムアウト、受信データの誤認識による誤動作が発生する可能性があり、iRMCの監視機能停止(ハングアップ)に至る可能性があります。

これらの事象が発生し、iRMCの監視機能が停止(ハングアップ)している状態でサーバの再起動を行った場合、極めて稀にサーバ起動中の「POST(Power-On Self-Test:電源投入時自己診断)」画面で停止し、再起動が失敗する可能性があります。

本不具合の影響について

サーバ内のiRMCの監視機能が停止するため、専用監視画面によるハードウェア監視やServerView Operations Managerからのハードウェア監視が行えない状態となります。またipmitool等を用いたiRMCアクセスができない状態となります。

対象モデル、不具合の可能性があるiRMCのファームウェア版数、および修正後のiRMCのファームウェア版数について

ご報告させていただく不具合は、iRMCのファームウェア版数(以下"iRMC版数"と表記) 7.53F以下で発生する可能性があります。
対象となるモデルとiRMC版数の組合せは下表の通りです。

対象モデル、不具合発生の可能性があるiRMC版数、および修正後のiRMC版数について
モデル名 不具合の発生する可能性があるiRMC版数 不具合修正後のiRMC版数 Web公開(予定)日
1 PRIMERGY RX100 S8 iRMC 7.41F以下 iRMC 7.68F以降 2014年12月3日
2 PRIMERGY RX200 S8 iRMC 7.41F以下 iRMC 7.65F以降 2014年11月25日
3 PRIMERGY RX300 S8 iRMC 7.41F以下 iRMC 7.65F以降 2014年11月25日
4 PRIMERGY RX350 S8 iRMC 7.38F以下 iRMC 7.68F以降 2014年12月3日
5 PRIMERGY RX1330 M1 iRMC 7.38F以下 iRMC 7.68F以降 2014年12月3日
6 PRIMERGY RX2520 M1 iRMC 7.38F以下 iRMC 7.68F以降 2014年12月3日
7 PRIMERGY RX2540 M1 iRMC 7.53F以下 iRMC 7.68F以降 2014年12月3日
8 PRIMERGY RX4770 M1 iRMC 7.40F以下 iRMC 7.68F以降 2014年12月3日
9 PRIMERGY TX140 S2 iRMC 7.38F以下 iRMC 7.68F以降 2014年12月3日
10 PRIMERGY TX300 S8 iRMC 7.38F以下 iRMC 7.68F以降 2014年12月3日
11 PRIMERGY TX1320 M1 iRMC 7.38F以下 iRMC 7.68F以降 2014年12月3日
12 PRIMERGY TX1330 M1 iRMC 7.38F以下 iRMC 7.68F以降 2014年12月3日
13 PRIMERGY TX2540 M1 iRMC 7.38F以下 iRMC 7.68F以降 2014年12月3日
14 PRIMERGY BX920 S4 iRMC 7.38F以下 iRMC 7.68F以降 2014年12月3日
15 PRIMERGY BX924 S4 iRMC 7.38F以下 iRMC 7.68F以降 2014年12月3日

iRMC版数のご確認方法について

iRMC版数は以下の2パターンにてご確認が可能です。
PDF  iRMC ファームウェア版数確認方法 (66KB)[2014年11月25日]をご覧ください。

  • 「ServerView Operations Manager」でのiRMC 版数確認方法
  • 「BIOSセットアップユーティリティ」での iRMC 版数確認方法

本不具合への対応方法について

本不具合については、頻度は大きく下がりましたが、7.65F以降でもiRMC内部動作の異常によるiRMCのアクセス応答遅延、iRMC内部プロセスのハングアップ等の事象が発生する場合があります。
その他の不具合修正も多々あることから、常に最新版の適用をお願い致します。

注 アップデート対象モデルには制限及び留意事項がある場合があります。適用前にマニュアルから各モデルの『ご使用上の留意・注意事項』の内容をご確認ください。

iRMCファームウェア更新作業(アップデートツールの適用)の手順について

本不具合が未発生の場合

PRIMERGY公開Webページにて、対象モデルにおける、iRMCアップデートツール(7.65F/7.68F以降)をダウンロードいただき、更新作業を実施いただけますよう、お願いいたします。iRMCアップデートツールの更新作業につきましては、ダウンロードデータ内の作業手順資料をご参照願います。

注 本不具合の発生は極めて稀ですが、お客様システムの安定稼働のために修正版iRMCファームウェアの適用をお願いします。上記のとおり、本不具合はiRMC版数 7.65F以降にて修正されていますので、本版数より新しい版数が公開されている場合は、最新版数のiRMCファームウェアの適用をお願いします。

各モデルの最新iRMC版数については下記の公開サイトからダウンロードしてください。

モデル名 iRMC版数 ダウンロードサイト Web公開日
1 PRIMERGY RX100 S8 iRMC 7.68F以降 ダウンロードサイト 2014年12月3日
2 PRIMERGY RX200 S8 iRMC 7.65F以降 ダウンロードサイト 2014年11月25日
3 PRIMERGY RX300 S8 iRMC 7.65F以降 ダウンロードサイト 2014年11月25日
4 PRIMERGY RX350 S8 iRMC 7.68F以降 ダウンロードサイト 2014年12月3日
5 PRIMERGY RX1330 M1 iRMC 7.68F以降 ダウンロードサイト 2014年12月3日
6 PRIMERGY RX2520 M1 iRMC 7.68F以降 ダウンロードサイト 2014年12月3日
7 PRIMERGY RX2540 M1 iRMC 7.68F以降 ダウンロードサイト 2014年12月3日
8 PRIMERGY RX4770 M1 iRMC 7.68F以降 ダウンロードサイト 2014年12月3日
9 PRIMERGY TX140 S2 iRMC 7.68F以降 ダウンロードサイト 2014年12月3日
10 PRIMERGY TX300 S8 iRMC 7.68F以降 ダウンロードサイト 2014年12月3日
11 PRIMERGY TX1320 M1 iRMC 7.68F以降 ダウンロードサイト 2014年12月3日
12 PRIMERGY TX1330 M1 iRMC 7.68F以降 ダウンロードサイト 2014年12月3日
13 PRIMERGY TX2540 M1 iRMC 7.68F以降 ダウンロードサイト 2014年12月3日
14 PRIMERGY BX920 S4 iRMC 7.68F以降 ダウンロードサイト 2014年12月3日
15 PRIMERGY BX924 S4 iRMC 7.68F以降 ダウンロードサイト 2014年12月3日

本不具合が発生しているお客様について

ご迷惑をおかけし大変申し訳ありませんが、上記修正版 iRMC版数へのアップデートツールが公開され次第、適用作業をお願いいたします。なお、iRMCの監視機能が停止(ハングアップ)状態にあり、再起動ができない場合は以下のご対応を実施いただき、再起動後にアップデートツールの適用をお願いいたします。

【PRIMERGY BX920 S4 / BX924 S4の場合】

  1. サーバブレードの電源を切り、サーバブレードのリリースレバーを少し上げ、イジェクトレバーを水平になるまで倒し、サーバブレードをシステムユニット(シャーシ)から引き出します。
  2. 10秒以上待ち、イジェクトレバーを水平に倒した状態でサーバブレードを押し込み、イジェクトレバーが固定するまで引き上げ、サーバブレードをシステムユニットに取り付けます。
  3. 電源ボタンを押してください。

    注 システムユニットのインベントリ収集方法の指定が手動に設定されている場合、60秒待ってください。

    注 システムユニットのインベントリ収集方法の指定が自動に設定されている場合、サーバブレードが自動的に2回電源オン/オフしますので、完了するのを待ってください。

【PRIMERGY BX920 S4 / BX924 S4以外の場合】

  1. サーバの電源を切り、コンセントから電源プラグを抜いてください。
  2. 電源プラグを抜いた後、約3分待ち、電源プラグをコンセントに挿してください。
  3. すべての電源コードを接続して60秒以上待ってから、電源ボタンを押してください。
    (iRMC起動準備のため電源投入可能になるまで約60秒要します。)

注 UPSを接続して運用されている場合は、サーバ本体側の電源プラグ、またはサーバ本体からUPSへ接続しているUPS二次側(出力)ケーブルを抜いてください。

お問い合わせ先

作業手順についてご不明な点がある場合は、誠にお手数ですが、SupportDeskのご契約状況をご確認いただき、富士通サポートセンター(OSC)または富士通ハードウェア修理相談センターにご連絡いただけますよう、宜しくお願いいたします。

SupportDesk Standard/Liteのご契約がある場合:
富士通サポートセンター(OSC)

SupportDeskのご契約が無い場合:
富士通ハードウェア修理相談センター(電話0120-422-297)

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