[重要]WindowsUpdateで公開されたMS11-049:セキュリティ更新プログラム(2543893)について
平素は、富士通製品をご愛用いただき誠にありがとうございます。
6月15日にWindows Updateにてマイクロソフト社から公開された「MS11-049:セキュリティ更新プログラム、『Microsoft XML エディターの脆弱性により、情報漏えいが起こる(2543893)』」を適用後に、PCサーバPRIMERGYの添付ソフトServerView Console、ServerView Operations Manager、及びServerView Virtual-IO Managerのサービスが停止している場合があります。
「MS11-049:セキュリティ更新プログラム(2543893)」を適用される際は、事前に以下の詳細をご確認いただき、記載の手順にて適用していただけますようお願いします。
現象
「MS11-049:セキュリティ更新プログラム(2543893)」を適用後、ServerView Console、ServerView Operations Manager、及びServerView Virtual-IO Managerのサービスが停止します。
サービスが停止する際に、エラーメッセージ等は表示されません。
「MS11-049:セキュリティ更新プログラム(2543893)」の詳細は、以下のマイクロソフトのサイトでご確認ください。
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms11-049.mspx
対象ソフトウェア・バージョン
- ServerView Console(Windows)V4.61以降
- ServerView Operations Manager(Windows)全てのバージョン
- ServerView Virtual-IO Manager(Windows)全てのバージョン
発生条件
ServerView Console、ServerView Operations Manager、またはServerView Virtual-IO Managerの上記対象バージョンであり且つ、これらが使用するデータベース(1)として、MS11-049:セキュリティ更新プログラム(2543893)の適用対象のSQL Serverを使用している場合に発生します。
「MS11-049:セキュリティ更新プログラム(2543893)」の適用対象のSQL Serverは、以下のマイクロソフトのサイトでご確認ください。
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms11-049.mspx
更新プログラムの適用対象のSQL Serverを使用していない場合には、本事象は発生しません。
1 : ServerView Console、ServerView Operations Manager、またはServerView Virtual-IO Managerが使用しているデータベースは以下の方法で確認することができます。
尚、ServerView Console及びServerView Operations Managerがデフォルトでインストールするデータベースのバージョンは、本ページの「(参考)ServerView Console及びServerView Operations Managerがインストールするデータベース」の項を参照してください。ServerView Virtual-IO ManagerはServerView Console及びServerView Operations Managerが使用しているデータベースを使用します。
- メモ帳で、%WINDIR%¥ServerViewDB.ini を開きます。
- 「DbServerVersion」で始まる行を探します。
この行の「=」の右側の文字列が、使用しているデータベースのバージョンです。
例)
%WINDIR%¥ServerViewDB.iniの記載が以下のようになっていた場合、使用しているデータベースのバージョンはSQL Server 2005です。
DbServerVersion=Microsoft SQL Server 2005
- 「DbServerEdition」で始まる行を探します。
この行の「=」の右側の文字列が、使用しているデータベースのエディションです。
例)
%WINDIR%¥ServerViewDB.iniの記載が以下のようになっていた場合、使用しているデータベースのエディションはExpress Editionです。
DbServerEdition=Express Edition
回避方法
該当の更新プログラムを適用する際には、以下の手順で行ってください。
ServerView Console / Operations Manager のバージョンが V4.92 以前の場合
- [スタート]ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行]をクリックし、「services.msc」と入力して[OK]をクリックします。
- 以下の順で ServerView Console / Operations Manager、ServerView Virtual-IO Manager のサービスを停止します。
- 「ServerView Virtual-IO DB Backup Service」(バージョンによっては存在しません、また設定によって停止している場合があります)
- 「ServerView Virtual-IO Manager Service」
- 「ServerView Download Service」(バージョンによっては存在しません)
- 「Fujitsu ServerView Services」または「ServerView Services」(バージョンによって名称が異なります)
- 「Apache2」または「Apache2_SV」(バージョンによって名称が異なります、また設定によっていずれも存在しない場合があります)
- 該当のマイクロソフトの更新プログラムを適用します。
- 以下の順で、ServerView Console / Operations Manager、ServerView Virtual-IO Manager のサービスを開始します。
- 「Apache2」または「Apache2_SV」(バージョンによって名称が異なります、また設定によっていずれも存在しない場合があります)
- 「Fujitsu ServerView Services」または「ServerView Services」(バージョンによって名称が異なります)
- 「ServerView Download Service」(バージョンによっては存在しません)
- 「ServerView Virtual-IO Manager Service」
- 「ServerView Virtual-IO DB Backup Service」(開始されていた場合のみ開始します)
ServerView Operations Manager のバージョンが V5.00 以降の場合
- [スタート]ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行]をクリックし、「services.msc」と入力して[OK]をクリックします。
- 以下の順で ServerView Operations Manager、ServerView Virtual-IO Manager のサービスを停止します。
- 「ServerView Virtual-IO DB Backup Service」(バージョンによっては存在しません、また設定によって停止している場合があります)
- 「ServerView Virtual-IO Manager Service」
- 「ServerView Download Service」
- 「ServerView Services」
- 「ServerView JBoss Application Server 5.1」
- 該当のマイクロソフトの更新プログラムを適用します。
- 以下の順で、ServerView Operations Manager、ServerView Virtual-IO Manager のサービスを開始します。
- 「ServerView JBoss Application Server 5.1」
- 「ServerView Services」
- 「ServerView Download Service」
- 「ServerView Virtual-IO Manager Service」
- 「ServerView Virtual-IO DB Backup Service」(開始されていた場合のみ開始します)
問題発生後の復旧方法
上記回避方法を行わずに、該当の更新プログラムを実行した場合、以下を行ってください。
ServerView Console / Operations Manager のバージョンが V4.92 以前の場合
- [スタート]ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行]をクリックし、「services.msc」と入力して[OK]をクリックします。
- 以下のi~vのサービスのうちいずれか1つでも停止していた場合、i~vの順に停止します。既に停止されているサービスは、そのまま停止しておきます。
以下のサービスのうち、存在するものがすべて開始されていた場合は、対処の必要はありません。
- 「ServerView Virtual-IO DB Backup Service」(バージョンによっては存在しません、また設定によって停止している場合があります)
- 「ServerView Virtual-IO Manager Service」
- 「ServerView Download Service」(バージョンによっては存在しません)
- 「Fujitsu ServerView Services」または「ServerView Services」(バージョンによって名称が異なります)
- 「Apache2」または「Apache2_SV」(バージョンによって名称が異なります、また設定によっていずれも存在しない場合があります)
- 以下の順で、サービスを開始します。
- 「Apache2」または「Apache2_SV」(バージョンによって名称が異なります、また設定によっていずれも存在しない場合があります)
- 「Fujitsu ServerView Services」または「ServerView Services」(バージョンによって名称が異なります)
- 「ServerView Download Service」(バージョンによっては存在しません)
- 「ServerView Virtual-IO Manager Service」
- 「ServerView Virtual-IO DB Backup Service」(開始されていた場合のみ開始します)
ServerView Operations Manager のバージョンが V5.00 以降の場合
- [スタート]ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行]をクリックし、「services.msc」と入力して[OK]をクリックします。
- 以下のi~vのサービスのうちいずれか1つでも停止していた場合、i~vの順に停止します。既に停止されているサービスは、そのまま停止しておきます。
以下のサービスのうち、存在するものがすべて開始されていた場合は、対処の必要はありません。
- 「ServerView Virtual-IO DB Backup Service」(バージョンによっては存在しません、また設定によって停止している場合があります)
- 「ServerView Virtual-IO Manager Service」
- 「ServerView Download Service」
- 「ServerView Services」
- 「ServerView JBoss Application Server 5.1」
- 以下の順で、サービスを開始します。
- 「ServerView JBoss Application Server 5.1」
- 「ServerView Services」
- 「ServerView Download Service」
- 「ServerView Virtual-IO Manager Service」
- 「ServerView Virtual-IO DB Backup Service」(開始されていた場合のみ開始します)
(参考)ServerView Console及びServerView Operations Managerがインストールするデータベース
ServerView Console及びServerView Operations Managerをインストールする際に、これらがサポートするバージョンのSQL Serverがインストールされていなかった場合、これらのインストーラに同梱されたSQL Serverが自動的にインストールされます。
以下は、インストールされるSQL Serverのバージョンです。
名称 |
バージョン |
インストール先OS |
Windows 2003 |
Windows 2008 |
ServerView Console |
V4.61 |
MSDE 2000 SP4 |
SQL Server 2005 Express SP2 |
V4.71 |
ServerView Operations Manager |
V4.80 |
SQL Server 2005 Express SP3 |
V4.81 |
V4.91 |
V4.92 |
V5.00 |
V5.01 |
V5.10 |
SQL Server 2005 Express SP4 |
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