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本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

 

Japan

 

Embedded MegaRAID の留意事項

はじめに

Embedded MegaRAIDは、サーバ本体のSATAポートに接続されたドライブを、ソフトウェア(デバイスドライバ)制御によってアレイ構成にするアレイコントローラです。ソフトウェアアレイコントローラは、従来のハードウェアによるアレイコントローラと異なり、ハードウェア上にログを記録する機能を持たない等の点について、ご注意いただく必要があります。

RX200 S7 / RX300 S7 / BX920 S3 / BX924 S3のEmbedded MegaRAIDによるディスクアクセス性能

Embedded MegaRAIDドライバ13.00.0329.2012にて、RX200 S7 / RX300 S7 / BX920 S3 / BX924 S3とドライバ13.00.0208.2012または13.00.0120.2012を使用する構成における小サイズのシーケンシャルアクセス性能が低くなる不具合を改善致しました。
RX200 S7 / RX300 S7 / BX920 S3 / BX924 S3でドライバ13.00.0208.2012または13.00.0120.2012をご使用の場合は、13.00.0329.2012以降へのアップデートを推奨致します。

お使いの装置により、仕様が異なります

Embedded MegaRAID仕様
項目 仕様
ECONEL100 S2
TX150 S6
RX100 S5
RX200 S4
TX100 S1
  (2009年)
TX200 S5
  (2009年)
TX100 S1 (2010年~)
TX120 S2 (2010年~)
TX100 S2, TX150 S7
TX200 S5 (2010年~)
TX200 S6, RX100 S6
RX200 S6, BX922 S2
BX924 S2, BX960 S1
BX2560 M1
BX2580 M1
CX250 S1
CX250 S2
CX270 S1
CX270 S2
CX2550 M1
CX2570 M1
TX100 S3
TX1310 M1
TX1320 M1
TX1330 M1
TX120 S3
TX140 S1
TX140 S2
RX100 S7
RX100 S8
RX2530 M1
BX920 S3
BX920 S4
BX924 S3
BX924 S4
TX150 S8
TX200 S7
TX2540 M1
TX300 S7(注意事項3)
TX300 S8
RX200 S7
RX200 S8
RX300 S7
RX300 S8
RX350 S7(注意事項3)
RX350 S8
RX500 S7
品名
型名
RAIDキャッシュメモリ 無し
デバイスインターフェース SATA (注意事項4) SAS (注意事項1)
SATA
デバイスポート数 4ポート
最大接続ストレージ数 装置に搭載可能な台数
RAIDレベル 0 / 1 0 / 1 / 1+0 (注意事項2)
最大ディスクグループ数 4
最大ロジカルドライブ数 4 8
ホットスペアのサポート 無し 有り
オートリビルド機能のサポート 無し 有り
ファーストリビルド機能 無し 有り
媒体チェック機能 整合性確保:Make Data Consistent パトロールリード
BIOSツール BIOS Utility(LSI Software RAID Setup Utility)
RAID管理ツール ServerView RAID Manager

注意事項1: オンボード SATA コントローラ拡張オプション(PY-RLSE01/ PYBRLSE01)の適用により、SAS ハードディスクの接続が可能となります。

注意事項2: RADI1+0を本書ではRAID10と表記しています。

注意事項3: PRIMERGY TX300 S7 / RX350 S7 にてEmbedded MegaRAIDをお使いになる場合は、PRIMERGY TX300 S7 / RX350 S7 BIOS 1.11.0以降とEmbedded MegaRAID Driver V15.00.0329.2012以降にてお使い下さい。

注意事項4: リンクスピードは、サーバ本体のオンボード SATA コントローラの仕様に依存します。

電源投入時のテスト(以降POSTと称します)でドライブチェックが行われます

POST時、ドライブおよびアレイのエラーを検出した場合は

ドライブは、故障発生後に電源をOFF / ONすると、故障が復旧してしまうことがあるユニットです。システムの電源を投入した際に、過去に「故障」と判断したドライブが「正常」に応答すると、正確なアレイの構成情報を確定できない事があります(注釈1)。この対策のために、電源ON時に故障ドライブが発見された場合や過去の履歴から故障と判断できる場合は自動起動をせずに、運用管理者に判断いただく為に「自動起動を停止」します。
POST時にキー入力待ちで停止した場合は、コンソール画面のメッセージおよびイベントログに従い、保守者のコールもしくは、注意深くチェックし起動処理を続行してください。

また、お使いの装置によっては、上記の自動起動機能を「無効」とする設定を出荷時設定としております。この設定では、故障発生時にも速やかなOS起動が優先されます。構成情報のより確実な信頼性(注釈2)を優先される場合は、自動起動機能を「有効」に設定してお使いください。

注釈1 ハードウェアアレイコントローラの場合は、アレイコントローラ上にも構成情報を記録する為、このような場合でも問題なく正確な構成情報を判別することができます。

注釈2 一般的な故障では自動判別された構成による自動起動に問題はありませんが、複数回/複数箇所の部品が故障した場合等において、正しく構成情報の判別が行えない場合があります。

監視端末について

本アレイコントローラは、ドライブに発生した障害のイベントを、他のシステムより監視する必要があります。もし監視環境が無い場合、システム起動時のPOSTにてエラーを検出して停止した際、ドライブ障害の切り分けができない可能性があります。復旧作業に多大な影響を及ぼすとともにデータ消失に至る可能性も高くなりますので、システム導入時に必ずイベントログ監視を含めた、RAIDの監視設定を行ってください。
ログの監視は、以下の三つのうちいずれかの方法で行う事ができます。

  • ネットワークを経由したイベントログ監視
    ネットワーク接続された別システム(既存のパソコン等)にイベントログを送信し、監視します。

  • 電子メールによる異常通報
    ドライブに障害が発生した際、イベントを電子メールにて送信します。

  • システムイベントログ(SEL)
    SEL機能をサポートするサーバでは、ドライブに障害が発生した際、イベントをServerVew Operations Manager経由でSELにログします。本機能を使用するためには、ServerView RAID Managerに加えてServerView Operations Managerをインストールしてください。

バックグラウンドタスク

バックグラウンドタスク中のIO性能

MDCおよびリビルドのバックグラウンドタスク処理中のIO性能は約50%(最大約50%劣化)になります。
バックグラウンドタスクはシステム稼動中のみ動作します。電源OFFもしくはシステム再起動で、中断した箇所から再開します。
タスクの処理時間は通常のI/O処理が無い、無負荷の状態で10GBあたり約4分を要しますが、構成やドライブ種類、およびI/O負荷に依存して変化しますので、あくまでも目安となります。

バックグラウンドタスクの処理時間

MDCおよびリビルドのバックグラウンドタスクの処理時間は、ロジカルドライブの容量の他、ハードディスクの容量・ハードディスクの種類・通常I/Oの負荷・ロジカルドライブが初期化済かどうか、といった要因により大きく異なります。バックグラウンドタスクの処理に長時間を要する場合も、故障を示すイベントが記録されない限りは問題ありません。バックグラウンドタスクの進捗および推定残り時間は、ServerView RAID Managerにてご確認いただけます。

パトロールリードによるメディアチェック

特定のサーバ本体(注釈3)にて、メディアチェック機能としてパトロールリード(Patrol Read)をサポートしています。
サポートするサーバ本体のご購入時は、標準で定期的にパトロールリードを実行する設定となっています。
パトロールリード機能についての詳細は、マニュアル「LSI Embedded MegaRAID SATA ご使用前に」をご覧ください。

注釈3 サポートするサーバ本体は、表「Embedded MegaRAID SATA仕様」をご覧ください。

Linux OSのメモリダンプ機能

Linux OSのメモリダンプ機能kdump(RHEL5、RHEL6) / diskdump機能とnetdump機能(RHEL4)のサポート状況は下記となっております。

  • diskdump機能はサポートしておりません。diskdump機能をご使用の場合は、diskdump機能をサポートしている、上位機種をご使用ください。
    RHEL4ではnetdump機能はサポートしておりますが、ダンプ専用に追加のネットワークアダプタとダンプサーバを設ける必要があります。
  • kdump機能は一部の機種からRHEL5.8/6.3以降でサポートが可能となっております。
    詳細はLinuxサポート版数一覧表の各機種の注意事項を参照してください。

メモリダンプ機能が無い環境でのシステム運用では、ダンプ調査は行なえず、ログやメッセージの調査・事例検索によるトラブル解決支援の範囲でのサポートとなります。

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