Windows 11基本情報

Windows 11に移行する前に起こりがちな問題

2025年10月にWindows 10のサポートが終了することを受けて、大企業や官公庁・自治体、文教市場ではWindows 11への本格的な移行が進行中です。新しいOSへの移行には、システム互換性の確保やセキュリティの強化が含まれており、多くの企業がこれに取り組んでいます。

Windows 11への移行を行うには、事前の準備が重要です。新たな機能を理解したり、周辺機器の互換性を確認したりするのはもちろんですが、従業員一人ひとりの働き方に合わせたデバイスを選定することで、生産性を向上させることができます。また、よりセキュアで安心して業務を行える環境づくりも重要なポイントになります。このように、事前に検討しなければならないことも多く、導入完了時期を定めて長期計画で取り組む必要があります。ただし、以下のような悩みや問題を抱えているIT管理部門の方も多いようです。

IT管理部門が抱える問題

  • 1
    PCの利用実態を把握できていない
    従来のように、全てのPC利用者がオフィスに出社して業務するのではなく、時間や場所を選ばず柔軟にPCを利用するスタイルに変化しています。このため、効率よく業務を行うには、利用者のニーズ把握が重要となりますが、実施できていない企業が多くあります。
  • 2
    デバイスの一元管理ができていない
    部門によってPCの管理部門が異なっていたり、複数人による使用で利用者が特定できていなかったりという企業も多いようです。このため、盗難や紛失等が起きてしまった場合に迅速に対応できていない企業も見受けられます。
  • 3
    最新アップデート対応・パッチ適用ができていない
    利用者にメール等でアップデート対応を依頼しても、なかなか徹底できていない企業が多いのが現状です。早期に未対応者を特定しコンプライアンス違反を知らせることが出来ないまま、PCの利用を容認してしまう企業もあるようです。

このように組織内のPCを一元管理出来ず、適切に運用されないまま使用を続けてしまうと、以下のように業務に影響を及ぼす可能性があります。

問題点から生じる業務への影響

セキュリティリスクの増加

OSアップデート、最新のパッチ適用がすべての利用者に対して徹底できていない場合、マルウェア感染などのセキュリティのリスクが急激に高まります。感染したPCは制御不能となり、「情報漏えい」から「業務停止」につながる恐れがあります。

また、自組織のPCから第三者に対する攻撃に悪用されることで「攻撃の加害者」となる可能性もあります。セキュリティ対策に問題があるだけでなく、お客様や取引先に迷惑をかけてしまい、企業姿勢を問われることにもなりかねません。

生産性が上がらない

テレワークの導入により働き場所はオフィス以外の選択肢も増え、柔軟な働き方が定着しつつあります。その半面、コミュニケーションが希薄になり、ついつい長時間残業が増えてしまうこともあるようです。

また、業務内容に合わせた環境が整備されず、かえって自宅では作業しにくいといったケースもあります。外回りの多い営業職とバックオフィス勤務者では、通信環境や画面サイズなど選択すべきデバイスのスペックは異なり、利用者のパフォーマンスに影響を及ぼしてしまいます。従業員一人ひとりの状況に合わせた環境づくりやデバイス活用が求められます。

Windows 11移行に向けた準備とステップ

ステップ1:利用デバイスの現状を把握

  • 稼働資産や資源の配布方法など、現在の運用方法を確認
  • どのような使われ方をするのか部門毎に社員へのヒアリング
  • 使用しているアプリケーションの互換性の確認
  • 交換が必要なPCやスマートデバイスをリストアップ

ステップ2:要件の整理

  • 生産性の改善やセキュリティ対策など、どのような改善をしたいのかを明確化
  • 生産性を上げるために、利用者が求めているデバイスのスペックを特定
  • 安全に利用できるように、IT管理者が求めるデバイスセキュリティの基準やパッチの適用の管理方法を明確化
  • 具体的にどのPCやスマートデバイスに入れ替えるのか、デバイス候補を選定

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ステップ3:方針と計画の策定

  • 整理した要件から、必要な対応策、ならびに優先度を決定
  • マスター作成の有無などデバイス展開方法を決定
  • クラウドツールを活用したモダンデバイス管理の導入を検討
  • 今後の運用・保守の検討と計画

何から着手すべきかわからない場合はWindows 11 導入支援サービス

このように、Windows 11への移行前に確認するべきことや整理するべきことは多岐に渡ります。
IT管理部門の方は、移行のご検討の際には実績豊富な富士通エフサスまでご相談ください。

富士通エフサスでは、お客様の利用シーンを基点としたデバイス分類を行い、既存インフラ活用も考慮した対策をお客様と共に検討します。その上で、運用観点含めたコスト最適化されたデバイス管理の方針策定を支援します。

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