Microsoft Intuneなら、Windows 11の端末に対してリモートで以下のような命令を実行できます。代表的な機能を紹介します。
①リタイア(セレクティブワイプ)
Microsoft Intune管理下から解除します。解除後、デバイスがインターネットに接続されている状態であれば、Microsoft Intuneから配信したアプリ データ、デバイス設定等が削除されます。リタイアは主にデバイスの紛失時やトラブルシュートの他、端末を別の利用者に譲渡する際に行うことがあります。
Microsoft Intune管理下からデバイス情報を削除します。削除後はリタイア同様にMicrosoft Intuneから配信したデータは削除されますが、削除タイミングは次回チェックイン時に適用されます。
不要となったデバイスを削除(管理対象外)することも可能ですが、基本的にはリタイアまたはワイプ等のリモート操作を行うことが一般的です。
Windows Autopilotでは、信頼されたハードウェアベンダーから調達した機器を利用者が受け取り、電源を入れて簡単なセットアップを行うだけで、企業が設定したポリシーの適用、およびアプリケーションのインストールを実現します。マイクロソフト社のセキュリティ機能でもあるMicrosoft Defender for Endpointや生体認証等のセキュリティ対策も初期セットアップで完了するため、デバイスセキュリティが担保されます。
クラウド管理では単に生産性を高めるだけでなく、セキュリティ強化にもつながります。
Windows 11の運用管理のために使用するツール
Microsoft Intune
Microsoft Intuneは、モバイルデバイス管理(MDM)とモバイルアプリケーション管理(MAM)に重心を置いたクラウドベースのサービスです。現在では、モバイルデバイスだけにとどまらず、WindowsやMacOS等PCを含めたマルチデバイスに対応しており、モバイルデバイス管理に劣らないほどの優れた機能が搭載されています。
1:モバイルデバイス管理
Mobile Device Management(MDM)は、社内外問わず社員が持ち運びのできる携帯型のデバイスをシステムで統一管理するサービスです。セキュリティポリシーの適用や、アプリのインストール有無等の機能制限を行うことができます。
例えば、モバイルデバイスでいうと以下のようなポリシーが一例として挙げられます。
●Windows Update for Business
Windows Updateの適用タイミングを制御できる標準搭載機能です。本機能はWindows 10及びWindows 11Pro、Enterprise、Pro for Workstation、Education(官公庁向け)エディションであれば、無料で使用可能です。
●Windows Server Update Services(WSUS)
WSUSはWindows Serverに標準搭載されている機能です。OSライセンスとCALを購入していれば、追加のアプリケーションを購入することなく、構成を行うことができるため、コストを抑えることができます。必要最低限の機能で更新プログラムを管理するため、シンプルで特別な知識がいらずとも、運用することが可能です。
ただし、更新プログラムを管理する機能に徹しているため、アプリ等を配布することはできません。
Microsoft Defender for Endpointは強力な脅威インテリジェンスにより、調査や高度な脅威への対応を支援するために開発されたエンドポイントセキュリティプラットフォームです。サーバセキュリティはいたちごっこの世界であり、どれだけ最新のセキュリティ対策を行うかが重要と考えられます。
Microsoft Defender for Endpointは日々機能が進化しており、EDR(エンドポイント検出と対応)以外にもさまざまな機能が搭載されています。
・脅威と脆弱性の管理
・攻撃面の減少
・次世代の保護
・エンドポイントでの検出と対応
・調査と修復の自動化
・セキュリティスコア化
・Microsoft脅威エキスパート※
※セキュリティについて、専門家レベルの監視と分析を提供するサービス