Windows 11のAI機能
Copilot in Windowsで生産性を向上!
Windows 11のAI機能
Copilot in Windowsで生産性を向上!
Copilot in WindowsはWindows 11に搭載されている最新のAI機能です。
AIの活用は、商用データの保護(※)とプライバシーの防御を維持しつつ、生産性と効率性を大幅に向上させることが可能となります。Copilot in Windowsにより、タスクの実行処理、情報の検索、コンテンツの生成など、自然言語を用いてWindows内のCopilotに要求することができます。これまでのように複数のアプリケーションを開く必要はなく、利用者の依頼に従って業務をサポートしてくれます。
※商用データ保護機能付きのCopilot in Windowsを利用するには、Microsoft 365 E3、E5、Business Standard、Business Premiumまたは教職員用のA3、A5、またはスタンドアロンライセンスと、Microsoft Entra IDが必要です。
ポイント1生産性の向上「作業時間が大幅に短縮」
Windows 11のAIを活用して提案書を作成する際の「調査・分析」や「文章作成」などのサポートを受けたり、Windowsの設定を調整したりすることで、業務効率の向上が見込めます。
使い方は簡単です。デスクトップ画面のタスクバーから「Copilot」のアイコンをクリックするか、「Windows」+「C」キーを押下することで右端にサイドパネルが表示されるので、ここに「プロンプト」(質問や指示など)を入力するだけです。
活用例①:提案書作成の時間を削減
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調査・分析
提案資料を作成するにあたり、これまでは事前の情報収集に膨大な時間を費やしてきました。Copilot in Windowsに質問すれば、複数の出典から関連した最新の情報を抽出し、要約した回答を入手できます。さらに分析結果もまとめてくれるので、情報分析の時間を大幅に削減します。
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文章作成
提案書のドラフト版を作成するため、Copilot in Windowsは複雑な内容をすばやく要約したり編集したり、文章作成のインスピレーションになる新鮮なアイディアを提供します。作成した文章を会話の形式や長さ、トーン、段落、電子メール、ブログ、アイデアなどのフォーマットに基づいたカスタマイズが可能です。
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デザインする
提案書やプレゼンテーション用の画像を作成するため、求めている画像をテキストで説明すれば、Copilot in Windowsがテキストをアート画像にしてくれます。最適なビジュアル表現でわかりやすい資料づくりをサポートします。
調査・分析の例を動画で確認
活用例②:操作性を改善して時間を節約
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設定を自分の好みに
カスタマイズ画面の解像度や背景などの設定変更、タスク実行などが可能です。たとえば、設定ではダークモードを有効にする、音量をミュートにする、Bluetoothを有効にする、通知をオフにするなどです。また、タスク実行ではスクリーンショットを撮る、フォーカスタイマーを30分間に設定する、アプリケーションを起動するなど細かな設定が可能です。
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アクセシビリティ機能を増幅
自分の声でAIアシスタントを指示することができます。関連した回答を探しだし、創造性と問題解決スキルを向上させることができます。他にもPCのアクセシビリティ機能を有効化して、パーソナライズするようCopilot in Windowsに依頼することもできます。
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画面のミラーリング
PC画面をテレビモニタの画面に映しミラーリングさせたり、別のPCに画面を投影するようCopilotに依頼することでプレゼンテーションや動画の視聴をしやすくすることができます。
Copilot in Windowsを利用することで、新しい洞察や知見を得るプロセス(インサイト)を発見し、データ分析、文書作成、顧客管理など、ビジネスプロセスの効率化を得ることができます。Copilotの利用は、新しいスキルの探索、手間のかからない作成作業、貴重な時間の節約に役立ちます。
ポイント2業務用データを保護「お客様のプライバシーは守られます」
業務にAIを活用することをためらう企業も存在します。利用者が入力する情報が生成AIの学習に利用され、企業データが情報漏えいのリスクにさらされる可能性があるからです。
Copilot in Windowsは、事業と個人データを保護(※)しながらインサイトを増やして業務の効率を向上させます。利用者のコンテンツ、検索データ、チャット履歴はクラウド上に保存されず、AIモデルの学習に使用されたり閲覧されることもないため安心してご利用いただけます。
商用データの保護について
Copilot in Windowsには商用データの保護機能があり、利用者のデータの安全性とプライバシーを確保することができます。この機能は、利用者が自分の職場または学校のアカウント(Microsoft Entra ID)を持っている場合に無償で適用(※)されます。
商用データ保護の主な特長
- プロンプトやCopilotの応答は保存されず、Microsoft社は利用者やチャットデータに直接アクセスすることはできません。
- 利用者は、自分のプロフィールアイコンの横に「保護済み」バッジが表示され、チャット入力ボックスの上に「個人と会社のデータが保護されています」と表示されます。
- 法人向けMicrosoft 365のライセンス契約のアカウントで利用するCopilotでは自動的にこの「商用データの保護」が有効になります。
※商用データ保護機能付きのCopilot in Windowsを利用するには、Microsoft 365 E3、E5、Business Standard、Business Premiumまたは教職員用のA3、A5、またはスタンドアロンライセンスと、Microsoft Entra IDが必要です。
(出典)マイクロソフト社『Copilot を管理する | Microsoft Learn』
活用例③:業務用データが保護された状態でのAIの利用
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「商用データ保護」でセキュアに競合調査・分析
利用者が入力した情報がAIに学習されてしまうと、第三者への情報漏えいやチャット履歴に基づくターゲティング広告の懸念などがあるため、業務でのAI活用には不安がありました。Copilot in Windowsを使う際に「商用データ保護」の機能を用いれば自社データは保護され、履歴情報などのプライバシーは守られますので、安心して調査分析することができます。
商用データ保護機能の例を動画で確認
ポイント3さらなる業務効率化「Officeアプリケーションとの連携」
Copilot for Microsoft 365を導入することで、さらなる業務の効率化が可能です。Copilot in WindowsとOfficeアプリケーションを連携させることで、組織内で作成したMicrosoft Word、Microsoft Excel、Microsoft PowerPoint、Microsoft Outlook、Microsoft Teamsなどの社内データを再活用して資料の分析や作成、要約などが可能です。また、Microsoft Graph経由でアクセスされるプロンプト(ユーザーの質問や指示)、AIの回答、資料やデータなどは、Microsoft Copilot for Microsoft 365 で使用されるものを含めて、AIモデルのトレーニングには使用されません(※)。
※マイクロソフト社『Microsoft Copilot for Microsoft 365 のデータ、プライバシー、セキュリティ』
職場モードの利用方法
Copilot in Windowsの画面上部には「職場」「Web」というトグルは存在していません。Copilot for Microsoft 365のライセンスを持ったアカウントの場合には「職場」「Web」というトグルが表示されるようになります(※)。
トグルで「職場」モードを選択することによってCopilot for Microsoft 365とより安全に連携できるようになります。社内資料をもとにしたドキュメントの分析や文章の生成、Microsoft Teamsを使った会議の要約やアクションアイテムの整理などができるため、これまで行っていた作業工数を大幅に削減することができます。一方、「Web」モードを選択すると Copilot in Windowsとほぼ同様のチャット機能が利用でき、Microsoft Entra IDでログインしているアカウントでは、AIとのやり取りは商用データとして保護されます。
※「職場」モードは、Copilot for Microsoft 365、およびMicrosoft 365のライセンスを所有している利用者に対して機能が有効になる仕組みになっています。
活用例④:組織内の資料の活用
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「職場」モードで組織内の情報を安全に活用
「職場」モードを利用することで、プロンプト(利用者の質問や指示)、AIの回答、データなどが漏洩する心配なく、組織内の資料を活用することができます。
たとえば、組織内の資料を探し出すときには【製品名】や【プロジェクト名】に関連付けてCopilot in Windowsに依頼することで、Microsoft 365テナント内の情報を横断的に検索して探してくれます。また、【ファイル名】を指定したうえで組織内で作成した複数の資料の比較分析なども行えるので、プライバシーを守りながら業務効率の向上が見込めます。
組織内の資料を活用する方法を動画で確認
動画でわかるCopilotの活用例
生産性の向上
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01:50
最新の市場動向調査
Webの最新情報をまとめて知ることができる
これまでは目的の最新ニュースや動向を知るためには、検索エンジンを利用して複数のサイトから情報を集めるのが一般的でした。Copilot in Windowsは、Microsoft Bingと統合しているため、リアルタイムで最新の情報にアクセスでき、ニュースや天気予報、為替や株価などの最新でこそ意味がある情報も調査することができます。
Copilot in Windowsにチャット形式で質問をすることで、知りたい最新ニュースや動向を整理して教えてくれます。まとめられた内容を深く知りたい場合は、参照元の情報からさらに詳細を確認することも可能です。
以下の動画では、Copilot in Windowsで最近の日本の株価動向についてまとめた例となります。使用したプロンプト
「2024年1月の日本株の動きについて教えてください」
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01:26
動画の翻訳と要約
動画を短時間で要約し、ポイントをつかむ
動画からの情報収集の際には、通常は動画を視聴しながら要点を記載していき、理解しにくい箇所は確認のために巻き戻したり、一時停止することでまとめあげていきました。Copilot in Windowsを利用することで、このようなケースにおいても効率化が期待できます。
Copilot in Windowsで要点をまとめ、全体概要の把握やポイントを理解することで、短時間で質の高い分析業務が可能です。
以下の動画は海外の証券市場についての内容で、要約と翻訳を同時に行う例です。使用したプロンプト
「〔US Stock Market Today〕のYouTube動画を要約してください」
業務用データの保護
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01:45
業界研究調査
商用データ保護の機能でセキュアに調査・分析
AIの活用に関する懸念として、利用者が入力する情報がAIの学習に利用され、企業データが情報漏洩リスクにさらされる可能性があるという問題がありました。その結果、業務での調査分析に不安が生じていました。Copilot in Windowsは「商用データ保護」の機能を備えており、安全に調査・分析を行うことが可能です。
以下の動画では、商用データが保護された状態で、海運業の業界研究を行っています。これにより、データ保護と業務効率の両立が実現されています。使用したプロンプト
「海運業の強みと弱み、将来の発展のために解消するべき優先課題を教えてください」
組織内の資料の活用
Copilot for Microsoft 365およびMicrosoft 365のライセンスを所有している利用者向け
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01:28
社内資料の検索と要約
社内資料を素早く探し出す
社内のファイルサーバの中から目的のデータをすべて探し出すには結構な工数がかかることがあります。検索ワードの工夫に時間を要するだけではなく、目的の資料をすべて探し出せないこともあるのではないでしょうか。
このような時にでも、Copilot for Microsoft 365を活用することでMicrosoft 365コンテナ内にある既存データであれば、すぐに探し出すことができます。また、探し出した資料の要約も指定した文字数や形式でまとめることが可能です。
これらの作業は「職場」モードで実行されるため外部に情報を漏洩することはありません。Microsoft 365と同様にセキュアな環境で社内データにCopilot for Microsoft 365を活用することができます。
以下の動画では社内での押印のルールについて書かれたMicrosoft Word形式のドキュメントを探し、内容を確認している例です。使用したプロンプト
「押印に関するルールを要約してください」
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01:47
社内資料の比較・分析
社内資料やデータを短時間で比較や分析できる
これまでは、社内資料の比較や分析する場合には、内容を読み込むだけでも相当の時間をかけて行っていました。
Copilot for Microsoft 365の「職場」モードを活用すれば、Microsoft 365 コンテナ内にある複数のドキュメントや資料の比較や分析をAIが行なってくれます。データが保護されている「職場」モードを利用することで、社内データが外部に漏洩することなく、セキュアな環境でCopilot for Microsoft 365を利用できます。
以下の動画では福井県に関する2つのMicrosoft Word形式のドキュメントの比較ならびに分析を行なっています。使用したプロンプト
「福井県の観光業に関するレポートA.docxと福井県の観光業に関するレポートB.docxを比較して違いを箇条書きで回答してください」