より少ないリソースでのクラウド管理
Windows 11の導入から運用まで 概要
クラウド管理なら少ないリソースで
Windows11の導入から運用まで対応
クラウド管理でのWindows 11導入までの流れ
現在のOSからWindows11へ移行する際には、「導入前の準備」「導入方法」「導入後の運用管理」の3ステップで進めるとスムーズです。
クラウド管理を行うことで、Windows11の導入に必要な時間もコストも大幅に削減できます。
それぞれのステップで必要なことを各ページに明記してありますので、ご確認ください。
Windows11に移行すると、クラウド管理できるようになります。では、クラウド管理を行うことでIT管理者にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
クラウド管理なら
社内・社外を問わず全てのPCを一元管理
クラウド管理とは、クライアント端末をIT管理者が遠隔操作で柔軟に管理・運用する手法のことです。この手法を使えば、PCが社内にあっても社外にあってもクラウド上で一元管理できます。クラウド管理を実現するために、マイクロソフト社はオンプレミス型とクラウド型を統合してクライアント端末を管理できるMicrosoft Endpoint Managerを提供しています。
これまで、組織のシステムはオフィス内やデータセンターにサーバーとクライアントを配置し、オフィス内からシステムを利用/管理する、いわゆるオンプレミス管理が主流でした。しかし、クラウドサービス活用の進展によって、インターネット上のシステムへのアクセスが不可欠となりました。
社内デバイスの持ち出しや、個人所有のデバイスを使って組織外からクラウドサービスへの接続ができるようになったため、従来のオンプレミス方式での管理に加えて、新たな働き方に即したデバイス管理が必要となっています。場所を選ばず、IT管理者がクラウドを経由して安全にデバイスを管理する方法。それがクラウド管理です。
クラウド管理の効果
クラウド管理には、以下の効果が期待されています。
- 管理者のキッティング及び利用者セットアップ作業の工数削減
- 最新のセキュリティの担保
- 場所を問わずどこからでも設定が可能
- 変化に合わせていつでも設定の変更・反映が可能
クラウド管理に最適なツール
クラウド管理を実現するためには、マイクロソフト社が提供しているツールが必要です。以下では、関係するツールの中から代表的なものを紹介します。これらのツールはいずれもWindows 11に対応しています。
1:Microsoft Intune
Microsoft IntuneはノートPCや業務用携帯電話などのモバイルデバイス管理とモバイルアプリ管理を中心としたクラウドベースのツールです。
Microsoft Intuneを使用すれば、モバイルデバイスをクラウドで統一管理できます。社内外問わず、利用者が持ち運びしているノートPCやモバイル端末(Android/iOS)に対して、セキュリティポリシーの適用やアプリケーションのインストール有無などの機能制限を行えます。
2:Windows Autopilot
Windows Autopilotでは、信頼されたハードウェアベンダーから調達したデバイスを利用者が受け取り、電源を入れて簡単なセットアップを行うだけで、組織が設定したポリシーの適用及びアプリケーションのインストールを実現します。
3:Azure Active Directory(Azure AD)
Azure ADはクラウドベースのID及びアクセス管理サービスです。クラウド及びオンプレミスアプリケーションで単一のIDシステムを提供します。
Azure ADには、組織のユーザー・グループおよびデバイスの管理、外部ユーザーIDの管理、多要素認証やパスワードレスなどの次世代の認証方式の提供、アクセス制御、ID侵害の検出及び対応など様々な機能があります(上位プラン機能も含みます)。
4:Microsoft Endpoint Manager
Microsoft Endpoint Managerは物理・仮想を問わず、すべてのエンドポイントを管理するための統合エンドポイント管理プラットフォームです。
オンプレミス型のConfiguration Mangerとクラウド型のMicrosoft Intuneで構成されているため、Microsoft Endpoint Managerを使えば、IT管理者はオンプレミス型とクラウド型を統合して管理できるようになります。
5:その他クラウド管理の導入に必要なもの
クラウド管理の方式でデバイス管理を行う際には、利用者数分のMicrosoftライセンスが必要です。例えば、Microsoft Intuneの導入のためには同サービスが含まれる Microsoft 365 Business Premium 、Microsoft 365 E5 Enterprise 、Mobility + Security E5のうちのいずれかのライセンスが利用者数分必要になります。(※)
また、現在のPCがクラウド管理に対応していない場合は、Windows 11を搭載したPCの導入をご検討ください。
※出典:マイクロソフト社『Microsoft 365 Business Premium|Microsoft 365 』