昨年4月、リーディングエッジシステム研究会はFUJITSUファミリ会と統合し、LS研究委員会(LS研)として新たに活動を開始しました。これにより、今まで別個に行っていた活動を一緒に開催することも出てきました。私自身、ファミリ会海外セミナー(米国)に参加しましたが、そこではファミリ会、LS研メンバーがそれぞれ違う立場(ファミリ会は経営者、LS研は実務担当者)、期待感を持って参加されていました。当初は、多少ぎこちなさがありましたが、行動を共にし、お互い意見交換する中で、それぞれの違う考え方や見方に触れる良い機会になりました。刺激し合い、切磋琢磨すること、まさにユーザー会活動の醍醐味だと強く感じました。
LS研究委員会 幹事長 稲垣 登志男氏
LS研は昨年度、まず、「ファミリ会との一体化による活動の更なる活性化」を基本方針として掲げ、活動を行ってきました。先ほどの海外セミナー以外にも、LS研研究分科会等に旧ファミリ会から19名の皆さんに参加、逆に旧LS研からもファミリ会論文募集への応募や各支部開催イベントに研究分科会メンバーが発表する等、ユーザー研究会の統合はなかなか難しいと言われる中、良い船出となり、各会員の皆様に改めて、感謝申し上げます。
今年度は統合2年目になります。LS研幹事一同、全力投球にて会員の皆様に何が良くなった、何が変ったのかを見える形にして行きたく考えます。 具体的一例として、2008年度研究分科会では少し先鋭すぎるかもわかりませんが、TPSによるシステム開発力向上、フィールド・イノベーションの実現、新しい開発環境としてのRuby on Railsの研究等を旧ファミリ会の会員の皆様と行っていきます。 また、情報発信にあたってLS研ホームページをリニューアルし、旧ファミリ会のサイトと一体化を図るなど、若干システムよりではありますがLS研主催で、旧ファミリ会の皆様に情報の共有・連携を強化が出来ればよいと考えます。 統合に関して、成果を決して焦ってはいませんが、2008年後半にはせめて旧ファミリ会会員、旧LS研会員、新生ファミリ会といった言葉を使わずとも良いレベルまでなりたいと思います。ご期待ください。
LS研究委員会 幹事長 株式会社菱食 ITネットワーク本部 本部長代理 稲垣 登志男
[1]研究分科会(1年)・短期分科会(半年)
「Give & Take」の精神と自主的な運営によって共同研究する場で、研究分科会は「失敗しない要求分析手法」「運用に必要なドキュメントのあり方」他18テーマで95会員237名が活動中です。これらの成果は2008年5月21日(水)のLS研総合発表会で発表します。是非ご視聴ください。 また短期分科会は、「アスペクト指向による開発手法の研究」「J‐SOX法の本監査に向けた実務面からのノウハウ整理」に20会員20名ご参加いただきました。
[2]マネジメント分科会
課長クラスを対象に“もし私が情報システム部門長なら”というより高い視点で討議・検討する場で、第1回「ITベンダーとのつきあい方」、第2回「IT現場での技術伝承」について延べ32名に討議していただきました。どちらも難しいテーマでしたが1泊2日で参加者同士の意見交換や情報共有が活発に行われました。
[1]情報化調査・IT白書
「日本版SOX法対応」をメインテーマとし、「情報しシステム部門の重要課題」「情報化投資」「情報システム関連技術への取り組み」「NGN」「システム再構築」について調査しました。その結果をIT動向の観点から分析した「IT白書」(全74頁)は、調査にご協力いただいた154会員に配布しました。
[2]LS研セミナー
先進的な事例紹介を通じて情報交換する場として、第1回「データ活用による業務革新」、第2回「システム運用・品質・インフラへの先進的取り組み 」をテーマに開催しました。第3回は「これからのICT運用・マネジメントのあり方」について基調講演と会員によるパネルディスカッションを行い、全3回で延べ360名にご参加いただきました。
[3]マネジメントサロン
業界の最新動向や情報システム部門のあり方などについてディスカッションする場で、東京・大阪あわせて4グループ57名の方に1回/月で1年間活動いただきました。なお、2008年度より、名称を変更いたします。
[1]ジョイントフォーラム・ミニジョイントフォーラム
課題解決や将来の夢について討議し、その実現に向け富士通にもの申す場で、IT活用について討議するジョイントフォーラムでは「次世代のICT運用管理」について討議を行いました。 また、製品について討議するミニジョイントフォーラムでは、第1回「業務改善を目指した可視化技術」、第2回「インフラ最適化を実現するサーバ仮想化技術」、第3回「事業継続の強化に向けて」について討議を行いました。