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本ページの製品は2024年4月1日より、エフサステクノロジーズ株式会社に統合となり、順次、切り替えを実施してまいります。一部、富士通表記が混在することがありますので、ご了承ください。

 

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Hyper-V仮想環境のサポート改善の取組み
『仮想マシンダンプ管理ツール』ご紹介

物理環境/仮想環境を問わずシステムを運用する際はトラブルへの迅速な対応が望まれています。仮想環境でも、物理環境と同様に万一のトラブル時のサポートではメモリダンプの採取は欠かせません。メモリダンプは、システムクラッシュ時やOSハングアップ/スローダウン時の原因究明に必要となる情報です。
メモリダンプ採取においては、以下のようなお客様の声が多く聞かれます。

  • メモリダンプ採取に伴うシステム停止時間が長い
  • トラブルの原因究明においては『完全メモリダンプ』の採取が望ましい一方で、各仮想マシンでの『完全メモリダンプ』設定はディスク容量確保の課題がある

富士通では仮想環境を含めた豊富なサポート経験を通じて見出した、これらの課題を解決する独自サポートツールを開発しました。

『仮想マシンダンプ管理ツール』とは

富士通が開発した『仮想マシンダンプ管理ツール』は、ホストOSから各仮想マシンのメモリダンプを一元管理するツールです。


図1. 統合管理コンソール

本ツールは以下の機能を提供します。

  1. 自動クラッシュダンプ採取機能
  2. スナップショットダンプ採取機能

『仮想マシンダンプ管理ツール』が解決する課題と効果

1.自動クラッシュダンプ採取機能

仮想マシンに本ツールを導入することで、ゲストOSのクラッシュを自動検出し、メモリダンプ採取処理をホストOS側に代行させることが可能になります。ゲストOSはメモリダンプの生成に必要な処理をホストOSに引き渡すと、すぐに再起動します。
本機能により、OS標準のメモリダンプ機能における以下の課題を解決します。

解決する課題

富士通が開発した『仮想マシンダンプ管理ツール』は、ホストOSから各仮想マシンのメモリダンプを一元管理するツールです。

  • ゲストOSのメモリ搭載量の増加に伴い、メモリダンプ採取時間が増加
  • 仮想マシンごとに必要なメモリダンプ採取設定が面倒、もしくは設定漏れが心配
  • 仮想マシンごとにメモリダンプ採取用のディスク領域の確保が必要

本機能利用による効果

  • ゲストOSをすばやく再開
    本ツールは、仮想マシンのメモリスナップショット機能を活用し、ゲストOSのメモリダンプ採取をホストOSで代行処理する独自のメモリダンプ採取方法を提供します。この方法により、OS標準のメモリダンプ機能に比べて短時間で対象仮想マシンの再開が可能になります。
  • メモリダンプ採取設定のミス防止による確実な調査資料の採取
    仮想マシンごとに設定をしなくてもメモリダンプの採取ができます。これにより、事前に設定がされていないためにトラブル発生時のメモリダンプ採取ができず、調査が長期化するケースを防ぐことができます。
  • ディスク容量の節約
    OS標準のメモリダンプ採取では、仮想マシンごとに万一のメモリダンプ採取に備えてディスク領域を確保する必要があります。本ツールを使用すれば、将来使用するかわからないディスク領域を仮想マシンごとに確保する必要がなくなります。メモリダンプファイルは常時置いておくものではないため、ホストOSに最小限のディスク領域を確保するだけで全ての仮想マシンでメモリダンプ採取が可能となります。これにより、仮想集約率を維持しながら万一のトラブル時の調査を可能とします。


図2. ダンプ採取用ディスク領域の節約

2.スナップショットダンプ機能

本ツールは仮想環境特有のスナップショット機能を活用し、稼働中の仮想マシンを停止せずに任意のタイミングで複数回のメモリダンプ採取を可能とします。本機能により、OS標準のメモリダンプ機能における以下の課題を解決します。

解決する課題

  • OSハングアップ/スローダウンの原因調査は長期化/迷宮入りのケースが多い

本機能利用による効果

  • OSハングアップ/スローダウン発生時に複数回のメモリダンプを採取
    本ツールを導入することで、1回の現象発生で時間的に連続した複数回のメモリダンプ採取ができます。
    OSハングアップ/スローダウンの調査では、プロセスの動きを追うため、時間的に連続した複数回のメモリダンプ採取が有効です。しかし、OS標準のメモリダンプ機能は1回のメモリダンプ採取ごとに再起動を伴うため、複数回の現象再現をさせてメモリダンプを採取することになります。この方法では、狙いどおりにプロセスの動きを捉えられないことがあり、原因調査の長期化や、場合によっては迷宮入りするケースにつながっています。
    したがって、本ツールを使用することで、OSハングアップ/スローダウン障害の早期解決、解決率の向上が期待できます。


図3. スナップショットダンプ採取

  • トラブル発生後の導入も可能
    仮想マシンのトラブル発生後でも、本ツールをホストマシンに導入すればメモリダンプの採取が可能です。

『仮想マシンダンプ管理ツール』のご利用について

『仮想マシンダンプ管理ツール』は、Hyper-Vをサポートする PRIMERGY / PRIMEQUESTシリーズで動作します。
本ツールはSupportDesk-Web(要SupportDesk契約)から無償でダウンロードいただけます。

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