Windows 11セキュリティ対策
端末の紛失・盗難
テレワーク環境における代表的な4つのセキュリティ脅威
テレワーク環境における代表的な4つのセキュリティ脅威のうち、3つ目の端末の紛失・盗難の脅威を解説した上で、最新のWindows 11 Pro搭載PCでできる対策と富士通ビジネスPCの機能によるIT管理者の業務軽減方法をご紹介します。
脅威03
端末の紛失、盗難
端末の紛失・盗難の脅威
「端末の紛失・盗難」とは、テレワーク中に端末を紛失したり、物理的に第三者に盗まれたりすることです。紛失・盗難時には、情報漏えいやそれに伴う賠償責任の発生、さらには取引先や顧客からの信頼失墜や取引への悪影響につながる可能性があります。主な原因としては、カフェ等で離席した際に端末が盗難されてしまう、サテライトオフィスに端末を忘れて帰宅し紛失するなどです。(※1)
IT管理者が行うべき対策
- PCやスマートフォン等のテレワーク端末が紛失してしまった時、端末の位置情報を検出できるようにする
- テレワーク端末の紛失時に備えてMDM等を導入し、リモートからのデータ消去、ロクグイン時の認証ポリシーやハードディスクの暗号化などのセキュリティ設定を強制的に適用する
- テレワーク端末の盗難・紛失時に情報が漏えいしないよう、端末に内蔵されたハードディスクやフラッシュメモリ等の記録媒体の暗号化を実施する
- 原則としてテレワーク端末には重要情報を保管しないよう周知する。重要情報を保管が必要な時には、パスワード設定やファイルの暗号化を実施し、一時的な保管のみを許可する
Windows 11 Pro搭載PCによる解決策
解決策1
Portshutter Premium Attachecaseを使用したデータの分散保存で情報漏洩を防止<富士通独自機能>
解決策2
CLEARSURE Nextを利用したリモートロック、または遠隔で内蔵ドライブのデータを復元不可能にする<富士通独自機能>
解決策3
解決策となるハードウェア/ツールについて
Portshutter Premium Attachecase(解決策1のツール)<富士通独自機能>
データ/PCの盗難または紛失による情報漏洩対策には、富士通のPortshutter Premium Attachecase(※2)の導入が有効です。PCやデータの盗難/紛失した場合においても、データを分散保存することで第三者による開封を防止する機能です。PC上に保管するデータはファイルデータの一部分のみにし、残りのデータはファイルサーバーまたはスマートフォンに保存します。この機能を使用すると、ファイルサーバーまたはスマートフォンのどちらかに保存されたデータとセットでなければファイルを開くことができなくなります。本来のデータを意味のないデータに自動で変換・分割し、PC本体とファイルサーバーに分散保存するので、情報漏えいを防ぐことができます。
「Portshutter Premium Attachecase」について詳しくはこちらをご覧ください。
CLEARSURE Next(解決策2のツール)<富士通独自機能>
端末紛失への対策には富士通のCLEARSURE Next(※3)の導入が有効です。専用BIOSとモジュールを導入している端末を利用することでOSやアプリケーションの起動状態に関わらず、リモートロックや内蔵ドライブのデータを復元不可能な状態にできるため、紛失した端末からの情報漏洩を抑止します。また、PCの電源がOFFでも、携帯ネットワークを利用してPCをロックすることが可能です。万が一の時には、遠隔操作でPCの内蔵ドライブのデータを消去できます。
「CLEARSURE Next」について詳しくはこちらをご覧ください。
BitLocker(解決策3のツール)
BitLockerとは、Windows11 Proのパソコンに標準で搭載されている暗号化機能のことで、この機能を有効化しておけば、ノートパソコンを紛失、盗難、または不適切に廃棄した際などに情報漏えいのリスクを減らせます。BitLockerはWindows標準の暗号化機能なので、暗号化の専用ソフトなどを導入する必要がない点もメリットです。また、内蔵ストレージだけでなく、USBメモリなどの外部記憶装置も暗号化できます。
IT管理者の業務負荷軽減の効果
- 万が一利用者がPCを盗難される、または紛失してしまった時も、遠隔操作によるロック/データ消去でモバイルPCからの情報漏えいを防げる
- 多様な働き方に対応したファイルデータ保護を実現できる
※1 出典:総務省『中小企業等担当者向けテレワークセキュリティの手引き』テレワーク環境を狙う脅威より 2022年5月
※2 出典:富士通『ワークスタイル変革に役立つ!富士通の秘密分散ソリューションのご紹介』「Portshutter Premium Attachecase」
※3 出典:富士通『ワークスタイル変革に役立つ!富士通の秘密分散ソリューションのご紹介』「CLEARSURE Next」