2008年 31号  発行日: 2008年12月5日 バックナンバー

2008年度FUJITSUファミリ会 秋季大会
開催日:2008年10月30日 開催地:ホテル新潟

Slide Show

[Flash/15KB/135秒]
Flashによる SLIDE SHOW

アンケート

特別講演「まちをアートで元気に」

五感で感じるアート

私たちは美術というと、美術館やギャラリーにある絵画や彫刻しか想像しませんが、これは、欧米に追いつくために、美術学校や国立の博物館をつくり、芸術や文化に国がヒエラルキーを与えた明治以降から、そうなってしまったのです。音楽は好き、嫌いといえますが、美術はわかる、わからないといいます。美術が本当に遠い世界に、面倒な教養になってしまったときから、美術が嫌いな人が増えました。これは日本の不幸です。大問題です。生活とかかわり、人間がみんなつながっていくような文化を、切り捨ててしまったのです。しかし、目で見て頭で考えるということは、視覚だけの話です。触覚や嗅覚など、五感すべてを含めたものが本当は楽しいものなのです。

その五感すべてが使えるということで生まれたのが、「アートピクニック」というイベントでした。これは、「ファーレ立川」によって交流が始まった地元の人々が、都心から移ってきた大学や外国人ともっとつながりを持ちたいという思いで、日本独特の運動会と外国の方々が好きなピクニックを一緒にしてかたちにしたものです。まちを6つに分けた区ごとに競う競技の大玉や応援旗、衣装など、すべて地元の人々が準備しました。昭和記念公園を使ったイベントには、驚くほど多くの人々が集まり、美術というものの可能性や広がり、楽しさをたくさんの人に伝えることができました。美術活動を考える上で、これは大変参考になりました。

アートピクニック-1

5:アートピクニック-1

アートピクニック-2

6:アートピクニック-2

前のページ 次のページ
ページトップへ