| 2007年 27号 発行日: 2007年12月5日 |
 |
2007年度FUJITSUファミリ会 秋季大会
開催日:2007年11月1日 開催地:リーガロイヤルホテル広島
[Flash/15KB/96秒] Flashによる SLIDE SHOW
|
|
セッション1「プロジェクトマネジャのなすべきこと」
虎の巻は現場で使えるか?
今ご覧になって、「本当にこれが現場で使えるのか?」という疑問が、当然出てくると思います。我々はこれを作るにあたって、実際にどれだけ使えるものか、何らかの評価をしてみようと、有識者レビューを実施しました。本当に役に立つのかという有効性の評価、わかりやすさをチェックするための表現やその妥当性、チェックポイントがすべて入っているか、さらに、量は十分かというノウハウの充実度評価の4点を目的に置きました。これに関しては、参加した18企業の中で5年以上のPM経験を持つ方、社内で優秀だと言われるPMの方にアンケートを実施し、48名の方から回答をいただきました。アンケート形式で、質問に関しては4段階評価。5段階にしなかったのは、どちらでもないというようなあいまいな回答をなくし、必ず良いか悪いかどちらかにして、厳しく評価していただくためです。(図表14) |
 (図表14)有識者レビューの実施 |
これは数値的なものですが、まず、虎の巻全般に関しての評価としては、3.0。「良」から「悪」まで、4、3、2、1というポイントがついて、48人の平均点が3.0。3.0であれば一応良いと考えられるのではないかということで、一応全般の評価はクリアしました。利用の手引きは、エクセルで作成したツールの使用法マニュアルを用意したのですが、これは2.9ということで若干下回っています。最終提出までに、もっと見やすいビジュアルにして使いやすくするという改善項目の参考にさせていただいております。そして、プロマネ・マトリクスは3.5で、全体の60%の方が最高得点の4をつけてくださいました。ミッションシートに関しては、3.2で、全体の30%の方が最高点の4点、25%の方が2点と、かなり良い点をつけていただきました。ノウハウシートについては2.5ということで、振るいませんでした。これは、まだ研究の途中段階で、内容の充実が図られていなかったためです。(図表15) |
 (図表15)虎の巻は役に立つ!! |
コメントで一番多かったものは、プロジェクトマネジャの作業の全体像がとらえやすいということでした。プロジェクトマネジャが何をすべきか、どのようにすべきか、ということを一言で語ることは非常に難しいのですが、虎の巻があれば、どのような局面で何をすれば良いのかということが、非常に説明しやすいのではないかとのお言葉をいただきました。 |
また、「虎の巻をどのように使いたいか?」ということに関しては、教育に使えるのではないかという回答を、多くの方からいただきました。 |
縦軸に知識エリア、横軸にSDEMの工程を表したプロマネ・マトリクスの理解度に関しては、PMBOKの知識がある方は3.6で非常に高い数値を示しておりますが、知識のない方からも、通常の開発工程のSDEMからでも十分理解ができるという回答をいただいております。ミッションシートも、知識ありは3.3、なしは2.8で、若干の差はありますが、傾向としてはPMBOKの知識がなければ理解できないというものではないと思われます。知識の有無に関わらず、わかりやすいとのご理解がいただけたのではないかと考えております。(図表16) |
 (図表16)虎の巻はわかりやすい!! |
|
