2007年 26号  発行日: 2007年9月21日 バックナンバー

「SaaS」生まれ変わったASP

アンケート

ASPからSaaSへ

SaaSとしてASPが息を吹き返した最大の要因がブロードバンドの普及です。1999年以降の数年でネットワーク環境は劇的に変化しました。高速・大容量・常時接続が低価格で提供され、ネットワークコストという大きな阻害要因が取り除かれました。
SOX法やコンプライアンス強化などでセキュリティに対する意識も大きく変化しました。重要なデータは社内にという考え方から、信頼できる企業に預けた方が安心という考え方に変わり始めたのです。ベンダー側もセキュリティ強化を進め、堅牢なデータセンター、内部統制の徹底など、ユーザーの不安の払拭に成功しつつあります。

RSSフィードやAjaxなど新しいWeb技術の進歩も要因の1つです。Web2.0と呼ばれるコンセプトで表現されるWebサイトは、ユーザー参加型のコンテンツを普及させ、ネットワーク越しのアプリケーションの性能を向上させました。
今日のITシステムには、社内外の他システムとの連携機能強化、環境変化への対応、法規制への対応、高速・大容量化、高可用性が求められ、結果として維持、管理、更新コストの高騰を招いています。ビジネス環境が厳しい中で、IT投資にも厳しい目が向けられています。そこで注目されたのが、システムの一部をアウトソースすること、その中で、SaaSという選択肢が浮上してきたのです。

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