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ほっ!とコーヒー 第26回

“書くことを堪能”したくなる万年筆


いまやPC、ケータイ、メールにワープロと、肉筆で文章を書くという機会が少なくなってきましたよね。

でも近頃、静かなブームになっているのが万年筆。あのインク瓶からインクをチュ〜ッと吸い上げる感じとか、いいですよね。
それに肉筆は心が伝わる感じがします。万年筆ならなおさらで、気持ちもシャキッとするような、文豪のごとく上手い文章が書けそうな、そんな気にさえなります。

万年筆専門店に行くと、書き味を試させてくれるところがあります。そんな中で見つけたのが、自分の手指にしっくり馴染む「おーこの書き味!」と思える1本。
早速購入してご無沙汰している知人に手紙を書いてみたりするわけですが、やはりそれまでと違って、ついつい文章表現にもこだわってみたくなるから不思議なものです。

また最近では、自分だけのオーダーメイドの万年筆を作ってくれるというお店もあり盛況だとか。
しかし、いまから発注しても出来上がりは1年半後。それでもという人があとをたたないというから、職人技には、やはり脱帽です。

一方、全国の百貨店等で開催されるペンクリニックというのも人気です。
引き出しの奥に仕舞い込まれた古い万年筆が、職人の手にかかるとほんの数分の間に書き味がよみがえり、同時に忘れかけていた時間もよみがえり、感激のあまり涙して帰る方もいるほど・・・

そう、万年筆って、昔は入学のお祝とか、何かの記念に戴いたりして、いろんな思い出が詰まっているんですよね。

あなたの机の引き出しの奥にも、そんな1本、眠っていませんか?


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