2006年 22号  発行日: 2006年9月21日 バックナンバー

ハイビジョンと最近のテレビ事情

アンケート

プラズマテレビ

薄さについては液晶とほぼ同じ水準。プラズマの長所は、価格、滑らかな動きの大画面です。価格を比較した場合、液晶と同サイズで大型化すればするほどプラズマのお得さが目立ちます。映像の面では素早い動きが得意で、スポーツやアクション映画など動きの激しい画面で高い再現性を発揮します。コントラストが高く、色再現性も優れています。

プラズマの長所(58インチ同等サイズで液晶と比較)

  プラズマ 液晶
画面サイズ 58インチ 57インチ
画素数 1920×1080 1920×1080
コントラスト 4000:1 1500:1
価格(2006年9月) 848,000 1,235,000

プラズマの短所は、消費電力といわれてきました。しかし、2006年7月の時点では、同サイズの液晶に30%程度の差にまで迫っています。間もなく、消費電力は差がつかなくなるかもしれません。

プラズマは、構造上、小型化しにくく、液晶のような小型のテレビは作れません。一つ一つの画素が点灯しますので、夜は明るく感じても、明るい場所で蛍光灯が目立たないように、明るい場所では本領は発揮しにくい側面もあります。

プラズマのしくみは、色のついた微細な蛍光灯の集合体です。蛍光灯は、電気を通すと管内の水銀ガスがプラズマ状態になります。すると紫外線が発生し、その紫外線が管の内壁に塗られた蛍光体に当たることで、目に見える光を出します。

プラズマの原理

この蛍光灯のしくみを微細にして各画素に割り当て、発光させて映像を表示します。小さくするとはいっても限度があり、37V型以上の画面サイズが主流です。

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