北海道支部活動ご紹介
皆さん、こんにちは。Fujitsuユーザコミュニティ北海道支部の若林です。
昨年度はFUJITSUファミリ会としての最終年度であり、新名称になる前の助走期間でした。北海道支部としても、活動の「あるべき姿」を再検討し、会員各社のビジネス貢献につながる活動に思い切ってシフトしています。
今回は、その中から実務層向けアプローチのAIチーム活動と若手層向けアプローチの2つをご紹介します。
【実務層アプローチのAIチーム活動】

エム・エス・ケー農業機械様
写真右から高畑社長、情報システム部)吉田様、
情報システム部)菅谷チームリーダー
実務層アプローチのAIチームは、活動内容そのものを会員と一緒に決めるべく、「AIテーマ総選挙」を開催、得票結果上位のテーマで生成AIイベントを企画開催しました。全4回に分け、毎回テーマを変えて実施しましたが、どのテーマにおいてもそのベースとなるのは「生成AIの活用ルール化」です。企業情報を守りつつ、生成AIをどう使うか。社員全員で理解することが重要ですが、イベントに参加された、エム・エス・ケー農業機械株式会社の吉田様が早速ルール化に取り組まれました。
エム・エス・ケー農業機械様は、2028年4月の基幹システム更新に合わせて、業務フローの棚卸を実施、業務効率化を図ろうとされています、その上でカギとなるのが生成AIの活用です。吉田様は、エム・エス・ケー農業機械様の親会社である三菱商事様と富士通が公開している生成AIガイドラインを精査、双方の良いところ、活用出来る部分を抽出して自社のガイドラインを作成、会社として正式に採用され、テスト運用を開始されております。
先日、高畑社長様をご訪問してお話を伺いましたが、
「業界の商慣習や、農業の担い手である農家の方に高齢者が多いことからIT活用の難しさはあるが、それを打破していかなければならない」
「事務処理や整備、故障対応に至るまで、生成AIによって大幅な効率化を図ることが出来、人手不足や作業平準化も図れる」
と仰っていました。生成AIが北海道における人材確保・活用の課題と農機具業界全体における課題の解決における切り札として期待されており、そのベースとなる活用ルール化に対して、支部活動が寄与出来た事例です。
若手層向けアプローチ活動「若手交流会2024」
支部会員企業の多くは3年に1度のペースで新入社員を採用するも、同期がいないことから悩みを抱えがちで、退職されるケースが多いという話がありました。
それを解決すべく「支部活動で同期を作る」ことを目的としたイベントが、若手向けアプローチである「若手交流会2024」です。
一過性の関係ではなく、活動が終了した後も交流が続く真の同期を作るべく、約5ヵ月間、グループ毎に決めた地域課題テーマの解決に取り組み、苦楽を共にして成果を出すというものです。各グループの取組テーマは「除雪」「冬季の観光需要創出」「酪農」「人口流出阻止」です。
10月の講義・テーマ決め、12月の中間報告会、2月の成果発表会で集まる以外、活動の形態や頻度、ヒヤリング先選定はグループで決めます。意見と相違や活動の行き詰まりを乗り越え、真の同期となったメンバーによる成果発表会は、参加者から非常に高い評価を頂きました。早々に「来年度は参加させたい」というお声を頂いており、現在鋭意企画中です。
北海道支部としての変革2年目であり、Fujitsuユーザコミュニティとしての初年度にあたる2025年度は、より会員の皆さまが、イベントに参加したことで業務に役立ったと言ってもらえる内容にすべく企画中です。地域の縮図といえる北海道が地域のモデルとなれるよう、取り組んでまいります。
