部会参加者インタビュー
Fujitsuユーザーコミュニティは、会員間の連携をこれまで以上に促進すべく、継続的な情報交換と知見の共有の場として、新たなコミュニティ活動「部会」をスタートさせました。
こちらのページでは、参加者インタビューを通して、部会に参加するメリットや意義を広く会員の皆様に共有・共感いただくことで、さらなる活性化につなげていきたいと考えています。
【部会参加者インタビュー①:AI部会】
古河電気工業株式会社
戦略本部 デジタルトランスフォーメーション&イノベーションセンター長
野村 剛彦 氏
全社DXの推進組織の責任者として、デジタル技術を活用した“ものづくり革新”をはじめ、DX起案、AI/IoTソリューション構築、 ICT基盤(業務アプリ、インフラ・ガバナンス)等を推進している。
Q:AI部会に参加された理由や、部会への期待感を教えてください
A:先端技術への理解を深めると同時に、参加者同士の情報交換に期待
当社は執行役員の杉井が常任理事を務めているように、もともとFujitsuユーザーコミュニティには積極的に参加しており、部会についても杉井から参加を促されました。これまでも大会やセミナーの案内をいただいたことはありましたが、大会など大規模なイベントは部長クラス以上が参加するものという意識があり、敷居が高い印象がありました。その点、新たに発足する部会であれば、部長や課長クラスでも気軽に参加できそうでしたので、参加を決めました。
私は5年前からデジタルイノベーションやDXを担当し、AIを活用した生産ラインの高度化を検討していたこともあり、数ある部会の中でもAI部会に興味を持ちました。「Fujitsu Kozuchi」をはじめとした富士通の先進的なAI技術については、以前から情報収集しており、知識を深めるチャンスだと期待していました。加えて、全国から多くの会員企業が集まるとのことでしたので、他社の課題意識や取り組み事例なども共有できるのではないかと期待しました。
Q:実際にキックオフに参加しての感想や、特に印象に残った内容をお聞かせください
A:一方的なインプットだけでなく、参加者同士のインタラクティブな対話が魅力
これまでも富士通に限らず、AIやIoTなど先端技術のセミナーに参加した経験がありましたが、多くが一方的に話を聞くだけで終わっていました。それに対し、部会は富士通からのインプットに加えて、参加者同士のディスカッションが設定されており、互いの課題や悩みを共有できるのは非常に有意義だと感じました。普段でも、メーカーのDX担当者同士で情報交換する機会はありますが、流通や金融、物流など、あまり接点のない業界の担当者と対話する機会は少なかったので、幅広い業界・業種、それも規模や地域の異なる企業から集まった参加者と交流できるのは、富士通のユーザー会ならではの魅力だと思います。
実際に参加した感想としては、Fujitsuユーザーコミュニティ独特のフランクな雰囲気のもと、初対面の方とも話しやすい印象でした。業界が違っても共通する課題もあれば、業界によって異なる対応策もあるなど、普段から意識している課題を違った視点から捉え直すことができ、解決へのヒントが得られました。
Q:今後の部会の活動に期待することや、ご自身が部会でやってみたいことなどをお聞かせください
A:継続的な対話を通じて、より深い情報交換や参加者同士の連携を図っていきたい
AIは活用範囲が広いだけに、各社の課題意識や困りごと、その対応策などを話し始めると、正直なところキリがありません。特に生成AIの活用は、業界・業種を問わず多くの企業が検討せざるを得ない状況にありますので、参加各社の事例を詳しく聞きたいと思いました。もっとディスカッションの時間があればと思いましたので、今後の継続的な対話に期待するとともに、対話の時間を増やしてもらえれば嬉しいですね。
富士通の方とも交流を広げ、深めることができましたので、「Fujitsu Kozuchi」の活用をはじめ、今後の連携がやりやすくなったと期待しています。会員同士でも、同じような課題を抱えていることを実感し、悩みに共感できました。今後、対話を深めていけば、共通課題の解決に向けて会員同士で連携するといった機会も生まれてくるのではないでしょうか。もっと多くの、多様な会員企業が参加してくることで、そうしたチャンスがさらに広がると思いますので、是非、皆様の参加を期待しています。
私自身、次回のイベントにも参加するつもりですし、テーマによっては若手社員も誘って一緒に参加したいですね。そうして参加者一人ひとりが誰かを誘ってくるようにすれば、より多面的な視点からの情報効果や議論につながるのではないでしょうか。


2025年1月27」日にDESIGN STUDIO(丸の内パークビル)で開催されたAI部会キックオフには、現地25名、オンライン25名の計50名が参加。富士通のSVP技術開発本部長の岡田英人による講演「AI革命で変わる世界 AIで0を1にする活動の実践」では、AI活用の世界的な潮流とともに、富士通のAIプラットフォーム「Fujitsu Kozuchi」の活用事例などが紹介されました。その後、会場とオンラインに分かれて「AIの実装状況と課題」「今後、AIで取り組みたいこと」をテーマに、グループごとのディスクカッションを実施。参加者からは「同じ悩みを持つ者同士でディスカッションできると思うとモチベーションが向上する」など、今後の活動に期待する声が聞かれました。
【部会参加者インタビュー ②:人事部会】
JFEシステムズ株式会社
執行役員 人事部長
柴田 卓 氏
Q:人事部会に参加された理由や、部会への期待感を教えてください
A:人事に関する課題意識や取り組み事例を多くの企業と共有できる絶好の機会
近年は「人的資本経営」と言われるように、採用や育成、評価、労務といった人事業務の重要性があらためて認識されています。加えて、人々の就職観や仕事観が変化・多様化する中で、人事にまつわる最新情報や社会情勢を把握する必要性も高まっています。とはいえ、人事に関する情報は社外に発信されない傾向が強く、人事の責任者や担当者同士が情報を交換・共有する場が少ないと感じていました。
私自身、若手時代には業界の異なる各社の人事担当者と積極的に交流し、合同で採用セミナーを開催した経験もありますが、現在では情報交換の相手が個人的に人脈のある数社に限られています。人事の担当者同士がもっと広く交流し、課題意識や取り組み事例などについてオープンに語り合う場が必要ではないかと思っていたところ、Fujitsuユーザーコミュニティで人事部会がスタートすると聞き、絶好の機会と考えました。
Q:実際にキックオフに参加しての感想や、特に印象に残った内容をお聞かせください
A:業界や規模を問わず、人材確保の難しさと人事施策に対する意識の高まりを実感
キックオフでは、まず富士通の人的資本経営の取り組みについて報告され、特にデータを駆使した人的資本価値向上モデルが来場者の関心を集めていました。私自身も「そうあるべき」と共感する一方で、社内外に納得いただけるようなストーリーを描いていく難しさも感じ、今後の討議の深まりに期待しています。
その後、参加各社によるディスカッションが行われ、業界や規模を問わず、どの企業もしっかりとしたパーパスのもと、優れた人材を獲得し、定着してもらうための制度や施策を充実させていることに驚かされました。それだけ人材確保の難易度が高まっていると同時に、経営層や人事責任者・担当者の意識が高まっていることを肌で感じました。また、参加者それぞれの発言から、労働環境やキャリアに対する意識変化や、ジェンダーや宗教といった配慮すべき課題の多様化など、人事という仕事がより複雑化していることも体感でき、こうした場に参加する意義を強く感じました。
Q:今後の部会の活動に期待することや、ご自身が部会でやってみたいことなどをお聞かせください。
A:さらなる活性化に向けて、部会長として全力を尽くす
テーブルごとに分かれて、各社それぞれの課題意識や取り組みについて発表し合う中で、感心したり、共感したりと、非常に有意義な時間だと感じました。一方で、当然ではありますが、私も含め、皆さんどこまで社内の情報を開示してよいか迷っている様子も感じられ、部会での発言に対する心理的安全性を高めると同時に、アイスブレイクの時間を持つなど、よりフランクに語り合える雰囲気作りも重要だと思いました。また、同じテーブルの方とはディスカッション後のティーブレイクなどでも話が弾みましたが、オンライン参加者も含め、より多くの参加者の話を聞きたかったとの想いもあります。開催時間の問題もあるとは思いますが、テーマごとにテーブルをシャッフルしたり、全体で雑談する機会を設けたりと、より広く交流する場があれば、もっと活性化するのではないかと思います。
人事部会に限らず、部会は参加者の自主性を重視して運営していく方針とのことで、参加者の中から私が部会長に推されました。個人的な想いとしては、人事部会という場を、情報共有・交換の場として有意義なものにすると同時に、それだけにとどまらず、困ったときに助け合える仲間同士のようなコミュニティにしていきたいと思っています。そのために微力ながら全力を尽くす所存ですので、キックオフに参加された皆様のご協力と、より多くの会員のご参加をお願いしたいと思います。


2025年2月4日にCAMP A/B(丸の内パークビル)で開催された人事部会キックオフには、現地20名、オンライン17名の計37名が参加。富士通からの情報発信として「富士通の人的資本経営の取り組み」が報告され、データを駆使した人的資本価値向上モデルや、ジョブ型人材マネジメントへの転換について紹介されました。その後、会場とオンラインに分かれて「自社で重視したい人的資本価値向上モデルのカテゴリと、そのカテゴリにおける課題」をテーマに、グループごとのディスカッションを実施。参加者からは「共通課題に対する各社の具体的なアプローチや、その成否についてリアルな情報共有ができた」「ファシリテーションの質が高く、効率的な意見交換ができた」といった声が聞かれ、部会の価値を実感いただけた様子でした。
【部会参加者インタビュー ③:イノベーション部会】
Flora株式会社
代表取締役
アンナ・クレシェンコ 氏
Q:イノベーション部会に参加された理由や、部会への期待感を教えてください
A:同じテーマに関心を持つ、多くの方々との出会いに期待
当社は「Femtech Big Data」の構築により、女性一人ひとりが「なりたい自分」を実現するための事業を展開しています。その一環として、生成AIを活用したアプリ開発などを行っていることから富士通との接点が生まれ、部会にお誘いいただきました。
Fujitsuユーザーコミュニティには2025年の2月に加わったばかりで、イベントへの参加も初めてでしたので、正直なところ具体的なイメージはありませんでしたが、富士通をはじめとした先端技術に関する情報を得られるとともに、同じテーマに関心を持つ多様な企業の方と出会える機会ということで、ワクワクした想いで参加しました。
※Femtech:Female(女性)とTechnology(技術)を掛け合わせた造語で、女性特有の健康課題を先端技術で解決しようとする商品・サービスを指す
Q:実際にキックオフに参加しての感想や、特に印象に残った内容をお聞かせください
A:参加者同士の連携や商談にもつながるなど、有意義な機会に
全体的な印象としては、冒頭でのアイスブレイクの効果もあってか、非常にフランクで和やかな雰囲気でしたので、初対面の方ともリラックスして対話できました。
プログラムの前半は、富士通およびCreww社による講演が行われ、とても興味深い内容でした。特に、富士通が何を目指し、どんな取り組みを進めているかが理解できたことは、今後、当社が富士通と連携を深めていくうえで有益だったと思います。
その後はテーブルごとにディスカッションが行われましたが、私の参加したテーブルでは、企業におけるヘルスケアの重要性が話題となり、当社の製品やサービスについて強い関心が寄せられ、多くの質問をいただけました。他の参加者のお話も興味深いものがあり、視野を広げるとともに、相互理解によって今後の連携の可能性を検討できる場ともなりました。実際、ある参加者とはディスカッション後の懇談会でも引き続き会話が弾み、その後、商談にもつながりましたので、非常に価値ある場だったと感じています。
Q:今後の部会の活動に期待することや、ご自身が部会でやってみたいことなどをお聞かせください。
A:より多くの方と出会えるよう、他の部会も含めて参加し続けたい
当社は2020年創業のベンチャー企業ということもあり、部会に参加したのも、「先進情報を得る場」としてよりも「人とつながる場」という意識が強かったので、富士通や参加企業など多くの方々と出会え、名刺交換できたことに大変、満足しています。今後、部会への参加者が増えることで、より多くの方との出会いが生まれることを期待しています。
情報発信の内容については、先進の技術動向だけでなく、より具体的・実践的な内容になれば嬉しいですね。例えば参加企業のイノベーション事例やケーススタディなどを共有し合うことができれば、協業や商談につながるケースも増えるのではないでしょうか。
加えて、部会という取り組み全体の活性化にも期待しています。私も引き続きイノベーション部会に参加するとともに、女性経営層ラウンドテーブルなど他の部会にも参加したいと思っていますし、人事部会にも当社の担当者が参加する予定です。いろんなテーマの部会がそれぞれ盛り上がることで、当社はもちろん、参加各社すべてにとって、より実りある場になるでしょう。


2025年1月28日にCIC TOKYO(虎ノ門ヒルズタワー)で開催されたイノベーション部会キックオフには、現地23名、オンライン10名の計33名が参加。アイスブレイクの後、富士通のEVPとしてCDXO、CIOを務める福田譲執行役員による「共創イノベーション力を高めるために」と、Creww株式会社取締役COO水野智之氏による「地域企業とスタートアップのオープンイノベーション」という2つの講演が行われました。その後、会場とオンラインに分かれて「データを活用したオープンイノベーションと、マインドセットの変革から始めるオープンイノベーションのうち、どちらに取り組みたいか」をテーマにグループごとのディスカッションを実施し、活発な意見交換が行われました。参加者からは「他社でも同じような悩みを抱えていたことが分かった」「イノベーションという言葉が意味するころの幅広さを感じた」といった感想が聞かれました。
部会を立ち上げた経緯や意図などを紹介した記事もぜひご覧ください。
--->部会についての記事はこちら
