秋季大会2日目
3コースからなるオプショナルツアー
2 日目には、約 100 名の会員の皆様に参加いただき、北海道の各地を巡る 3 つのツアーを実施しました。
ツアー①:「エスコンフィールド HOKKAIDO」&「千歳水族館」
北海道日本ハムファイターズの新球場であるエスコンフィールド HOKKAIDO を自由見学し、SDGs に配慮した街づくりについて学びました。その後、千歳水族館ではバックヤードツアーに参加し、フ ァミリ会会員のために特別に開催された、館長による講和を聴講しました。千歳水族館は、日本 最大級の水槽を持つ水族館で、北海道の淡水生物を観察する貴重な機会となりました。
参加レポート:広報委員 FITEC株式会社 星さゆり
「エスコンフィールド」&「千歳水族館」コース」の最初の訪問地は北海道日本ハムファイターズの本拠地、北広島市の「エスコンフィールド」です。
北海道ボールパークFビレッジとして子供、地域、パートナー連携を重視した持続可能な街づくりを目指しています。広島マツダスタジアムもボールパークとして「駅からスタジアムに続くコンセプト」ですが、こちらのスケールはさすが!です。試合のない日も開放方されており、ファンだけではなく、ツアー客が大谷翔平やダルビッシュの大きなパネル前で記念撮影したり、場外の施設も楽しんだりと老若(子ども)男女が思い思いに過ごせる場所でした。
次の訪問地は「サケのふるさと 千歳水族館」。
館長から、明治時代よりサケのふ化放流を行っており、毎年サケが千歳川を遡上してくるサケのふるさと、と紹介がありました。しかしサケの漁獲量は不安定だそうです。理由は温暖化など環境影響だけではなく、ふ化放流したサケの繁殖力が弱まっていることもあるそうです。課題に対応しながらこれからもサケのふるさとを守っていきたいとお話で熱い思いを感じました。水族館では、バックヤード見学にて管理設備の見学や日本最大級の水槽の上の散歩も体験しました。こちらでは様々な淡水生物を観ることができますが、館内から千歳川の水中見学ができます。シーズン到来!でサケの遡上をみることができました。なおサケは近くの橋で水揚げされる運命ですが、飛び越える元気なサケもいます。超えていくサケに「ガンバレ」とエール送りました。
ツアー②:「ほくでん石狩湾新港発電所」&「歴史再発見」
LNG を燃料とする火力発電所である石狩湾新港発電所を見学し、エネルギー問題について理解を深めました。 午後は小樽へ移動し、歴史的建造物である旧渋沢倉庫で昼食を取り、小樽運河と旧小樽倉庫を散策しました。現地ガイドによる説明を通して、小樽の歴史と港町の魅力を再発見しました。
参加レポート:広報委員 株式会社ITAGE 長嶺博美
今年の北海道は例年より暖かく、当日も気持ちの良い秋晴れの中、9時にグランドメルキュール札幌を出発しました。バスで40分ほど走ると、まずは最初の訪問地、北海道電力の石狩湾新港発電所に到着しました。
石狩湾新港発電所は最新設備のLNG(液化天然ガス)火力発電になっており、到着するとまずご担当の方から施設の概要や燃料のLNGに関する説明があり、その後実際に施設内を見学させていただきました。
見学は2班に分かれ、私の班は先にタービンフロアから屋上へ向かいました。
タービンフロア内は天井も高くまた面積も広く、フロア内は大変大きな機械音が轟いていました。
そこで通常は見ることのできない、ガスタービン内部をプロジェクションマッピングで映し出されることによって、内部の動きをイメージすることができました。
また屋上では、対岸のLNG(液化天然ガス)基地や洋上の風力発電機を臨むことができました。
その後施設内に戻り、発電中央操作室と展示室を見学しました。中央操作室では、職員の方が24時間監視されているとのことでしたが、実際に職員の方が働かれている様子を見学することができました。(こちらは唯一撮影禁止エリアでした)
展示室では、エネルギーの仕組みや我々が電気を使用できるまで、どういった工程を経ているのかを分かり易く図解してありました。
その後、バスに乗りこみ、次の目的地の小樽に向かいました、小樽は運河や歴史的な街並みなど数多くの魅力がありますが、近年はスイーツの街と言われているそうです。小樽に向かう道中も渋滞などなく非常にスムーズに、目的地に到着することができました。
到着後、北海あぶりやき運河倉庫(旧渋沢倉庫)で昼食をとりました。まずは北海道ならではのトウモロコシ、ジャガイモ、そして海の幸の鮭ハラスとホタテバターを炭火で焼きました。個人的にはホタテがとても美味しかったです。
焼き物が食べ終わると、次は海鮮丼が出てきました。ネタ数も多く、またご飯の量も大盛だったので、食べきれるか心配でしたが、美味しかったので問題なく間食できました。
(しばらくはおなか一杯でした!)
食事は終わった方から、運河や街並みの観光に入りました。今回は4班に分かれ、それぞれ現地のガイドさんがついて、解説をしてくださいました。私たちのガイドさんは、なんと今回がデビュー戦とのこと!これは今後の活躍の為にも、良いスタートを切っていただきたいところです。
当日は、雲がほとんどないとても良い秋晴れだったので、絶好の観光日和でした。
小樽運河は、過去に埋立てられ廃止される計画もありましたが、市民の方々で「小樽運河を守る会」を発足され、現在にいたるそうです。その方々のおかげで、今や道内で有数の観光地になり、歴史を知るとまた別の角度の面白さを味わうことができました。

昔ながらのガス燈
夜はまた違った魅力がありそうです
運河を見学後、昔ながらの建造物が数多いエリアの見学もしました。かつて銀行であった建造物もいくつもあり、かなりの経済都市だった面影が随所に残っていました。
現在では、ニトリホールディングスがそのような歴史的建造物を用い、小樽の文化を後世に継承する「小樽芸術村」を開設し、後世にすばらしさを伝えていく役割を果たしています。
今回、石狩湾新港発電所と小樽とを視察させていただき、環境に配慮した新たな良きものは取り入れ、先人たちが遺して下さった古き良きものは継承するという、全く違う側面を持った環境に触れることができ、大変有意義な時間を過ごすことができました。
ツアー③:「アイヌ文化」&「蒸留所見学」
サッポロピリコタンでアイヌ文化体験ツアーに参加し、アイヌの方々が暮らした家や伝統工芸品を見学しました。家の窓の方角にも意味があるなどを知り、また、狩猟方法など詳細の説明もあり、アイヌの文化への理解が深まりました。その後、劇場に移動すると、アイヌの方々による歌と舞踊が披露されました。

アイヌの住宅と伝統的なアイヌの踊り
その後、紅葉が見事な紅櫻蒸溜所を見学し、オリジナルジンの製造工程と試飲を体験しました。例年でしたら既に紅葉が終わっている時期でしたが、今年は遅かったということで、まさに紅葉が見頃で、試飲の後は皆さん思い思いに散歩をし、紅葉狩りを楽しみました。

さらに、「少年よ大志を抱け」で有名なクラーク博士の像が飾られた羊ヶ丘のレストハウスでジンギスカンを味わいました。とても柔らかく、また臭みもない羊肉に皆さん大満足でした。
最後に北海道コカ・コーラボトリング株式会社を訪問し、廃コーヒー豆を使った石鹸づくりを通して、企業のサステナビリティ活動について学びました。作成した石鹸は後日とても素敵なラッピングで自宅に届けられ、旅の思い出になりました。
参加レポート:広報委員 株式会社エムエムインターナショナル 山宿信也
朝いちばんに札幌市アイヌ文化交流センターにて、昔の住居や生活道具などを見学した後に、伝統的な歌と踊りの公演を楽しみました。アイヌの伝統楽器である「ムックリ」の演奏や水鳥を表現した踊りなど、アイヌ独特の素晴らしい音楽や踊りにとても感動しました。
10年前の北海道での秋季大会でもオープニングでアイヌの歌と踊りを楽しみましたが、各地域の伝統文化に触れるのは、その地に行かなければ体験できないことであり、とても貴重な機会であると感じました。
紅櫻公園内にある紅櫻蒸留所で数種類のジンを試飲させて頂いて、紅櫻公園を散策した後、昼食はさっぽろ羊ヶ丘展望台でジンギスカンを頂きましたが、全く臭みのない羊肉でお腹がいっぱいになりました。
午後は北海道コカ・コーラボトリング様の工場にて、コーヒーかすをアップサイクルした石鹸作り体験を行い、後日、自宅まで配送して頂きました。飲料容器だけでなく、飲料の原材料まで再利用するという企業姿勢にとても感銘を受けました。
秋季大会二日目は、前日の大雨とはうって変わって晴天でとても気持ちの良い一日でした。
3 つのツアーを通して、北海道の自然、歴史、文化、そして企業の取り組みを多角的に体験でき る貴重な機会となりました。今年の猛暑の影響か、北海道の秋の訪れも遅れており、通常であればすでに紅葉が終わっている北海道がまさに紅葉のピークでした。雲一つない青空に真っ赤な紅葉が映えて、また気温も暖かく、秋の北海道を満喫したツアーとなりました。
