2010年 春季大会号  発行日: 2010年6月4日発行 バックナンバー

2010年度FUJITSUファミリ会 春季大会
開催日:2010年5月14日 開催地:帝国ホテル

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アンケート

富士通 社長挨拶

皆様、こんにちは。富士通の山本でございます。ファミリ会会員の皆様におかれましては日頃より富士通の製品、サービスをご愛顧賜り、この場をお借りいたしまして、あらためてお礼申しあげます。
また、本日の総会におきまして、2010年度ファミリ会の活動内容が承認されたこと、心よりお慶び申しあげます。岩橋会長はじめ会員の皆様方のご尽力により、さまざまな新しい試みがなされるとお聞きし、あらためて敬意を表する次第でございます。

さて、私ども富士通は、今年度これまでのビジネスの継続に加えまして、全社で取り組むべき新しいテーマとして2つのことを掲げさせていただきました。まず1つ目は、クラウドビジネスの確実な立ち上げ。そして、2つ目は、グローバル展開の加速です。当社は、お客様の運用負荷を軽減し、環境配慮などに効果をもたらすクラウドコンピューティング技術に関しまして、長年培ったソリューション力、技術力をベースに、セキュアで信頼性の高いサービスを提供してまいります。そうしたICTのインフラ基盤の上でお客様のビジネスを変革し、社会システムを変革するためのさまざまな提案を行い、お客様と一緒に新しい価値を創造していきたいと思っております。

山本社長

富士通挨拶
山本 正已 社長

また、サービス基盤はグローバルに拡充していきたいと思っております。現在すでに富士通は、世界90カ所にデータセンターを保有しております。今年度はさらにこうしたプラットフォームを拡充し、世界共通のサービスを提供できる環境をつくっていきたいと考えております。日本のお客様の目線は、成長著しい中国やアジア諸国をはじめ、グローバル展開に向かっています。われわれは、こうしたお客様の取り組みをしっかりと受け止め、対応してまいりたいと思っております。

さて、富士通では長期ビジョンとして、ICTの高度な利活用を通じて、社会が抱えるさまざまな問題を解決し、より豊かな社会、安心・安全かつ利便性のある社会生活を実現する「ヒューマン・セントリック・インテリジェント・ソサエティ」という新しいビジョンを掲げました。企業活動や人々の生活の中で、センサーや情報端末を使って、活動に関するあらゆる情報をリアルタイムで収集し、集まった膨大なデータをネットワーク上の仮想空間の中で分析・処理し、それを使って、その時々に応じた最適なサービスを実世界の企業や生活者に最適なタイミングで提供する。利用者は背後にある複雑な処理を意識することなく高度なサービスを享受できる。こうした、人間を中心としたサービス、人の行動や知識の創造を支援する時代、これをわれわれはヒューマン・セントリックな時代と考えています。こうした発想に立てば、エネルギーや交通、医療、農業、教育など、多くの分野で新しいサービスが生まれてくることでしょう。それによって、ITを駆使した人間中心の豊かな社会づくりに貢献しながら、お客様とともにさまざまなビジネスを創造していきたいと考えています。

こうした中で当社は、センサー技術、高速大容量に対応した無線ネットワーク技術など、キーテクノロジーをトータルに提供できる絶好のポジションにおります。このような技術を使って、富士通は今後10年にわたり、この「ヒューマン・セントリック・インテリジェント・ソサエティ」を創造していきたいと思っております。ぜひ皆様方と手を携えながら、新しいビジネスの創造に尽くし、豊かな社会づくりに貢献してまいりたいと思っております。

富士通では、今年、創立75周年を迎えるのを機に、新しいブランドプロミス、すなわち、お客様への約束として、「shaping tomorrow with you」を制定いたしました。お客様との長期的なパートナーシップと信頼関係をもとに、豊かな未来を築く。それが、この「shaping tomorrow with you」という新しいメッセージに込められています。私ども富士通は、この新たな約束とともにお客様に対応してまいりたいと思っております。

最後になりますが、元社長の辞任に関する一連の報道に関しましては、皆様にご心配をおかけいたし、心からおわび申しあげます。しかしながら、本件は私ども富士通の事業そのものにはまったく影響がないものと思っております。これからも全社一丸となり、本業のビジネスを通して皆様方の期待に応え、皆様とともに発展していく所存でございます。ぜひともこの点についてはご理解を賜り、ご支援の程よろしくお願いいたします。

ファミリ会ならびに会員の皆様のますますのご発展をお祈りし、富士通に対するなお一層のご支援・ご鞭撻をお願い申しあげまして、私のご挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。

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