2009年 35号  発行日: 2009年12月3日 バックナンバー

2009年度FUJITSUファミリ会 秋季大会
開催日:2009年10月29日 開催地:フェニックス・シーガイア・リゾート

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特別講演「人生を豊かにする力-牧水の歌と人生-」

伊藤 一彦 氏

歌人/若山牧水記念文学館 館長
伊藤 一彦 氏

宮崎を代表する歌人・若山牧水。名前こそ有名だが、その実像はあまり知られていない。酒と旅、自然と故郷、そして、家族を愛し、ひたすら自分の文学の理想(=あくがれ)を貫いた人生は、本当に幸せなものだったと、牧水研究の第一人者であり、自らも歌人である伊藤氏は説く。自分の魂のふるさとを求めて生涯続けた旅、愛情あふれる家族とのエピソード、そして、安らかな死を迎えるまで、ときには弱さをさらけ出し、ありのままの自分を生きた牧水。その魅力と豊かな人生観を、美しい「調べ」に満ちた代表作を挙げながら、語っていただいた。

伊藤 一彦 氏 プロフィール

経歴
1943 (昭和18)年宮崎県宮崎市生まれ。早稲田大学 第一文学部 哲学科卒業。宮崎の県立高校でカウンセラー、その後県教育研修センターで教育相談を担当し、2003(平成15)年から宮崎県立看護大学教授。2005(平成17)年までスクールカウンセラー。NPO法人チャイルドラインみやざき顧問。日本芸術療法学会会員。大学時代から短歌の創作と研究を続けている。1989(平成元)年に評論「若き牧水‐愛と故郷の歌」で宮崎県文化賞、1996(平成8)年に第六歌集「海号の歌」で読売文学賞、2005(平成17)年に第九歌集「新月の蜜」で寺山修司短歌賞、2008(平成20)年に第十歌集「微笑の空」で迢空賞をそれぞれ受賞、現在、現代歌人協会会員、日本文芸家協会会員として、毎日新聞、産経新聞等各新聞の歌壇、裏千家「淡交」歌壇などの選者や、読売文学賞、若山牧水賞の選考委員等で活躍する一方、高齢者、特に介護や支援を必要とする高齢者の生きがい作りのため、定期的に高齢者の施設や病院のデイケアなどで「出前短歌教室」を行うなど、多方面で精力的な活動を行っている。
主な著書に「牧水の心を旅する(角川学芸出版)」、「歌の自然 人の自然(雁書館)」、「現代うたことば入門(NHK出版)」など。

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