2008年 29号  発行日: 2008年6月5日 バックナンバー

2008年度FUJITSUファミリ会 春季大会
開催日:2008年5月16日 開催地:帝国ホテル

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アンケート

富士通 社長挨拶

富士通の黒川でございます。まずは、2008年度ファミリ会総会が滞りなく終了したことを心よりお喜び申しあげます。
また、このファミリ会に私(黒川)はじめ、富士通の大勢の社員が出席させていただいていること、さらに、日ごろから富士通グループの事業に関して多大なご支援をいただいていることに、心よりお礼申しあげます。

黒川社長挨拶その1

黒川社長 挨拶

先程、岩橋会長が言われたように、今年の6月で野副と社長を交替することになりました。お客様の大事なシステムをサポートさせていただいている富士通として、ともかくお客様についていけるよう、もう一度昔の強さを取り戻そうということで頑張ってまいりました。皆様のご支援のお陰で、何とかその体力と気力を取り戻せたと思っております。これからも皆様のお役に立つよう、野副以下さらに頑張ってまいりますので、よろしくお願い申しあげます。

少し長くなりますが、この機会に個人的なことも含めて思い起こしてみますと、1967(昭和42)年に、SEを希望して富士通へ入社した最初の仕事が、東レ株式会社様のIBM1401のオートコーダーのプログラムを解析してCOBOLに置き換えるという仕事でした。当時の富士通では、COBOLもまだしっかりしたものがなく、IBMのCOBOLに精通したお客様でプログラマーの方に教えていただきながら、必死に取り組みました。

黒川社長挨拶その2

その後いろいろな仕事の中で、さまざまな苦労やトラブルもありましたが、その時々のお客様が、「黒川と黒川のチームはよくやった」といつもおっしゃってくださいました。挫折や脱落をせずに、社長の私が今あるのは、そのようなことが大きかったのではないかと思っております。そういう意味で、私自身、一緒に頑張ってきたお客様、プロジェクト、部下のことを考えると本当に胸が熱くなります。

社長をやれと言われた時に、私みたいな人間にはできないと思ったのですが、私とずっとつき合ってきてくださった大好きなお客様と部下を考えた時、ここで踏ん張らないとお客様に迷惑をかけてしまう。一緒に苦しんで頑張ってきた部下がどうなってしまうのだろう。そのことだけを考えて、本当でしたら、1日や2日、1週間は考えるのでしょうけれども、トラブルでお客様のところへ何回も飛んで行った時の思いで引き受けてしまいました。幸いなことに、お客様や社員の頑張りに助けられて、5年間でここまで戻せたということは、自分の能力を考えた時、自分を褒めることができますし、また、これ以上はできないということもよく分かっています。そうした中で、今回野副に社長職を引き継ぎます。

東京証券取引所のトラブルの後に、沖縄でのファミリ会に出席いたしましたが、皆様からいただいたのは、「頑張れ、体を大事にしろ」という忘れ難いお言葉でした。トラブルの内容についておっしゃる方は誰一人いらっしゃいませんでした。やはり、現場に生きてきてよかったとその時思いました。

私は、「フィールド・イノベーション」ということを掲げましたが、それは富士通の持っている良さ、お客様との原点に戻って、もう一度切磋琢磨して、お客様の夢を思いきって実現していこうということであります。これからも後輩たちは一生懸命頑張ると思いますが、彼らを育てるのは、皆様の厳しい叱咤激励と評価だと思っております。そして、その中に温かさがあれば、どんどん伸びると思います。そういう意味で、富士通はこれからも皆様と並んで一生懸命やっていくと信じておりますので、今までどおり、あるいは今まで以上に、ご支援いただければ大変ありがたく存じます。

大変感情的になってしまった挨拶でしたが、今後とも、富士通をご支援いただくことをお願いして、私の挨拶に代えさせていただきます。本当にありがとうございました。

黒川社長挨拶その3
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