総合発表会2010の受賞分科会

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5月20日木曜日に開催された総合発表会において2009年度分科会の優秀研究成果と発表賞が選定され、表彰されました。ここではその計8編の概要とアブストラクトをご覧いただけます。

総合発表会2010 ご案内(ご参考)


Leading-edge Systems研究 最優秀賞

  • プロジェクトマネージャーの実践力の育成方法

Leading-edge Systems研究 優秀賞(2編)

  • システム開発におけるテスト計画
  • クラウドコンピューティングの適用

Leading-edge Systems研究賞(2編)

  • ヒューマンエラーに起因するシステム障害の予知・予防
  • ネットワーク運用の見える化~ネットワークトラブルの早期発見~

発表賞(3編)

  • ユーザー企業におけるIT人材の効果的な育成
  • 次世代Webアプリケーションの開発手法
  • TPSによるシステム開発現場のカイゼン ~変動対応力の向上~

Leading-edge Systems研究 最優秀賞

プロジェクトマネージャーの実践力の育成方法
-企業や現場が求める真のPM-

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多くのIT企業はQCDを的確にコントロールして利益を生みだすことのできるPMを求めているが、実践力を備えさせる人材育成体系は確立しておらず、大きな課題である。本分科会は“議論・経験・人に教える”が「できる力=実践力」を鍛えることに着目し、「予兆検出力」「人間力の意識付け」の強化と組合せることで画期的なスキーム「真・PM実践力育成ガイドライン」を作成した。PM人材育成に悩む企業の朗報になれば幸いである。

Leading-edge Systems研究 優秀賞(2編)

システム開発におけるテスト計画
-モレを防いでムダを省くテスト戦略-

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企業システムは、より複雑化・高度化し、社会的役割も高まる中、短納期・高品質のシステム構築を目指す上で、テスト工程の重要性は益々高まっている。当分科会では、システムテストにおける「モレ」と「ムダ」に着目して、システムの開発者および利用者の視点からテストの「モレ」を防ぎ、システム開発を統合するプロジェクトマネージャの視点から「ムダ」を省くテスト計画策定方法をまとめた。

クラウドコンピューティングの適用
-クラウドコンピューティング適用ガイドラインの作成~雲の実態を捉える-

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クラウドコンピューティングを適用する際、「クラウドの実態がわからない」、「クラウドが企業利用に向くかわからない」などの課題が挙げられる。当分科会では、それらを解決するため、クラウド適用での様々な判断を行う活用ツールとして「非機能要件シート」、「クラウド開発視点技術一覧」、「コスト比較検討シート」を作成した。また、その活用ツールの使用方法をまとめた「クラウド適用ガイドラインの利用手引き」を作成した。

Leading-edge Systems研究賞

ヒューマンエラーに起因するシステム障害の予知・予防
-神頼みからの卒業、ノートラブル1000日を実現するAAAモデル-

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これまでは発生したシステム障害に対して受動的に対策を実施するケースが多かった。そこで能動的に対策を可能にするためシステム障害発生の予知・予防する方法を明らかにした。これを実現するにはヒューマンエラーを起因とした障害の体系を整理し、さらに過去に発生したシステム障害の原因を正しく分析して自分たちの業務の弱点を知る必要がある。そこで正確かつ短時間でヒューマンエラーに踏み込んだ障害原因分析を可能にする方法をまとめた。

ネットワーク運用の見える化~ネットワークトラブルの早期発見~
-切り分け高速、連絡迅速、効果抜群-

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企業活動の生命線であるネットワークの、障害によるビジネスへの影響は日々増大している。ネットワーク運用の品質向上を目的とし、ネットワーク担当者の視点だけでなく経営者・利用者の視点もふまえ、ネットワーク障害の「見える化」を検討した。迅速な障害切り分け手法の標準化及び、利用者から見た影響範囲特定の連絡を優先課題と位置づけ、汎用的に活用可能な「障害切り分けフロー」の策定および「業務影響範囲特定手法」を考案した。

発表賞

第一会場

ユーザー企業におけるIT人材の効果的な育成
-育成責任者必見!より早く、より効率的な上流人材育成に向けて-

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UISS、共通フレーム2007等を参考としながら、ユーザ企業におけるIT人材に今、最も求められているスキルを上流工程における、「業務モデル作成、分析能力」、「運用を把握する能力」、「ビジネスとシステムの整合を考える能力」の3つに絞り込んだ。この3つのスキルに関して、ユーザ企業の育成事例を参考にしてOff-JTとOJTを組み合わせたカリキュラムとし、育成が継続して行われる運用策として提言にまとめた。

第ニ会場

次世代Webアプリケーションの開発手法
-次世代Web標準HTML5がもたらす未来-

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近年、急速にリッチ化が進展しているWebアプリケーションにおいて、現在W3C(World Wide Web Consortium)が仕様策定中のHTML5はどのような可能性を秘めているのか、現行技術との比較を通して分析し、その特性について調査した。また、どのようなケースならHTML5を適用すべきなのか、Webアプリケーションの開発実務で発生する要求事項に即して検討するための手法を考案した。さらに、HTML5を試行適用することで、その効果を最大限に引き出すために留意すべきポイントを取りまとめた。

第三会場

TPSによるシステム開発現場のカイゼン ~変動対応力の向上~
-軽快なフットワークでピンチをチャンスに-

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変動対応を前提としているTPS(トヨタ生産方式)の考え方やモノの捉え方をシステム開発現場に取り入れ、開発途中の要件変更やスケジュール変更、メンバーの異動増減など様々な変更要求(変動)に柔軟に対応しつつ、短納期でお客様要求に応じることができる、変動対応力の高い現場作りを目指した。そして、メンバーそれぞれの現場で実践し成果を上げた施策と評価をまとめ、その成果に基づき、開発現場にTPSを取り入れる際のポイントを示した。

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