かつて限られた人だけが利用していた道具が、大衆のものとなろうとしています。誰もが利用でき、参加できる社会、これを推し進めるのがユニバーサルデザインです。
また、富士通の提唱するように、環境や製品にとどまらない、経営やビジネス課題の解決もユニバーサルデザインは役立ちます。ユニバーサルデザインが担う役割は拡大しているのです。
さらに、英国などでは、対象とする人を巻き込んで一緒に設計する(包み込む、包括する)言う意味合いで、より広く「インクルーシブデザイン(Inclusive design)」と表現するようになってきています。「できるかぎり多くの人々」とはどのような人かを具体的にするために、「ユーザーを一緒に巻き込む」というポイントを強調した概念の用語だと言えるでしょう。製品や環境の一方的な押しつけではなく、利用者の個性や希望もとらえた、デザインへの発展です。
生活はもちろんビジネスのあらゆる面で、ユニバーサルデザインはますます重要となることでしょう。今後の拡大と発展に注目していきましょう。 |