2020年度 論文詳細
標的型メール攻撃対策における「再教育プログラム」の効果について
関東支部郵船ロジスティクス株式会社
昨年FUJITSU ファミリ会で発表した先行研究論文『標的型メール訓練の効果と実証』の課題に挙げたURL 開封者への再教育(補習E-ラーニング)の実施結果と効果を考察し、新たにメール開封からURL 開封までの時間を分析した。再教育の実施結果として当初の予想に反して再教育実施者のURL 開封率は全体よりも高い比率であった。一方、再教育実施者へのアンケート結果からは9割以上が有効であるとの回答を得た。
COVID-19 の影響で訓練期間が半年以上あき再教育の効果が薄れた可能性もあり、今後3ヶ月毎に実施することにした。今回、URL 開封状況を詳しく把握するためにメール開封からURL 開封の時間を計測した結果、同時(0秒)に開封している事例が多数あった。OutlookのプレビューからURL を開封していることを突き止め、具体的な操作上の注意を挙げ、全従業員への注意喚起ができたとは大きな収穫であった。
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