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高さ7.6m。コートの裾を翻し、日本人離れした彫の深い顔立ちで大阪の街を見つめるその姿はガリバーのようだ。五代友厚という名前は知らなくても、北浜にある大阪証券取引所の前に立っている立派な体躯をしたイケメンの銅像といえば分かるのでは?
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五代友厚は、この大阪取引証券所や大阪商工会議所を創設した薩摩出身の実業家だ。「東の渋沢(栄一)、西の五代」とも称され、明治以降、大阪の発展に貢献したトップリーダーと言われる。「大阪の恩人」ともたたえられる。にもかわらず、現代の大阪の人たちの記憶には留まっていないようだ。なぜだろう・・・。
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●官僚を捨て、民間人実業家として大阪の再興に身を投じる |
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●「大阪の救世主」から「政商」へ。失脚の真相は・・・ |
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堺筋本町にある大阪商工会議所の前にも、「初代会頭五代友厚の銅像」が建っている。北浜の五代さんは、大阪証券取引所の新ビル完成時の平成18年に誕生したが、こちらの五代さんは明治33年に誕生したものだ。(戦時下の昭和18年、金属類回収令により供納され、現在の像は昭和28年に再建されたもの) |
歩道から五代さんを撮影していたら、「このおっさん、そんなに偉い人なんか?」と、思ったかどうかは分からないが、銅像を仰いで台座の説明版を読んでいく若いビジネスパースンがいた。 |
大阪を愛する一人として、私もこのスーパー起業家の生き様を語り継いでいかなければと思う。
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プロフィール
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●文/写真:フリーライター・池永美佐子
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京都生まれ、大阪育ち。
関西大学社会学部卒業後、新聞社、編集プロダクション、広告プロダクションを経てフリー。 |
雑誌やスポーツ紙等に執筆。趣味は温泉めぐり。現在、恋愛小説
に初挑戦?! |
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