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大阪市営地下鉄四つ橋線の肥後橋駅から土佐堀通りを西に進むと、あみだ池筋との交差点の南東角に「宮武外骨ゆかりの地」の碑が立っている。
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「みやたけ
がいこつ」。このへんてこりんな名前の御仁は、明治・大正・昭和を走り抜けたジャーナリストであり新聞史研究家、風俗研究家でもある。ちなみに「外骨」は本名。親が付けた名は「亀四郎」だったが、「亀は外に骨がある」といって17歳のときに戸籍改名したという。
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●「時代のありのままの姿を伝える新聞・雑誌」を後世に残す |
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一説によると外骨には16人の妻がいたとされる。けど、彼女たちは「愛人」ではなく「恋人」だったようだ。ちなみに結婚は4回(内縁関係を含めても5回)。婚姻中は一夫一婦制を遵守したらしい。連れ合いとは最期を看取った能子を除くと死別で離婚は一度もない。 |
それにしても壮快な人生ではないか。まさに滑稽新聞のスローガン「肝癪(かんしゃく)と色気」「過激にして愛嬌」を実践する生涯だった。 |
滑稽新聞をはじめ外骨のつくった新聞や雑誌は、大阪府立中之島図書館で閲覧することができる。色褪せてはいるけど、100年以上前に作られたとは思えないエネルギッシュでみずみずしい感性を放っている。それと同時に外骨のお叱りの声がきこえてきそうだ。
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「ジャーナリズムは本来反骨である。媚びるな!
骨抜きになるな!中立報道くそ食らえ!」と。 |
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プロフィール
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●文/写真:フリーライター・池永美佐子
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京都生まれ、大阪育ち。
関西大学社会学部卒業後、新聞社、編集プロダクション、広告プロダクションを経てフリー。 |
雑誌やスポーツ紙等に執筆。趣味は温泉めぐり。現在、恋愛小説
に初挑戦?! |
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