オフィスで働くあなたのための おさらいビジネスマナー


話し方

マナー先生
こんにちは。
今回は、「話し方」のポイントをご紹介します。
前回の敬語の使い方にプラスすればあなたのイメージは完璧!?


はじめに

「話し方・聞き方」と聞いてみなさんは何を思い浮かべますか?
お客様や上司との会話、同僚との会話でしょうか。
自分の気持ちをしっかりと伝えること、また、相手の気持ちを理解する事は
公私を問わず非常に重要な事柄といえます。

特にビジネスでは、「話す、聞く」ことが仕事の中心。
日常の円満な営業活動やお客様との人間関係など、利益に直結しています。

また、話し方、聞き方はそのままその人の人柄と捉えられます。
あらゆる対人関係を円滑にするきっかけとして、今回のおさらいを活かしてみてください。



話し方の基本ポイント

マナー先生あなたは、「話し上手になれたら」「自分の考えや思いをもっと的確に相手に伝える事ができたら」と考えた事はありませんか?

話をすることが苦手という方も、テクニックや心がけで変わってきます。
ぜひポイントを押えて取り入れてみましょう。

話し方の基本

ゆっくりと(落ち着いて)
目上の人と話すときなど、重要な場面になればなるほど緊張して早口になり、また、声も高くうわずってしまいます。
このようなときには、できるだけ落ち着き、低めの声でゆっくりと話すよう心がけます。
説得力もでますし相手にも伝わりやすくなります。

誠意を込めて率直に

自分の話を相手が聞いてくれている事に感謝し、誠意を持って相手に伝わるよう努力をしましょう。
できるだけ相手が理解しやすいよう工夫し、自信を持って自分の考えを伝えるようにします。

いかがでしょうか。
簡単なことに思えて意外と難しいものです。
次にご紹介する様々なテクニックを利用し、相手に伝わる話し方を習得しましょう。

内容と順番

同じ内容を話すにも、その順番によって理解のしやすさが大きく変わります。
思いついた順番になんでもかんでも話してしまうと自然と話は長くなり、
ポイントがつかみづらくなります。
逆に、話の流れがすんなり頭に入ってくるような順番を考えて話をすることで、
自分が伝えたい事を相手に正確に理解してもらえます。

順序のつけ方

マナー先生1.結論

2.重要度の順に

3.自分なりの考えや補足事項


実際には会話の中で違う方向に焦点がずれていったり、脱線してしまう事もありますが、
どう伝えれば一番うまく表現ができるのかを常に考えながら話をするようにします。

あらかじめ、話す内容をメモしておき、それを見ながら進めていくのも良い方法です。
また、話をする前にこれから話す内容を列挙しておくのも、理解を促すテクニックです。

話の順序を考える上での基準を挙げておきます。

話し方の応用テクニック

話す順序を考えたならば、さらにわかりやすくする工夫をしてみましょう。
わざとらしいのは考えものですが、意外にちょっとしたテクニックで話し上手になれます。
以下の2つの文章を比べてみてください。

1
マナー先生「Yさん、この間話したF商事のものと一緒にあったやつ
昨日から見当たらないんだけど、知らない(区切り)

そうそう、Aの書類なんだけど。」
2
「Yさん、Aの発注書の場所を知ってる(区切り)
昨日、F商事の
請求書と一緒にあるのを見た気がするんだ(区切り)
この間君にも渡すと話をした
ものだよ。」
 
センテンスは短く
まず文章の順番を入れ替えたら、内容ごとに区切りを入れます。
同じ内容も、文章が長くなると複雑に感じられます。
短く区切って話すようにしましょう。

事実を軸に
話や報告をする途中には、なるべく自分の主観や考えを入れず、
事実をはっきり伝えるようにします。
また、どこまでが事実でどこからが自分の考えや想像であるのかを明確にします。
話の論点や筋道をはっきりさせるための工夫です。


具体性
あいまいな言葉を使わず、できるだけ具体的に話します。
相手は判断や行動をしやすくなりますし、
イメージもつかみやすくなります。


肯定形に
同じ内容でも、否定形よりも肯定形で話したほうが前向きになり、印象が好いです。


ワンポイント


マナー先生話し方、ことば遣いに加えて語調(言葉の調子)も重要な要素です。
語調には無意識に自分の本音がにじみでてしまうこともありますが、
意識して語調を変えることで、言葉自体では伝わらないものを相手に
伝える事ができるのです。



ありがとうございます。
高いトーン 心から嬉しそうな印象
低いトーン 本当はありがた迷惑な印象
申し訳ありませんでした。
高いトーン 心から反省している印象
低いトーン 言葉だけで反省の気持ちが伴っていない印象


マナー先生話材のタブーについて
話を盛り上げようとして、逆に相手の気に障ることを話題にしてしまった、
などという失敗をよく聞きます。
「話材のタブー」がありますので、題材を選ぶ際に相手の感情を害さないよう気を配りましょう。

政治について(支持する政党や思想など)
宗教・信仰について
相手の肉体的な特徴
雰囲気を暗くするテーマ
顧客の人事異動(人事情報は必要だが、自分の意見は避ける)
相手が感心を持っていないこと
こちらが話したときに相手が乗ってこなかった話題
自社や自分自身にとって不利になる事柄


マナー先生今回のおさらいは以上です。
話し方のポイントはマスターできましたか?
ぜひ、ビジネスにもプライベートにも取り入れてみてください。
次回は、話し方に続き、聞き方のマナーのおさらいです。
お楽しみに!



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