座談会

関西支部は、1969年に発足し、当初140会員でスタートした会員数は600会員を超えました。
これも会員各位のご理解とご協力、歴代幹事の皆様のご尽力の賜物と感謝申し上げます。
関西支部では50周年記念企画として新旧役員にお集まりいただき
「交流・共感・感動〜未来につなぐ〜」をテーマに座談会を開催いたしました。



◆「楽しい幹事会」が支部を活性化する


[司会・事務局] 本日はお集まりいただきありがとうございます。今回の座談会ではファミリ会50周年の記念すべき年度に当たって、関西支部ならではの取り組みや未来ビジョンについてご提言いただきたいと思います。まずは活動の要となるセミナーについて、幹事をされて思い出に残るセミナーなどからお話しください。

若林氏若林 想い出というと、初めて幹事になった時に、富士通関西ラボの大会議室で新入社員向けのICT基礎セミナーがあって司会をしましたが、当時は大変緊張しました。その他に私は和歌山担当でしたが、湯浅醤油さんのお話を伺ったり、みかん農家さんの話を伺ったり。非常に地域性があり他とは一味違うセミナーで面白かった。参加者さんも顔なじみの方が大勢いますが50人、100人と集まっていただける。不思議と集客力があるんです。

[司会] 奈良地区も良かったですね。文化施設が充実していることもありますが。

有司 秘仏のご開帳など特別公開に合わせた企画が好評でした。その時しか見られない、というのが貴重ですね。2008年頃から幹事会でも見学を実施しましたが、幹事企業の関連施設や富士通さんの施設もいろいろ見せていただきました。お互いの宣伝にもなり大変感謝しています。普段、見られない所を見せていただけるのは楽しいですし、異業種の方と情報交換できることが有難いですね。異業種といっても同部門の方ですから悩みも共通していてリラックスして話せます。最初は距離感もありましたが、今では良き相談相手です。

小嶋 私の場合も、幹事になった当初は距離感があったのですけどね(笑)。

[司会] いつからですか? 楽しくお話しができるようになったのは。

小嶋 前支部長が「幹事会が楽しくなければ支部活動が活性化しない」と言われて幹事会の活性化に注力された。これが大きいと思います。

吉田氏吉田 私はインターネットの力が大きいのではないかと思います。インターネットの普及で、みんな自分の世界だけでなく他社のことも知りたいと思うようになった。異業種に抵抗感がなくなった背景にはそんなこともあるのではと思っています。

小嶋 確かにその点もありますね。




◆更なる活性化は「若者と女性」が鍵では?!


[司会] 支部長として取り組まれたことはどんなことですか。2011年から3年間務められた前支部長の小嶋さんからお話ください。

小嶋氏小嶋 前支部長が会員数を劇的に増やされた後だったので、私もこの流れを受け継がなければと最初は頑張ったのですが、結果は逆でした。一旦増えると次は減る一方で。じゃあ、どうしようかと悩んで考えついたのが参加者を増やすことでした。

[司会] 3年間で年間参加者は格段に伸びて2013年度は4,261名と過去最高でした。

小嶋 あの手この手を使って(笑)。分母が増えたからでもあるんですが、とくに若い方の参加が増えたように思います。全般的に参加者を増やすという目標でさまざまな取り組みを行いましたが、若い人にターゲットを絞ったIT入門セミナーなどがよかったと思います。

[司会] 「情報化時代のICT基礎」を始めとして、いろんな入門編を新しく企画しました。今年も二つ、セキュリティとネットワーク中級を増やしました。新入社員の方が受けやすい時期にしていることも参加が多い要因かもしれません。こうした企画は元々は幹事のご提案でした。企画が功を奏して今ではいろんな入門編が登場しています。こうしたアイデアをいただくことが本当に助かります。


[司会] 会員数獲得策として現支部長の有司さんはどのようにお考えですか?

有司氏有司 鍵を握るのは女性だと思っています。総会で壇上から見た時に会場が一面真っ黒なスーツ姿でした。多様性の時代ですので、お客様を増やすために男性だけで考えていてはだめだということです。関西支部では今年度から、幹事企業の女性社員の方数名に集まってもらって「女性サポーター委員会」を発足しました。主に女性向けのイベントを企画、運営していただいています。

[司会] その成果や感想はいかがですか?

有司 大変好評でした。特に、女性サポーター委員の方々はイキイキとして仕事にもプラスになっているようです。異業種交流の効果と言えるでしょう。

若林 男性も女性も、お互い相手のいい所を認めて刺激し合えばいいと思うんです。これからはファミリ会にも女性にどんどん加わっていただきたいですね。

[司会] 女性サポーター委員会の活動は今後どのように?

有司 来年度の具体的な活動については、まだ未定ですが、こうした活動が他の支部にも広がって連携できるといいなあと思います。輪を広げていくことで、51年目の新たな活動へと繋がればと思っています。




◆気付き、突破、癒し。ファミリ会は「自分磨きの場」


[司会] 会員間の交流ではいかかでしょうか? 企業様同士、訪問などもされていますね。

座談会の様子小嶋 それは盛んです。ITの活用内容を勉強するために幹事企業をいくつか訪問しました。

[司会] セミナーなどを通じての交流で印象に残っていることは?

吉田 会員交流といえばグループワークのセミナーが印象に残っています。コミュニケーションの研修でしたが、初めて出会った会員同士がストローを使って箱のようなものを積み上げるというゲームでしたが、チームワークの極意を学びました。

有司 私は財務会計の研修に参加したのですが、それがきっかけでいろんな企業の方とグッと親しくなりました。

吉田 プレゼンテーションのセミナーもよかったですね。練習で一人ひとりの様子をビデオ撮影して、それを皆で見て評価するというセミナーでした。グループワークで一緒に勉強することで客観的な視点が養われます。

若林 ファミリ会の研修は、いい意味で緩い雰囲気があるのがいいですね。費用は無料ですし、身構えない分、参加者の方とも親しくなれます。

[司会] ファミリ会のセミナーはハードルが低くて手軽にご参加いただけるのが魅力です。

有司 経理や財務、IT、プレゼンテーション。どんな業種の人にも役立つセミナーが充実しています。あと、セミナーでは講演後に講師の先生と直接話ができるというメリットもありますね。業界トップクラスの講師も多いのでこれは支部長としても有難い役目です。

[司会] 幹事をしていただいて大変だったと思いますが、やってみて気付かれたこと、よかったこと、悪かったことなどご感想を。

有司 運営面では事務局がしっかりバックアップしているので、やり易かったですね。

小嶋 幹事にとっては幹事会そのものが異業種交流の場であり、人脈作りの場であり、勉強の場でした。普段の仕事では経験できないことがたくさんできて本当にやってよかったと思いました。特に、IT系の部門は会社にこもりがちなので、幹事になると新しい発見がありいいと思います。

吉田 私は、幹事をしてよかったと思うのは、企画から予算承認、運営、会計報告まで経営のような一連のフローをイベントで体験できたことです。

若林 幹事やって苦手だったのは司会だけです。それ以外は楽しいことばかりでした(笑)。異業種交流ができました。ぜひ、若い方にやってもらいたい。若手社員を育てるためにもぜひ会社の外で自分を磨ける場をつくっていただきたいと思います。結果的にそれが会社のプラスになると思うのです。

吉田 直接仕事に直結しない文化交流などのセミナーの参加はいろいろ意見が分かれるところですが、関西支部のイブニングセミナーならオフタイムに参加できるので、手軽でお役立ていただけるのではないかと思います。

有司 まずは気付きですね。そして参加すれば癒される。やってみて初めてわかりました。

若林 本当にそうですね。それもファミリ会でいろんな方のお話を聞いて分かりました。


座談会の様子[司会] 関西支部では行事の際に担当幹事が自ら司会をされますが、ユーザー会として企画から運営まで本当に幹事のお力で動いています。これが関西支部の強みだと思います。来るべき100周年に向けてファミリ会がさらに活性化していくために期待や課題、事務局に対するご要望などありましたらお願いいたします。


小嶋 業種をまたぐ全国組織のユーザー会で半世紀も続いているファミリ会は稀有の存在です。ファミリ会が開く研修やセミナーは、若い人にとって貴重な機会になるので、これからもどしどしやっていただきたいですね。参加する側もインプットするだけでなく、アウトプットする場としても役立てて欲しいと思います。

有司 社外に異業種の方たちと学べる場があることは本当にありがたいです。

若林 若い方や女性の参加に大いに期待します。セミナー内容についても集客効果に固執せず大胆にカタチを変えていく必要があるでしょう。


[司会] 最後に「あなたにとってファミリ会とは?」という質問で締めさせていただきたいと思います。

若林 「唯一の社交の場」です。

集合写真有司 「気付き。突破。やすらぎ。癒し」

吉田 私にとっては魅力的な「イベント」ですね。新開拓ができます。

小嶋 カッコよく言えば「自分磨きの場」ですね(笑)。

[司会] 見事に締めていただきました。ありがとうございました。