1-2.ロボットの始まり
ロボットという言葉は、一般的にチェコスロバキアのカレル・チャペックが戯曲「RUR」中で使ったのが始まりと言われています。
その語源は、「労働」や「苦役」を意味する「ROBOTA」という語に由来しています。
わが国における初期の段階でのロボットといえば、まず浮かぶのが、手塚治虫のアニメ「鉄腕アトム」でしょう。
アニメの世界では、空想のロボットが次々に登場しましたが、実際の産業の世界では、ファクトリーオートメーションを自動化するためのいわゆる「FAロボット」などの産業用ロボットが盛んに開発されてきました。
年表にあるように、さまざまなロボットが登場してきましたが、現在では、大きく「産業用ロボット」と「エンタテイメント用ロボット」の2つに大別されるようになっています。
ただ、各種統計などによると、市場規模としては、「産業用ロボット」の市場よりも、娯楽などを中心とする「エンタテイメント用ロボット」の市場の方が、優位になってきています。今後も、この市場が伸びると見られているのが実情です。
これらのロボットも、現在では、二足歩行や四足歩行に加え、人間に近い思考パターンを目指す「ヒューマノイド・ロボット」などの研究も盛んになってきています。
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