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Windows Serverバックアップの特徴

~Windows Server 2008 Beta版 移行・導入・運用の豆情報~

新しいバックアップ・リカバリー機能が搭載!

Windows Server 2008では、これまで、標準搭載されていたバックアップ・リカバリー機能Ntbackupに代わり、Windows Serverバックアップが搭載されます。

図1 NtbackupとWindows Serverバックアップの操作画面

機能は同じバックアップという位置づけですが、できることに違いがあります。 Windows Server 2008 β版を用いた先行評価で確認できた違いを表1にまとめました。

表1 NtbackupとWindows Serverバックアップの主な違い
Ntbackup Windows Server バックアップ
格納先
  • ハードディスク/リモート共有/テープ
  • ハードディスク/リモート共有/DVD
バックアップ対象
  • ボリューム/ファイル/フォルダ単位
  • ボリューム単位
バックアップ方式
  • 完全バックアップ
  • 差分バックアップ
  • 増分バックアップ
  • コピーバックアップ
  • 完全バックアップ
  • 増分バックアップ
バックアップ
実行単位
  • 日単位
  • 週単位
  • 月単位
  • 一回だけ実行
  • 起動時
  • ログオン時
  • アイドル時

1分単位

注)Windowsのタスク機能を利用

  • スケジュールバックアップ

    一日一回30分単位
    毎日任意回数30分単位
    注)バックアップコマンド「wbadmin.exe」を用いてバッチを組み、Windowsのタスク機能と連携することも可能。

  • 一回だけバックアップ
システム
リカバリー手順
  1. インストールCDで起動
  2. ASRフロッピィディスク挿入
  3. CDからファイルをコピー
  4. 再起動
  5. 基本設定
  6. バックアップファイルをリストア
  7. 再起動
  1. インストールDVDで起動
  2. バックアップファイルをリストア
  3. 再起動

Windows Server 2008が提案するバックアップとは

バックアップ・リカバリーはサーバ運用の必須項目です。という訳で、まずは、機能を使って見えてきた事柄を、今回は2つのポイントにしぼり、ご紹介します。

ポイント1 ディスクを意識したシンプルな操作!

Windows Serverバックアップのバックアップ対象は「ボリューム単位」とシンプルです。そのバックアップ対象を操作する方法として、定期的に行う「スケジュールバックアップ」と、単発で行う「一回だけバックアップ」という2つが用意されています。
「スケジュールバックアップ」では、バックアップ用にローカルディスクドライブが必須となります。 設定を行う際に指定したディスクはバックアップ専用として扱われ、フォーマットが行われます。 また、このフォーマットによってエクスプローラからは参照できなくなりますが、普段の運用時に誤ってデータを消去、上書きされることを防ぐことができます。
「一回だけバックアップ」では、ローカルディスクドライブの他に、リモート共有フォルダとDVDメディアが指定できます。
本機能ではテープへのバックアップは行えません。ただし、テープデバイスのドライバはサポートしています。

図2 Windows Serverバックアップの2つの方法

注意事項 PRIMERGYにおけるサポート構成はシステム構成図を確認してください。

これは便利!

  • 格納先がローカルディスクドライブなら、自動で世代管理が行われます。

    ここが肝格納先がリモート共有フォルダやDVDメディアのときは、上書きされます。

  • 追加/変更データを「増分」としてバックアップすることができます。

    ここが肝バックアップデータ+増分データ格納用の空き容量が必要となります。

  • リカバリーは、ボリューム単位のほか、フォルダ、ファイル単位で可能です。

    ここが肝DVDメディアに格納したデータのリカバリーはボリューム単位のみです。

ポイント2 システムリカバリーがより簡単に!

Windows Serverバックアップでスケジュールバックアップを指定すると、システムボリューム(C:ドライブ)が必ずバックアップ対象となります。Ntbackupと比べ、復旧手順も簡単になっているので、万が一システムが壊れても、簡単に復旧することができます。

これは便利!

  • 従来の自動システム回復(ASR:Automated System Recovery)機能では必須だった、フロッピィディスクが不要となります。

    図3 システムボリュームのリカバリー工程の比較

    ここが肝固定IPアドレス環境で、リモート共有フォルダに格納したシステムボリュームデータを使ってリカバリーを行う場合、インストールDVDで起動後、システム回復オプション画面上でコマンドプロンプトを開き、netshコマンドを使ってIPアドレス設定します。共有フォルダがアクセスできる状態にネットワークを復旧させる手順が必要になります。

    ここが肝Ntbackupでバックアップしたデータは、Windows Server バックアップを用いてリカバリーすることはできません。詳細はMicrosoftダウンロードセンターをご覧下さい。

まとめ

Windows Server バックアップは、ハードディスクへの簡単バックアップや、システムボリュームのリカバリー手順簡易化により、シンプルなバックアップ機能をお客様に提供します。一方、シンプルであるがゆえに、運用上の詳細なバックアップ計画や柔軟な対応など、やりたい事を指定できないケースも出てくることが予想されます。
Windows Serverバックアップは、複雑なシステム構成の環境よりも、サーバ単体や小規模のシステムに対してその力を発揮しそうです。テープへのバックアップやマルチプラットフォームへの対応、バックアップ集中管理など、本格的なバックアップ運用を行う際には、専用のバックアップソフトウェアをご検討ください。

本格的なバックアップ運用ならBrightStor ARCserve

富士通は、お客様の多様なバックアップ運用ニーズにお応えするため、CA社と共にバックアップソフトウェアBrightStor ARCserveのWindows Server 2008対応に取り組んでいます。

【ご注意】
動作確認したWindows Server 2008は開発段階にあるため仕様変更の可能性があります。

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