Windows Server 2008 R2の一般的な留意事項
本ページでは「Windows Server 2008 R2」を導入時の留意事項で、本体や周辺機器に依存していない当社で確認した留意事項(OSの基本的な留意事項)についてご紹介します。
現象 | 対策 |
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システムをシャットダウンすると、システム イベント ログ (SEL) に下記の正しくないShutdown reasonが記録されることがあります。 Reason Code: 0x500ff |
Microsoft社の情報を参照し、対策を検討してください。 |
BitLockerは、TPMと連携してHDDデータの暗号化をしており、システムボードの交換やHDD追加、RAID変更などで回復処理が必要となります。
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リモートストレージ機能を使用する場合、コンソール用PCでStopエラーによるブルースクリーン表示になることがあります。 コンソール用PCが以下の条件下で発生します。
USBデバイス使用が1つの場合は発生しません。 |
コンソール用PCがWindows Vista / Windows Server 2008の場合は、KB974711を適用することで、本現象は回避されます。詳細は「Microsoft 技術情報(文書番号: 974711)」を参照してください。 コンソール用PCがWindows XP / Windows 7 / Windows Server 2003 / Windows Server 2003 R2 / Windows Server 2008 R2の場合は、USBデバイスは1つのみ使用してください。 |
WindowsのiSCSIソフトウェアイニシエータを使用して接続したLUNに、メモリダンプファイルを保存することはできません。 |
メモリダンプファイルの保存先は、SASディスクアレイユニット、SATAディスクアレイユニットまたはファイバチャネル接続のLUNに設定してください。 |
2TB以上のパーティションにページングファイルを設定するさい、「指定した最大ページング ファイル サイズに対して、ドライブ X: のディスク領域が小さすぎます。もっと小さい値を入力してください。」と警告が表示されます。 |
「Microsoft 技術情報(文書番号: 973423)」を参照し、回避策を実施してください。 |
リモートのコンピュータからサーバーマネージャやマイクロソフト管理コンソール(MMC)を利用してデバイスマネージャを表示したさい、Emulex Plusのアイコンに「?」が表示されます。 |
ローカルのコンソールからデバイスマネージャを表示しEmulex Plusが正しく認識されていることを確認してください。 |
Windows Server 2008 R2をインストール後、Windowsのイベントログに以下のエラーが記録される場合があります。
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このイベント ログが記録されたことによるシステム上の弊害はありません。 |
32コア以上のCPUが搭載されているサーバで、Windowsのイベントログに以下のエラーが記録される場合があります。
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この現象は、パフォーマンスオブジェクト「Server Work Queue」のカウンタにクエリを発行する32bitアプリケーションが動作する場合に発生します。
このイベントログが記録されたことによるシステム上の弊害はありません。 |
1TB以上の物理メモリを搭載すると、Windows Server 2008 R2は起動しないことがあります。 |
物理メモリを1TB以上搭載する場合、Windows Server 2008 R2 SP1を適用してください。SP1を適用できない場合、KB980598を適用してください。 |
ドライブ文字に空きがない状態ではシステム起動時において、ボリュームマウントの遅延や、ドライブ文字の割り当てが変更されるなど、想定外の動作を引き起こすことがあります。 |
ドライブ文字(C: から Z:)を使い切らないでください。 |
2TBを超える容量のディスクにページングファイルの設定が行われた環境において、メモリダンプファイルの採取を行うと、ページングファイル出力先のディスク上のパーティションが破壊されます。 |
メモリダンプファイル採取に使用するドライバ(Diskdump.sys)の不具合により、ディスクの先頭からのオフセットが2TBを超える領域に、ページングファイルの書き込みが行われるさい、正しく書き込み先のオフセットを計算できず、誤った領域にページングファイルの書き込みが行われるため発生します。 |



