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FUJITSUファミリ会 秋季大会

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開会

会場風景

10月27日(木曜日)、仙台市のホテルメトロポリタン仙台において、2011年度の秋季大会が開催されました。
特別講演では盛岡大学文学部教授で平泉文化遺産センター館長の 大矢 邦宣氏から「世界遺産・平泉の輝く浄土~みちのくへ光を!~」をテーマに、続く記念講演では、(株)楽天野球団 代表取締役社長 オーナー 島田 亨氏から「経営の本質 ~『野球・感動・夢』をビジネスにするマネジメントと東北復興への思い~」についてお話をいただきました。
情報交流の3セッションや、復興を祈ってのパフォーマンスが繰り広げられた懇親会など「東日本大震災への復興支援」というテーマが掲げられた大会には、全国から1200名を超える参加者が集い、地元の皆様と東北復興を応援する皆様の思いが重なった盛況な会となりました。

受付風景
受付風景

2011年度の秋季大会は、鳥越常任理事の司会のもと、横塚会長からの、「東北地方の早期復興を祈念し、支援していきたい」との挨拶で開幕。宮城県副知事の若生正博様、仙台市市長の奥山恵美子様、社団法人東北経済連合会会長(東北電力(株)取締役会長)の高橋宏明様より来賓のご挨拶を頂戴した後、富士通の山本社長が、ブランドプロミス「shaping tomorrow with you」のもと、ICTを使った豊かで安心・安全な未来の構築に貢献していきたいと述べられました。さらに、本年10月1日に民需ビジネス向けに再編した(株)富士通マーケティングの古川社長から、地域により密着したサポートを目指していきたいとのご挨拶がありました。  特別講演は、盛岡大学文学部教授で平泉文化遺産センター館長の大矢邦宣氏に、記念講演は、(株)楽天野球団 代表取締役社長 オーナーの島田亨氏にお話しいただきました。  3会場同時進行で行われたセッションの後、親睦を深める懇親会が開かれ、次回沖縄開催での再会を呼び掛け閉幕しました。

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特別講演 「世界遺産・平泉の輝く浄土 ~みちのくへ光を!~」

盛岡大学文学部教授/平泉文化遺産センター館長 大矢 邦宣 氏

盛岡大学文学部教授/平泉文化遺産センター館長
大矢 邦宣 氏

「平泉 仏国土(浄土)を表す建築、庭園及び考古学的遺跡群」の名で、2011年6月にユネスコ世界文化遺産に登録された平泉。 現世の浄土と、「光」による復活を願って創建された平泉は、みちのくへ光をもたらす存在である。その意味でも、東日本大震災からの「復興」を「復光」と呼ぶことを提言したい。 平泉にまつわる多くの謎についての、研究者ならではの謎解きも興味深い。浄土思想の本来の意味は、この世の中を「浄めていく」ことである。平泉の真価と魅力は、世界遺産に登録されたこれからに現れてくることを解説していただいた。

会報Family 345号 2012年2月上旬掲載予定

大矢 邦宣 氏 プロフィール
1944年岩手県生まれ。東京大学文学部史学科(東洋史学)卒業。東洋工業株式会社(現マツダ)、岩手県立博物館(首席専門学芸員兼学芸第一課長)勤務を経て、2005年盛岡大学文学部教授に就任。 研究分野は、日本文化史、文化財学(宗教文化)、平泉文化。「平泉の文化遺産」世界遺産登録推薦書作成委員、岩手史学会会長、岩手県文化財保護審議会会長など要職を歴任。 『平泉自然美の浄土』『奥州藤原氏五代』『平泉浄土早わかり』など著書多数。

[参加者の声]
大矢館長の講演では、平泉の魅力を日本独特の仏教思想を交えてお話いただき、とても分かりやすかったです。お話の端々から大矢館長が平泉をこよなく愛されていることが伝わりました。 また、冒頭の来賓ご挨拶の中で、今回のファミリ会秋季大会のような復興を支援する催しに対して、地元の皆様が大いに期待されていることを伺い知ることができました(K.T)。

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記念講演 「経営の本質~『野球・感動・夢』をビジネスにするマネジメントと東北復興への想い~」

(株)楽天野球団 代表取締役社長 オーナー島田 亨 氏

(株)楽天野球団 代表取締役社長 オーナー
島田 亨 氏

3月11日の東日本大震災において、大きな被害を受けた仙台を本拠地とする「東北楽天ゴールデンイーグルス」。球団オーナーとして、プロ野球をビジネスとして成功させ、強いチームをつくる土台は、地域から支持され愛される球団であることと説く。地域を活性化させ、多くのファンをつくり、それを球団経営に結びつけるさまざまな工夫とアイデアは、あらゆる分野におけるビジネスモデルとしても興味深い。さらに、今回の震災を経験し実感した、地元に根づいていたからこそできた支援と、人々の温かなサポートについても熱く語っていただいた。

会報Family 344号 2011年12月20日掲載予定

島田 亨 氏 プロフィール
1965年東京都生まれ。1987年東海大学文学部広報学科卒業後、株式会社リクルート入社。1989年株式会社インテリジェンス創業、取締役就任。2004年株式会社楽天野球団取締役副社長就任。 同年12月同社代表取締役社長就任(現任)。2005年楽天株式会社取締役執行役員就任。2006年楽天株式会社取締役常務執行役員就任(現任)。同年11月同社CMO就任(現任)。 2008年株式会社楽天野球団オーナー就任(現任)。

[参加者の声]
日ごろからの災害を想定した防災・避難訓練が、今回の震災での社員の率先した活動につながったというお話を聴き、改めて“訓練”の大切さを実感しました。また、KPIという指標をたて、それを科学的に分析している点にも興味をもちました。さらに、7年前から続けている地域に密着した活動のお話からは、今の楽天野球団の人気の秘密も知ることができ興味深かったです(S.C)。

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セッション

セッション1 「東日本大震災から学んだ人とのつながり・危機管理」

(株)一ノ蔵 代表取締役会長 櫻井 武寛 氏

(株)一ノ蔵 代表取締役会長
櫻井 武寛 氏

宮城県大崎市に本社蔵を持つ「株式会社一ノ蔵」。3月11日に発生した東日本大震災では、山間にあった蔵は辛うじて津波の被害は免れた。しかし、東北全体としては、いまだ復旧のめどが立たない地域は多い。被災地に暮らす市民、そして事業者として、震災直後の想像を絶するご自身の体験を語っていただいた。さらに、災害時における地域社会とのつながりの大切さ、想定外を想定しなければならない危機管理への提言、スピードが求められる復興への道、大都市で未曾有の災害が起こった場合の問題提起など、体験者ならではの多くの貴重なご意見をいただいた。


セッション2 「クラウド環境におけるデータベースのあり方 -雲の中のデータベースKVSの可能性-」

東レACS(株)開発部第1開発グループ山田 剛 氏  (株)富士通ミッションクリティカルシステムズ 先端ビジネス本部第二統括部 佐藤 宏隆 氏

東レACS(株)開発部第1開発グループ
山田 剛 氏
(写真左)

(株)富士通ミッションクリティカルシステムズ
先端ビジネス本部第二統括部
佐藤 宏隆 氏

KVS(Key Value Store)はクラウド環境において大規模分散データベースを実現する重要な技術。これをRDBと比較しながら、KVSの実装の1つHBaseでその可能性について検証した。その結果、導入が簡単、多くの開発言語に対応し、習得しやすいなどの利点がある一方で、情報やツールが少なく運用面に課題があり、DBMSとして機能が少ないことが判明した。しかし、データ量が爆発的に増加する可能性がある中で、開発の容易さ、拡張性の豊かさなど高い可能性を持っており、KVS こそクラウド時代にふさわしいデータベースとの感触を得た。

LS研 当研究ページへ

[参加者の声]
分科会によるクラウドの定義や、KVSの特性をシステム構築などの検証を通して実証された点は、とても分かりやすく感じました。KVSには、クラウド型のデータベースとしての将来性を感じおり、今後、KVSを活用したデータベースを構築するときに参考になる内容でした。これからも新しい技術をテーマにした内容に期待しています(Y.D)。

セッション3 「FUJITSUファミリ会論文 2011年度入賞論文発表」

    「少人数ではじめたITサービスのクオリティ向上~なぜ成功と失敗に分かれたのか~」

宝ネットワークシステム(株)事業統括部企画グループ主任宮崎 智子 氏

宝ネットワークシステム(株)事業統括部企画グループ主任
宮崎 智子 氏

ITサービスのクオリティ向上を目的とした取り組みの中で「インシデント管理」の成功と「構成管理」の失敗を分けたのは、「目的・目標の明確化と共有」「運用開始後の取り組み」「アウトプットとしての活用」の成否。成功と失敗の要因と今後の展開を具体的に紹介していただいた。

    「基幹業務向けWeb基板の構築 ~『オープンFEP』によるAPサーバ統合~」

パナソニック電工インフォメーションシステムズ(株)R&Dセンターシステム技術グループ グループマネージャ 黒田 尚志 氏

パナソニック電工インフォメーションシステムズ(株)R&Dセンターシステム技術グループ グループマネージャ
黒田 尚志 氏

既存および新規のWEBシステムに加え、メインフレームで稼働している基幹システムまで統合できるWEB基盤が必要となり、「オープンFEP」サーバ配下にすべてのWEB、APサーバを配置するシステム構成 を考案。この「オープンFEP」と名付けたリバースプロキシサーバの開発に至った経緯、機能、効果、今後の展開を解説していただいた。

[参加者の声]
自社でもオフコンをメインに入り口の部分をGUI化するなど、オフコンとWebシステムを連携しています。そのため、「オープンFEP」の説明は大変参考になりました。今の時代は、さまざまな仕組みや過去の資産が残る中で新しい技術もでてきており、将来像が見えにくい状況です。これからも具体的な事例から方向性を示していただくようなテーマを期待しています。

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懇親会

懇親会会場
懇親会会場

[参加者の声]
今回初めて参加しましたが、震災後のこの時期に、仙台という地で東北復興を応援する今回の企画は、とても意義のあることだと思います。特に、平泉が世界遺産に認定された年に、平泉にまつわるお話を聴けたことは、とても感慨深いものがありました。一転して、懇親会では伊達武将隊など、東北の力強さを感じられる企画がたくさんあり楽しみました。来年もぜひ参加したいと思います(N.K)。

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交流行事

秋季大会2日目の交流行事は天候にも恵まれ、東北各地を存分に満喫しました。

視察Aコース 日本三景「松島」・青葉城址と塩釜石油基地視察(日帰り)

松島

瑞巌寺「五大堂」

青葉城址「伊達正宗騎馬像」

宮城県内を巡るAコース。東日本大震災で被害が大きかった塩釜石油基地では、総合商社 カメイ株式会社の方による被災から復興までの説明に耳を傾けました。 その後、松島湾内を遊覧船で巡る奥の細道周遊、国宝「瑞巌寺」見学と続き、最後に青葉城址から仙台市内の街並みを一望して、旅の締めくくりとなりました。

視察Bコース 世界遺産「中尊寺」と株式会社一ノ蔵視察/猊鼻渓川下り(日帰り)

一ノ蔵

金色堂

毛越寺

世界遺産に登録された平泉。荘厳な装飾に圧倒された中尊寺 金色堂、浄土を地上に表現したと伝わる毛越寺の浄土庭園など、藤原氏の思いに触れたひとときを過ごしました。 この後は、4月に操業を再開した株式会社一ノ蔵で酒造工程を視察するコースと、猊鼻渓(げいびけい)川下りコースに分かれ、それぞれに岩手を満喫しました。

視察Cコース 山形・山寺、蔵王の景勝地と仙台コカ・コーラボトリング株式会社 蔵王工場視察(日帰り)

山寺

蔵王景勝地


松尾芭蕉が俳句を詠んだ場所としても知られる山寺 立石寺。1015段の石段を登ると、眼の前に素晴らしい景色が広がりました。そして、エメラルドグリーンの火口湖がはっきりと見えた蔵王のお釜。 景観を堪能した後は、4月に生産を再開した蔵王工場で、コカ・コーラの生産ラインを視察し、早期に復旧できた工場の対応について説明をお聴きしました。

視察Dコース 世界遺産「中尊寺」と晩秋の奥入瀬・十和田湖(1泊2日)

奥入瀬渓流



今回初めて設定された1泊2日のコース。世界遺産に登録された平泉では中尊寺や毛越寺ではるか平安の昔を思い、秋田県の北東に位置する康楽館や小坂鉱山事務所では明治時代の洋風建築に感嘆しました。 そして、奥入瀬渓流の紅葉、八甲田山の火山群と自然の営みにも触れ、東北の魅力を存分に味わった2日間となりました。

ゴルフコース 利府ゴルフ倶楽部



9月に「ダンロップ 女子オープンゴルフトーナメント」が開催された利府ゴルフ倶楽部。ゴルフ場内には山の神が祀られており、ご利益を求めて祈願された方もいらしたのではないでしょうか。 絶妙に配されたバンカーや池など変化に飛んだコースに闘争心をかきたてられ、攻めのゴルフを楽しみつつも、美しいランドスケープや木々の紅葉など東北の自然を堪能したプレーヤーも多かったことと思います。

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