情報産業F社 様

社内OAシステムのクラウド基盤を刷新

情報産業F社様

F社様では、以前より、社内OAシステムのクラウド化で運用負荷の軽減と業務効率化を推進してきたが、今回、新たに「FUJITSU Hybrid IT Service FJcloud-O」(以下、FJcloud-O)、および 「Fujitsu 仮想デスクトップサービスFJDaaS-C (以下、FJDaaS-C)」、ファイルサーバサービス「F-Storage」への移行を実施。性能向上とセキュリティ強化を果たし、短期間での刷新を実現した。

課題
効果
課題クラウドサービスの更改に際して、短期間での移行完了が必要であった
効果富士通のソリューションラインナップとシステム構築力により、短期間での移行を実現
課題システムの運用管理負荷をなるべく抑制し、本来の業務に専念したい
効果富士通の一貫した運用サービスの利用により、運用負荷を削減
課題インターネット接続環境を分離し、セキュリティを強化したい
効果VDIサービスのFJDaaS-CおよびFJcloud-Oの採用によるセキュリティ強化を実現

導入の経緯

サービス更改を契機に、クラウド基盤のさらなる性能向上・セキュリティ強化を目指す

同社では、IT基盤を時代の趨勢に合わせて進化させてきた。クラウドサービスの積極的な活用はその一例で、これまでもオンプレミスで運用していた社内OAシステムのサーバ群をクラウド環境へ移行している。「システムをサービスとして利用することで運用負荷を削減し、顧客向けサービスのシステム強化という本来の業務にリソースを集中するための環境整備に努めてきました」と、同社担当者は説明する。その過程で、既に、社内OAシステムに関しては、ファイルサーバ、そして仮想デスクトップ(VDI)についてもオンプレミスからクラウドサービスへ移行している。

そうした中で、2019年、これらのクラウドサービスの更改に伴う新基盤への移行プロジェクトが決定した。2020年度中の新クラウド基盤への移行が求められる一方、移行を契機としてこれまで抱えていた2つの課題解決にも着手したと同社担当者は語る。「一つが性能の向上で、社内OAシステムのレスポンス向上が挙がっていました。もう一つがセキュリティ強化です。インターネットの利用と社内の業務環境を分離することで、さらなるセキュリティの強化を実現していこうと考えました」

導入のポイント

すべての基盤機能を富士通のサービスで構築、約10か月でクラウド基盤を刷新

同社は新クラウド基盤への移行に向け複数のシステムインテグレータとクラウドサービスの比較検討を実施し、最終的にパートナーして選ばれたのが富士通だった。今回の新クラウド基盤では、IaaSとしてFJcloud-O、ファイルサーバにF-Storage、そしてVDI基盤に FJDaaS-Cが導入されている。同社担当者は、「以前から富士通には社内OAシステム構築や運用をサポートしてもらっており、短期間での移行プロジェクトを成功に導くためには、当社の環境を熟知している、豊富なサービスの中から選択できる富士通に依頼するのが最も安全・安心・最良であると考えました」と採用理由を説明する。さらに、「インターネットと社内業務環境を分離する方針に関して、富士通は先進的な技術の提案をしてくれたこと、また、FJcloud-Oが官公庁や大手企業、金融機関など、高い信頼性が求められる業種業界でも利用されているという実績も考慮し、富士通と同社のサービスを選択しました」と付け加える。

2019年12月からスタートした移行プロジェクトは、富士通の支援のもと、当初の計画通り2020年の10月には無事本番運用を迎えられた。一般的には1年半以上を要する大規模な移行・構築プロジェクトを約10か月という期間で実現できた背景には、すべての基盤機能を富士通のクラウドサービスの基本メニューで実装できたこと、そして、複数のサービスメニューの中から同社にとって最適な組み合わせを選択、構成した富士通のシステムインテグレーション力があった。「カスタマイズ等を行わずとも、豊富な基本サービスメニューの中から当社にとって最適なものを選ぶだけで必要な機能を備えた新クラウド基盤へと移行できました」と同社担当者は語る。

また、同社担当者は、「移行マニュアル等については、自社の社内OAシステム環境移行の混乱が顧客へのサービス低下につながらないよう、品質を重視して作成しました。操作画面の提供等、富士通には様々なサポートをしてもらえ、結果、分かりやすく正確なマニュアルができたことで、移行日当日も社内からのクレームや問い合わせはなく、平穏な朝を迎えられました」と話す。

効果と今後の展望

運用負荷を抑制しながら、セキュリティ強化およびテレワークを導入

2020年10月から本番稼働を開始した新クラウド基盤は、その後も安定稼働を続けている。当初に掲げた性能向上だが、新クラウド基盤への移行後、FJcloud-O等の各サービスやインターネットへのスムーズな接続を実現、安定した社内OAシステムの運用が維持されているという。また、インターネット接続と社内業務環境の分離によるセキュリティ強化も実現。昨今のコロナ禍においてはテレワーク対応が急務となったが、新クラウド基盤への移行と同時に導入した富士通の軽量PC、およびVDIの展開や設定変更等を富士通のエンジニアが担当するFJDaaS-Cの活用により、運用負荷を抑制しながら自宅等からの社内OAシステムを利用するテレワークが実現されている。さらに、システム運用については富士通がアウトソーシングで管理しており、24時間365日体制でのシステム監視やトラブル対応により、運用負荷の抑制も図られている。

[2022年9月29日掲載]

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