- 1. 概要
本装置は、主に停電対策を目的とし、負荷に対して電力を供給する装置です。商用電力正常時には、商用電力を負荷に供給し、停電時にはバッテリを動力源とするインバータ出力に切り替え、負荷に対する電力のバックアップを行います。本装置に標準添付されるWindows NT / 2000、およびLinux用UPS管理ソフト(NetpowerView F)との組み合わせで自動シャットダウン機能、リアルタイムモニタリング機能、スケジュール運転機能等を使用することができます。
- 2. 特長
(1) 標準添付されるWindows NT / 2000、およびLinux用UPS管理ソフト(NetpowerView F)との組み合わせで、シャットダウン機能、スケジュール運転機能、リアルタイムモニタリング機能等が使用できます。
(UPS管理ソフト用RS-232Cケーブル付き)(2) Windows NT / 2000、NetWareに標準搭載されているUPS監視機能を使用できます。
(専用RS-232Cケーブル[PG-CBLUP01、またはPG-CBLUP03]が別途必要)(3) ラックマウント型UPS(PG-R1UP141 / PG-R1UP301)には、ラックマウント用レール、落下防止ワイヤが標準添付されます。 (4) 自立型UPS(PGSUP301)には、キャスターが取り付けられています。(取り外し可能) (5) 自立型UPS(PGSUP301)は、横置き設置も可能です。(装置正面から見て右側へ倒した状態のみ可能) (6) 前面パネルのLEDにより、バッテリ残量がチェックできます。
- 3. 外観
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外観色は黒色です。
URL: http://jp.fujitsu.com/platform/server/primergy/netpower/もご覧になってください。
- 4. 仕様
仕様 製品名称 高機能無停電電源装置
(NetpowerProtect
自立型UPS / 3000VA)高機能無停電電源装置
(NetpowerProtect
ラックマウント型UPS / 3000VA)型名 PGSUP301 PG-R1UP301 運転方式 常時商用給電 定格容量 3000VA / 2400W 交流入力 電圧 88VACから120VAC
(上記の範囲外の電圧でバックアップ運転に移行)周波数 42.5Hzから68.5Hz
(上記の範囲外の周波数でバックアップ運転に移行)相数・線数 単相・2線 最大入力電流 34A(充電電流含む) 漏洩電流 3mA以下(注1) 入力保護 サーキットブレーカ 交流出力 出力波形 正弦波(バックアップ運転時) 電圧 商用運転時 : 88VACから120VAC
バックアップ運転時 : 100VAC±3%周波数 商用運転 : 42.5Hzから68.5Hz
バックアップ運転時 : 50Hz / 60Hz±1%(自動選択)相数・線数 単相・2線 出力切換時間 10ms未満(リレー切り換え) バッテリ 種類 長寿命小型シール鉛畜電池 定格容量 7Ah 使用個数 8個 公称電圧 96V 充電時間 充電量 0から 80% : 3時間
充電量 80から100% : 5時間保持時間 5分(定格負荷、周囲温度25℃、バッテリ初期状態)(注2) 寿命 2年(放電回数やUPS周囲温度により大きく変わる)(注3) その他 動作保証温度
(UPS 周囲
温度)10から35℃(注3) 動作保証
相対湿度20から80%(但し、結露しないこと)(注3) 騒音 商用運転時 : 40dB(A)以下
バックアップ運転時 : 45dB(A)以下消費電力 充電時 : 150W
満充電時 : 25W発熱量 充電時 : 540kJ / h
満充電時 : 90kJ / h冷却方式 冷却ファン(80mm角1個)による強制風冷
(商用運転時は低速回転)入力電線と
アース間の
許容電圧230VAC 入力サージ
電圧耐量5kVpeak(1.250ナノ秒) 外観色 黒色 外形寸法
WDH190mm538.4mm 368mm
(注4)482mm579mm 131.4mm 質量
(バッテリ無し)41.0kg
(19.0kg)38.0kg
(14.0kg)外部接続 交流入力
端子台入力端子台
L / R、N / S : M5ネジ(注5、6)交流出力
コンセント平行2極・アース付きプラグ(125V、15A)
通常交流出力コンセント4口
遅延交流出力コンセント4口(注7、8、9)アース端子 入力端子台
PE(G) : M5ネジ
注1 : 本装置を漏洩電流検知機能付きブレーカに接続する場合は、構築するシステム機器全体の漏洩電流が検知限度値を越えないようにしてください。検知限度値を越えるとブレーカが切断されます。 注2 : 「5. バッテリ保持時間(バックアップ時間)について」を参照してください。 注3 : 「6. バッテリの寿命と交換時期について」を参照してください。 注4 : PGSUP301の高さ寸法は、キャスター(64mm)を含んでいません。 注5 : PGSUP301 / PG-R1UP301に添付されている交流入力ケーブル(125V、30A)のプラグタイプは、NEMA L5-30Pです。受け側にはNEMA L5-30R(ロック式円型30アンペア)の壁側コンセントをご用意頂く必要がありますので、場合によっては電源工事が必要になります。
なお、上記プラグでの最大出力は3000VA / 2400Wとなっています。アメリカン電機(株)製L5-30R(受側コンセント) 品
番3310-L5 タ
イ
プ埋込コンセント 3310-P-L5 埋込コンセント(パネル用) 3311-L5 露出コンセント 注6 : PGSUP301 / PG-R1UP301に添付されている交流入力ケーブルの取付方法について
(1) 添付されている交流入力ケーブルのプラグが入力電源コンセントに接続されていないことを確認してください。
また、PGSUP301 / PG-R1UP301の背面にある入力ブレーカがOFFの設定になっていることを確認してください。(2) 交流入力端子台カバーを取り外してください。 (3) 下図の(1)アース(保護接地)端子に、Gラベルが貼付されている(緑と黄の2色)ケー ブルをネジ止めしてください。 (4) 下図の(2)交流入力(接地側極)端子に、Nラベルが貼付されている(白色)ケーブルをネジ止めしてください。 (5) 下図の(3)交流入力(非接地側極)端子に、Lラベルが貼付されている(黒色)ケーブルをネジ止めしてください。 (6) (2)で取り外した交流入力端子台カバーを取り付けてください。
注7 : 通常交流出力コンセント : 本装置の運転開始とほぼ同時に交流電圧を出力します。
遅延交流出力コンセント : 通常交流出力コンセントが交流電圧を出力開始してから
約5秒後に交流電圧を出力します。(突入電流防止用)注8 : 注7で述べたように通常交流出力コンセントと遅延交流出力コンセント間では交流電圧の出力開始に約5秒間の差があるため、電源の投入順序に制約がある装置の組み合わせ(サーバ本体とディスク装置の組み合わせ等)で使用する場合はコンセントの割り付けに注意してください。 注9 : 以下のすべての条件を満足するように通常交流コンセント、遅延交流コンセントを使用してください。また、「10. UPSの選択方法」を参照してください。 (1) 下図のように通常交流出力コンセントの「縦1列(2口)の合計が15A以下」、且つ「縦2列(4口)の合計が20A以下」になるように接続機器を接続してください。 (2) 下図のように遅延交流出力コンセントの「縦1列(2口)の合計が15A以下」、且つ「縦2列(4口)の合計が20A以下」になるように接続機器を接続してください。 (3) 接続機器の負荷容量の合計が「3000VA以下」、且つ「2400W以下」になるように通常交流コンセント、遅延交流コンセントを使用してください。
注10 : PGSUP301、PG-R1UP301に添付されているRS-232Cケーブルは、添付されているUPS管理ソフトをご使用になる場合にご利用ください。
(ケーブル長 : 約3m)注11 : PGSUP301、PG-R1UP301に添付されている交流入力ケーブルのケーブル長は約3mです。 注12 : PG-R1UP301に添付されている落下防止ワイヤのワイヤ長は約25cmです。
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