前篇
大幅な価格改定に踏み切った、テレワーク支援モデル。
その背景と、モバイルデバイスとしての圧倒的魅力を探る。

多様で柔軟な働き方を実現することで、業務の効率化や生産性の向上、お客さま対応力の強化などに貢献するワークスタイル変革。なかでも自宅やサテライトオフィス、客先や移動中など、場所に捉われない柔軟で快適な働き方を可能にするテレワークへの取り組みが多くの企業にひろがっており、モバイルデバイス導入への関心が急速に高まっている。
富士通ではこうした中、テレワーク支援モデルと位置づける
主力3商品(「LIFEBOOK U937/R」「LIFEBOOK P727/P」「ARROWS Tab R727/R」)の最大25%という大幅な価格改定に踏み切った。
その背景とテレワーク支援モデルの特長について、今回の価格改定を先導したユビキタスビジネス事業部プロモーション統括部シニアマネージャーの丸子氏と、クライアントデバイスの企画を担当するプロダクト企画統括部の、安藤、松本両氏に話を聞いた。

  • ユビキタスビジネス事業部
    プロモーション統括部
    シニアマネージャー 
    丸子氏

  • プロダクト企画統括部
    マネージャー 安藤氏
    ( LIFEBOOK U937/R担当 )

  • プロダクト企画統括部
    マネージャー 松本氏
    ( LIFEBOOK P727/R ARROWS Tab R727/R )

テレワークを快適にする、3種類のテレワーク支援モデル

  • LIFEBOOK U937/R
  • LIFEBOOK P727/P
  • ARROWS Tab R727/R

丸子さんは、パソコンやタブレット端末のプロモーションを担当されていますが、どうしてこの3機種がテレワーク支援モデルに選ばれたのでしょう?

丸子氏「私たちはモバイルを活用したワークスタイルを、現場ワークとテレワークの2つに分類しています。いわゆるテレワークの中には、従来、会社の自席で行っていた仕事を自宅や出張先などさまざまな場所で行うオフィスワークと、営業担当者が客先にモバイルデバイスを持ち運んで業務を行う営業ワークの2種類があると考えています。お客さまの使い方を考えたとき、フラッグシップモデルの中でもこの3機種が、テレワークを導入されるお客さまにとってもっとも選んでいただきやすい製品ということからテレワーク支援モデルに設定しました」

今回、そのテレワーク支援モデル3機種の大幅な価格改定を実施されましたが、その狙いについてお聞かせください。

丸子氏「昨年から政府が働き方改革を本格的に推進する中、ノートPCをお使いいただいているお客さまの中にも、この際、モバイルデバイスを導入してみたいという声が非常に多く聞こえるようになっています。まず一定数のノートPCをモバイルに置き換え、働き方改革に着手したいという声もあり、そうしたニーズにお応えし、より多くのお客さまにテレワークに最適なモバイルデバイスの使い勝手の良さを知っていただきたい、ということから価格改定に踏み切りました」

テレワークの用途に合わせてお選びいただける、個性的モデルが勢揃い

3機種それぞれ、適した用途はあるのでしょうか?

松本氏「クラムシェル型の超軽量モバイルPC『LIFEBOOK U937/R』はキーボード入力なので、自宅や出張先でオフィスワーク端末としてお使いいただくのに最適です。それに対して、コンバーチブルタイプの『LIFEBOOK P727/R』やタブレットタイプの『ARROWS Tab R727/R」は、営業ワークに適しています。テレワークでの会議は相手の顔も資料も見えず、同じ画面を共有しながら共同作業を進めなくてはなりません。この2機種はキーボード入力に加えて、タブレットモードによるペン入力が可能ですから、テレワークで会議室にいる同僚と同じ画面を見ながら、意見交換しながら資料をまとめるのに適しています。ペン入力時はサバ折にして、メモや書き込みも容易に行うことができます。
オフィスワーク端末に適したクラムシェル型、共同作業に適したコンバーチブルタイプと、用途に合わせてご利用いただけます

こだわったのは、ペン入力。創造的な共同作業を実現する

テレワーク支援モデルでは、ペン入力に特徴があるようですが?

松本氏「書き心地を含め、ペン入力には随分こだわりました。充電機構付のペンガレージに収納すれば15秒間の充電で約90分の使用が可能になる急速充電機能もそのひとつです。キーボードはデータ入力だけなら十分かもしれませんが、微妙なニュアンスを伝えたり、デザイン的なクリエイティビティを反映させたりする点では課題があります。たとえば私たちのような企画業務でも、設計の際にこのエッジをもっと斜めにしたいと思っても、キーボード入力では説明が容易ではありません。ところがペン入力なら、具体的なイメージを直接書きこむことができます。資料作成でもここにイラストをレイアウトして欲しいというとき、ペン入力だと意図を正確に共有できます」

安藤氏「コミュニケーションをより明確に、わかりやすい形で共有できる、というのがペン入力のメリットです。もうひとつのメリットはペーパーレス。メモの履歴もデータとして残すことで、振り返りに役立てることや、チームへの展開も容易になります。このようにより深いコミュニケーションを実現する上でペン入力の活躍するシーンは、テレワークの普及に伴い今後さらに増えていくものと思われます」

後篇に続く