後篇
大幅な価格改定に踏み切った、テレワーク支援モデル。
その背景と、モバイルデバイスとしての圧倒的魅力を探る。
前篇では大幅な価格改定の背景と、用途に合わせて柔軟に活用できるテレワーク支援モデルの使い勝手の良さを明らかにした。引き続き後篇では、機能性と軽量・安全・堅牢性を高い次元で融合させた、テレワーク支援モデル最大の強みについて詳しく聞いた。
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ユビキタスビジネス事業部
プロモーション統括部
シニアマネージャー
丸子氏 -
プロダクト企画統括部
マネージャー 安藤氏
( LIFEBOOK U937/R担当 ) -
プロダクト企画統括部
マネージャー 松本氏
( LIFEBOOK P727/R ARROWS Tab R727/R )
ユーザーの自由な発想の使い方に対応する、快適なモバイルデバイスめざして
テレワーク支援モデルの、ペン入力以外の特徴を教えてください。
松本氏「たとえば『LIFEBOOK P727/R』は、テレビ会議で使う場合や資料が多いときには、キーボードが邪魔にならないよう自由にフォルムを変えることができます。逆に、しっかり書き込みたいときなどには、タブレットモードにすると書きやすく不安定さもありません。お客さまと対面で資料を見せたい場合にはテント型にするなど、使う人の自由な発想に応え、最も快適に使えるフォルムを柔軟に選べるのが特徴です。フォルダー型ヒンジのノートPCは、富士通は最後発となりますが、いろいろな形状のものをお客さまがどういうふうにお使いになっているか、現場を検証してきました。その結果、お客さまの使い勝手の良さをよりコンパクトな形で実現するため、新しいヒンジの構造を開発するなど、最後発の強みを活かしています」
安藤氏「ペン入力やフォルムの多様な変化など、テレワーク支援モデルを特徴づけるさまざまなプラスαの機能は、お客さまとの商談の中から拾い上げた現場の声を基に改善を積み重ねて生み出されたものです。その意味で支援モデルは、お客さまのテレワークニーズに応え、お客さまと二人三脚で創りあげた製品です」
機能を低下させずに、軽量・安全・堅牢性を追求。
徹底した改善の繰り返しが、テレワークを広げる。
テレワーク支援モデルの最大の特徴は何でしょう?
丸子氏「機能を維持し、いかに軽量コンパクトを実現するか、この点が私たちのもっとも強くこだわった点です。特に、『LIFEBOOK U937/R』と『LIFEBOOK P727/R 』は、魂を込めて創りあげた自信作です。たとえば、『LIFEBOOK U937/R』は、モバイルなら外付けケーブルという常識を打ち破り、薄さ15.5mm、重さ約799gの超軽量ボディに、企業ユースで必須のLANポートを搭載しているのをはじめ、すべてのインターフェースをこのサイズに押しこめることを徹底的に追求した製品です」
安藤氏「同時に、セキュリティ機能にもこだわっています。薄い筐体ですが、強固な生体認証である手のひら静脈センサーを選択できます。また、スマートカードスロットも選択でき、カード認証の継続性も担保するなど、軽さと高度な安全性を両立させています」
テレワーク提唱以前からモバイルデバイス開発に取り組んだ、富士通のDNA
安藤氏「使用中のPCが壊れた場合、お客さまにその原因や使い方を確認し、次はそれを想定した製品評価試験で堅牢性を高める――そんな、テレワークが提唱されるずっと以前から続けてきた、お客さまの声を商品に反映させる地道な取り組みが、U937/Rに代表される、超軽量・超薄型でありながら堅牢性を併せ持つモバイルデバイスに結実したわけです。言葉を換えれば、脈々と培われてきたモバイルデバイスに対する富士通のDNAが、テレワークの時代になって存分に発揮できるようになったのだと思います」
丸子氏「富士通のPCビジネスは1981年にスタートして今年で36年目を迎えます。この間ビジネスを継続できたのは、お客さまから評価をいただけたからです。
クレームを含め、お客さまの声に応えて改善し続けた36年間の蓄積が、堅牢性と安全性、機能性を保持しながら、軽量でコンパクトというテレワークに最適なモバイルデバイスを生んだのだと思います」
テレワーク支援モデルの、ここがおススメ!
最後に、3機種それぞれのおススメの使い方を教えてください。
安藤氏「『LIFEBOOK U937/R』の場合、キーボードの使用を重視するお客さまにお使いいただきたいですね。セキィリティ機能や頑丈さを犠牲にせず、軽さを極限まで突き詰めたこの製品は、自宅や外出先でもオフィスと同様に業務を行えますので、育児時間や介護時間の確保等の理由から在宅勤務を検討されるケースに最適だと思います」
丸子氏「モバイルは軽くなければ持ち歩くのが嫌になります。『LIFEBOOK U937/R』は約799gですから、ちょうどペットボトル1本半分の重さです。ノートPCと同じキーピッチとサイズでありながら、女性がバッグに入れて持ち運んでも、まったく重く感じない重量です」
安藤氏「持ち運ぶ際の外見を気にする方のために、法人向けには珍しい赤と黒のカラーバリエーションを持っているのも特徴です」
松本氏「『LIFEBOOK P727/R 』と『LIFEBOOK U937/R』はSIMが入るので、盗難や紛失に遭った場合、PCに電源が入っていなくてもリモートでロックし、データ自体を消去できます。情報漏えいを完全に防止できるので、万一のときも安心です。もうひとつは、「LIFEBOOK P727/R」での着脱式バッテリーへのこだわりです。長時間テレワークで作業していてバッテリー交換に迫られても、PCの電源を落とすことなく着脱が可能です。また、バッテリーは何度も放充電を繰り返すと劣化しますが、そんなときでも新しいバッテリーを購入するだけで再び長時間駆動が可能になり、コスト削減に貢献します」
「働く人が快適だと思わない限り、テレワークは広がりません。その意味でテレワーク普及の鍵となるモバイルデバイスの役割は重要です。育児や介護の時間の確保に加え、労働時間の適正化への対応など、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方を安心して行える環境がますます強く求められる時代だけに、お客さまの使い方に合わせた、使い勝手が良いと思っていただける機能を搭載したモバイルデバイスを今後も次々に企画していきたいですね」
と語る丸子氏。
使う人に寄り添うモバイルデバイスでテレワークを広げる富士通から、当分、目が離せそうにない。


