ICTの進化がまた新しいビジネスの扉を開こうとしています。そのキーワードが「シェアリング」です。
この「シェアリング」とは、インターネットを介して使われていないモノや空間、スキルなどを取引すること。ビジネスや社会のさまざまなシーンで「シェアリングエコノミー」という言葉を耳にする機会が増えています。
その先駆けとなったのは米国で2008年に立ち上がった「Airbnb(エアビーアンドビー)」です。空き部屋や不動産など宿泊施設の賃借をマッチングする仕組みは、わが国でも「民泊」の名で知られるようになりました。また、スマートフォンやGPSを使ってライドシェア(相乗り)を提供する「Uber(ウーバー)」もよく知られたサービスです。
現在では、さまざまな分野にこのようなサービスが広がり、ある調査によるとシェアリングエコノミーの世界市場は2013年に約150億ドルだったものが2025年には約3,350億ドルに成長するといわれています。日本でも右肩上がりの市場拡大が見込まれ、政府も「シェアリングエコノミー促進室」を発足させるなど、国をあげての取り組みがスタートしています。
注1)サービス提供事業者売上高ベース
注2)2015年度は見込値、2016年度以降は予測値(2015年7月現在)
(出典)総務省:平成28年版 情報通信白書「シェアリング・エコノミーが注目されている背景」
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc131210.html
シェアリングエコノミーは、「空間」「モノ」「移動」「スキル」「お金」の5つの分野に分けることができます。
空き部屋などマッチングを行う「Airbnb」は、「空間」のシェアリングの代表的な存在。また、「モノ」の分野では、インターネット上で不要品の売買を行うフリーマーケットなどが最近注目を集めています。「移動」では自動車の相乗りなどのほか、専用の駐輪場を用意して自転車を自由に乗り降りできる「シェアサイクル」なども広がり始めています。そして「スキル」は人がもつ技術や知識をシェアするものであり、「お金」は「クラウドファンディング」とも呼ばれ、ビジネスの資金を広く個人から募る仕組みです。
たとえば「空間」であれば、空き部屋ばかりではなく、飲食店や文化施設、駐車場、倉庫、工場の生産ライン……。これまで使われていなかったスペースに「シェアリング」という発想をプラスすれば、どんどん新しい可能性が生まれてきます。
シェアリングは、過疎化や雇用、教育など社会課題の解決にも有効です。自治体もシェアリングエコノミーの活用に着目し、「シェアリングシティ」という概念へと広がり始めています。
最近の社会課題の1つに空き家対策があります。たとえば、空き家を宿泊先としてシェアリングし、地域のイベントなどと連携させることで地域活性化の呼び水にすることが可能です。
しかし、その実現にはひとつ大きな壁があります。それは、シェアリングのプラットフォームをいかにインターネット上に構築するか? よいアイデアがあるのだが、ICTに精通した知識がない……。その課題を解決し、お客様のアイデアを速やかにビジネスにつなげるサービスが、富士通の「シェアリングビジネス基盤」なのです。
シェアリングエコノミーでは、スマートフォンやSNSの活用が前提となり、そのためのプラットフォームをインターネット上に構築しなければなりません。「シェアリングビジネス基盤」は、このようなプラットフォームの開発や構築を、ICTのエキスパートである富士通がサポートするサービスです。
「シェアリングビジネス基盤」は、次のような基本機能をサポートしています。
マッチング管理機能 |
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パーソナル管理機能 |
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マッチング管理・パーソナル管理共通機能 |
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ビジネスサポート機能 |
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「シェアリングビジネス基盤」を活用することよって、プラットフォームを効率よく速やかに立ち上げることができます。成功の鍵となるビジネス本来の領域に持てる力を注ぐことができるのです。
もちろん、基本機能ばかりではありません。富士通の「シェアリングビジネス基盤」は、お客様のアイデアに翼をもたらす、付加価値の高いサービスをさまざまに用意しています。
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