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オンプレミスのSAPシステムをFUJITSU Cloud Service A5 for Microsoft Azureに移行し、
パフォーマンス向上とDR対策の強化を実現

東洋合成工業株式会社様のロゴ

東洋合成工業株式会社様 導入事例


半導体回路形成に不可欠な感光性材料を製造する感光性材料事業と化成品事業を2つの柱に事業を展開する東洋合成工業様。研究開発を生命線と位置づけ、これまで培った技術で様々な細胞の三次元培養を可能にするシステムの開発にも成功し、バイオ分野にも進出しています。同社は、ビジネスを支える基幹システムとして、長年オンプレミスのSAPシステムを利用してきました。しかし、ハードウェアの保守切れを契機に、SAPシステムをA5 for Microsoft Azureに移行。パフォーマンスの改善とDR対策の強化を実現するとともに、さらなるクラウド活用の一歩を踏み出しました。

[ 2016年6月20日掲載 ]

【導入事例概要】
種別: IaaS/PaaS
サービス: FUJITSU Cloud Service A5 for Microsoft Azure
選んだ理由: アプリ移行支援ツールPanayaによる検証工数の削減とFUJITSU Cloud Service A5 for Microsoft Azureへの高い信頼感
採用のポイント: 富士通の丁寧な対応と高い提案力、技術力、課題解決力
業種: 化学

東洋合成工業株式会社
情報生産性向上推進部 部長
平野 景樹 氏

ハードウェアの保守切れという期限が決まった条件下で、SAPシステムをクラウドに移行し、パフォーマンス向上とDR対策の強化を実現できたのは、富士通のエンジニアの高い技術と課題解決能力があったからこそだと実感しています。プロジェクト全体を通じて、柔軟かつ迅速に対応いただいたことに感謝しています。

 導入の背景  導入の経緯  導入の成果  今後の展開

【課題と効果】
1 ハードウェアの老朽化とユーザーの増加にともなうパフォーマンス低下 処理によっては10倍以上の高速化も実現したシステム全体のパフォーマンス向上
2 データレベルのバックアップにとどまっていたDR対策 システム全体の迅速なバックアップによりDR対策を強化

導入の背景

SAPシステムのハードウェア保守切れを目前にサーバのリプレースが急務に

東洋合成工業様は、1954年創業の化学メーカーです。医薬品用化学製品の製造・精製からはじまり、現在は半導体回路形成に不可欠な感光性材料を製造する感光性材料事業と化成品事業を2つの柱に事業を展開しています。感光性材料とは、光に反応して化学変化を起こし、精密加工を可能とする「フォトレジスト」の材料です。広報IRグループ 深井綾子 氏は、「フォトレジストは、半導体や液晶ディスプレイの製造に必要不可欠な材料であり、現在の情報化時代を支えているのが弊社の技術・製品です」と説明します。さらに、最近は、これまで培った技術を活かしてバイオ分野にも進出。大学や外部の研究機関、企業との共同研究を通じて、新たな製品の開発を進めています。2008年にはさまざまな細胞の培養が可能となる三次元細胞培養システムを開発し、注目を集めています。
同社は、会計や販売、在庫、生産管理などの基幹システムとして、約8年間オンプレミスのSAPシステムを利用してきました。当初は千葉県市川市の工場内にサーバを設置していましたが、その後、 データセンターに移行して運用を継続。その間、サーバの運用・保守については、さまざまな工夫を重ねてきました。情報生産性向上推進部 部長 平野景樹 氏は、次のように語ります。

東洋合成工業株式会社 深井 綾子 氏の写真
深井 綾子
東洋合成工業株式会社
人材総務部 広報IRグループ

「サーバの5年間のメーカー保守が切れたあとは、保守を約2年間延長し、さらにそのあとはサードパーティーの保守サービスを契約して使い続けていました。しかし、さすがにハードウェアの老朽化もすすみ、このまま使い続けるには限界を迎えつつありました。実際にユーザー数の増加によってディスク容量も逼迫し、パフォーマンス面でも問題を感じる場面が増えてきたため、リプレースを決断しました」(平野氏)

導入の経緯

情報システム部門の体制も考慮したきめ細やかで柔軟な対応を評価し、富士通の提案を採用

東洋合成工業株式会社 平野 景樹 氏の写真
平野 景樹
東洋合成工業株式会社
情報生産性向上推進部 部長

そこで同社は、オンプレミス/クラウドを含めたシステムの検討を開始。2014年9月からRFP(注1)の作成を開始し、そのRFPをもとに提出された5社の提案を比較・検討。その結果、最終的に富士通の「FUJITSU Cloud Service A5 for Microsoft Azure」(以下、A5 for Microsoft Azure)を利用したSAP移行の提案が選択されました。富士通の提案を選んだ理由について、平野氏は次のように説明します。

「まずは、我々がRFPに盛り込んだ項目に1つ1つ丁寧にこたえていただいたのが大きい理由です。また、現在弊社がAmazon Web Servicesを使ってグループウェアを運用していることから、基幹系システムは別基盤にしたかったという理由もあります。同じ基盤にすると、その基盤に障害が発生したとき、両方のシステムに影響を及ぼすからです」(平野氏)

さらに、大きな選択理由となったのが、富士通の提案に、Panaya(パナヤ)というSAPのアプリ移行支援ツールの利用が盛り込まれていたことです。SAPのアップグレードでは、プログラム修正や検証テストを効率的に行うことが求められますが、Panayaを使うとその工数を大幅に削減することが可能です。

「弊社の情報システム部門は7名です。もちろん、全員がSAPの移行プロジェクトに関わっているわけではありません。したがって、少ない人数でプロジェクトをすすめるためには、Panayaによるテスト工数削減の提案は、非常に魅力的に感じたのです」(平野氏)

また、RFPの変更に対する富士通の柔軟な対応も、同社の信頼を獲得することにつながったと、情報生産性向上推進部 主任 今井邦広 氏は次のように説明します。

「じつは、途中でRFPの内容を変更しました。当初は、我々自身でアプリケーションの改修を考えていたのですが、作業負荷が大きいとわかり、そこも一括でお願いすることにしたのです。すると富士通は、プロジェクトリーダーをアプリケーションに詳しい方に切り替えてくれました。そこまでの提案をしていただいたのは、富士通だけでした」(今井氏)

東洋合成工業株式会社 今井 邦広 氏の写真
今井 邦広
東洋合成工業株式会社
情報生産性向上推進部 主任

導入の成果

処理によっては10倍以上の高速化を実現し、DR対策も強化

こうして、2015年4月、SAPの移行プロジェクトがキックオフ。約9か月間の開発期間中は、思ったほどパフォーマンスが出ないという問題も起きたものの、ストレージをSSD(注2)に変更し、OSやSQLServerのパラメーターを調整するなどの対応でクリア。2016年1月には、無事、A5 for Microsoft Azure上で新しいSAPシステムが稼働を開始しました。
新システムの導入効果について、平野氏は「最大の効果はパフォーマンスの改善です」と次のように説明します。

「たとえば、毎月各工場ごとにSAPシステムからデータを取得するのですが、以前は、タイムアウトすることがありました。それが、新しいシステムでは同じ処理が約1分で終わります。タイムアウトは10分ですので、10倍以上処理が高速化された計算になります。以前に比べてトータルでのパフォーマンスは確実に向上しました」(平野氏)

また、DR対策の面でも、オンプレミスにはない効果を実感できていると、今井氏は次のように語ります。

「旧環境では、データのバックアップだけで、ベアメタルレベルでのバックアップはとっていませんでした。しかし、A5 for Microsoft Azureに移行したことで、システムバックアップが瞬時にとれますし、西日本リージョンにもバックアップできるので、安心感は格段に上がりました」(今井氏)

なお、システム管理ツールには、Systemwalkerが導入されましたが、以前のツールよりも操作がシンプルで、使いやすくなったと好評です。コストについても、「オンプレミスのシステムは、将来、必ず更新の負荷がかかりますが、クラウドだとそれがないので、長い目で見るとクラウドの方が負担は小さいと考えています」(平野氏)と語ります。

今後の展開

SAPのシステム拡充とともに周辺システムにおけるA5の活用も検討

A5 for Microsoft Azure上に移行したことで、パフォーマンス向上とDR対策の強化を実現した東洋合成工業様ですが、今井氏は「情報システム部門にとっては、Azureの知識を得られたことも大きいメリットです」と次のように語ります。

「月額費用を負担すれば、すぐにテストサーバを作成できるのが便利です。現在は、A5 for Microsoft Azureを使ったファイルサーバを検討しているところです。Azureにはメディアファイル、イメージファイルなどのアクセス頻度の低いデータを置き、オンプレミスのサーバと組み合わせたハイブリッドなシステムを考えています」(今井氏)

平野氏も「これまでは検討に時間がかかって、十分に考えてからでないと行動に移せなかったのが、Azureならすぐに行動に移せます」とクラウドならではの敷居の低さを強調します。
プロジェクト全体を通じた富士通の対応については、平野氏、今井氏ともに、次のように高く評価していただきました。

「プロジェクト全体を通じて柔軟かつ迅速に対応していただき、たいへん感謝しています。富士通のエンジニアの提案力、技術力、課題解決力にはたいへん好感を抱きました。今後も、Azureのサービス全般の改善に、ご協力いただければと思います」(平野氏)

「今回のプロジェクトでは、富士通に、マイクロソフト、SAPとの協力体制も構築していただき、とても助かりました」(今井氏)

今回SAPを利用した基幹システムにおいて開発環境のみならず本番環境でもA5を採用されたことは、国内でも先進的な取り組みです。今回のプロジェクトは、東洋合成工業様にとってもけっしてリスクは小さくなかったはずです。その困難を乗り越え、クラウド活用のノウハウを獲得したことで、同社のICT活用は、新たなステージにすすんだといえるのではないでしょうか。富士通は、今後も東洋合成工業様のクラウド活用を支援し、同社のビジネスの発展に貢献していきます。

[ 営業からの一言 ]

この度のSAPシステム刷新に際しまして、お客様と一体となったプロジェクト推進方針の提案を採用いただき、プロジェクトを通じて知識・経験に裏打ちされた技術力、関係ベンダーと連携した課題解決力を評価いただいたこと、大変光栄に存じます。
今後もお客様の期待を超えたソリューションと新しい価値の創出を目指し、富士通グループ一体となってお客様の発展をご支援させていただく所存です。

株式会社 富士通マーケティング
東関東支社 産業・流通営業部
吉野 哲也

株式会社 富士通システムズ・イースト
ERP事業部 ERPテクニカルソリューション部
南田 禎典

株式会社 富士通マーケティング 吉野 哲也、株式会社 富士通システムズ・イースト 南田 禎典 の写真

今井 邦広 氏、平野 景樹 氏、深井 綾子 氏の写真
(写真左から)今井 邦広 氏、平野 景樹 氏、深井 綾子 氏

【東洋合成工業株式会社様 概要】
会社名 東洋合成工業株式会社
本社所在地 東京都台東区浅草橋1丁目22番16号
ヒューリック浅草橋ビル8階
代表取締役社長 木村 有仁
創立 1954年9月27日
従業員数 519名(平成28年3月31日現在)
事業内容 有機工業薬品・有機溶剤、感光性材料、電子表示機器の材料、電池材料等の製造・販売、ならびに、上記物品の輸出・輸入、および倉庫業
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【ご紹介したサービス】

【導入事例(PDF版)】

用語解説

注1:RFP
「Request For Proposal」の略で「提案依頼書」の意味。情報システムの導入を行うにあたり、発注先候補の企業に具体的な提案を依頼する文書のこと。
注2:SSD
「Solid State Drive」の略で、半導体メモリ(フラッシュメモリ)を記憶媒体として用いた記録装置のこと。HDDよりも高速なのが特長。

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