総合発表会2019の受賞分科会

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5月8日(水)に開催された総合発表会において2018年度分科会の優秀研究成果と発表賞が選定され、表彰されました。

総合発表会2019 ご案内(ご参考)


Leading-edge Systems研究 最優秀賞

  • ブロックチェーンを活用したシステムの設計開発手法の研究

Leading-edge Systems研究 優秀賞(2編)

  • エンタープライズアジャイル開発と従来型開発の共通管理指標の研究
  • 自動化・AI化の過渡期におけるシステム運用部門の人材育成に関する研究

Leading-edge Systems研究賞(2編)

  • AI活用時代における人材スキルの成長方向に関する研究
  • 業務ノウハウの可視化と継承方法に関する研究

発表賞(3編)

  • 社内業務システムにおけるRPA活用の研究
  • 自動化・AI化の過渡期におけるシステム運用部門の人材育成に関する研究
  • 新たな価値を創造するAR/VRの活用方法の研究

Leading-edge Systems研究 最優秀賞

ブロックチェーンを活用したシステムの設計開発手法の研究

 ブロックチェーンは様々な分野での活用が期待されている。実証実験が活発になる一方で、開発標準は未整備であり商用化が進んでいない。
 この現状を打破するため、商用化を想定した業務モデルのプロトタイプ開発を通じて、企画・開発・運用の工程を網羅的に実践し、獲得した知見をまとめた。
 さらに、標準的な開発手法と組み合わせることにより、ブロックチェーンを活用したシステムの商用化に向けた体系的なガイドラインを作成した。

Leading-edge Systems研究 優秀賞(2編)

エンタープライズアジャイル開発と従来型開発の共通管理指標の研究

 デジタルトランスフォーメーションの実現に向け、アジャイル開発は必須の手段となる。
 しかし、スケールアップとマネジメント要素に対する不安から、日本におけるエンタープライズアジャイル開発は発展途上の段階にある。
 そこで、本分科会ではエンタープライズアジャイル開発の特性を分析し、従来型開発の知見を活かした新たな管理指標を提案した。
この成果により、エンタープライズアジャイル開発による価値創造、競争力向上が実現されることを期待する。

自動化・AI化の過渡期におけるシステム運用部門の人材育成に関する研究

 システム運用部門ではシステムの維持管理と安定稼働を重視する『守りの運用』が主流であった。
 しかし、環境変化の激しい事業を支えるため、自動化、AIを活用し、新たな価値を提供する『攻めの運用』へのシフトが必要であると考えた。
 『攻めの運用』実現のため、自動化、AIの活用が進む過渡期のシステム運用部門に必要な人材像を明らかにし、タスク・スキルを整理したうえで、効果的・効率的な育成手法の確立を試みた。

Leading-edge Systems研究賞

AI活用時代における人材スキルの成長方向に関する研究

 デジタルトランスフォーメーションの実現に向け、アジャイル開発は必須の手段となる。
 近い将来、AIと人間が共存する時代が到来する。
 このような時代において人間に必要なスキルは何か?AIの苦手分野を分析し、必要となる人材像を明確にした。
 また、人材育成の課題について、企業風土/文化と家庭・学校教育の切り口で人間が行動を起こすきっかけまで踏み込んで分析し、3つの環境作りから始める人材育成の重要性を導き出した。
 最後に、めまぐるしく変化する時代において変わる事がない新たな概念の「新しいスキルを学ぶスキル」を提言する。

業務ノウハウの可視化と継承方法に関する研究

 属人化した業務ノウハウの継承・共有化の重要性が高まり、「働き方改革」の推進により業務の効率化が求められているが、現場の状況としては、業務ノウハウの継承が進んでいないという現実がある。
 「業務ノウハウ」およびその「可視化」「継承」の定義の曖昧さと「業務ノウハウの継承」の適切な手順が存在しない事が原因であると考え、その課題を解決するための施策を「業務ノウハウの引き出し・継承フレームワーク」としてまとめた。

発表賞

第一会場

社内業務システムにおけるRPA活用の研究

 昨今、RPA(Robotic Process Automation)は、働き方改革の実現や労働力不足の課題を解消できる手段として注目が高まっているが、企業の活用状況を確認するとまだまだRPAが活用されているとは言い難い状況である。
 本格展開に踏み込めない企業が抱えている問題を明らかにし、RPAの活用に近づけるよう製品の選定方法から適用業務の選定方法等、導入事例を元に導入時に考慮すべきポイントを整理し具体的解決手段をまとめた。
 このような時代において人間に必要なスキルは何か?AIの苦手分野を分析し、必要となる人材像を明確にした。

第ニ会場

自動化・AI化の過渡期におけるシステム運用部門の人材育成に関する研究

 システム運用部門ではシステムの維持管理と安定稼働を重視する『守りの運用』が主流であった。
 しかし、環境変化の激しい事業を支えるため、自動化、AIを活用し、新たな価値を提供する『攻めの運用』へのシフトが必要であると考えた。
 『攻めの運用』実現のため、自動化、AIの活用が進む過渡期のシステム運用部門に必要な人材像を明らかにし、タスク・スキルを整理したうえで、効果的・効率的な育成手法の確立を試みた。

第三会場

新たな価値を創造するAR/VRの活用方法の研究

 AR/VR技術に対する明確な利用シーンが確立されていない中で活用を検討するにあたり、情報システム部門が直面するであろう、利用部門のニーズをいかに引き出すかという問題と、開発コストのコントロールできないという問題についてその原因を明らかにした。
 そのうえで、それらを解決するための全体プロセスと、そこで必要となるユーザーヒアリング、技術要素の整理、プロトタイピングという3つの手段の具体的な実践法をまとめた。

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