女性活躍推進・ダイバーシティ推進の取組みは、当たり前のものとして企業人からは認識されつつある今日この頃。当社は、過去の慣習・業界の特性から長らく「男性中心」で営まれてきた背景から、人口ボーナス期の働き方や価値観から抜け出せず、人口オーナス期に適した環境整備・取組みが他社と比べ、大きな遅れを取っていた。
結果として、過去の成功体験に縛られ、新しいイノベーションが起きづらい組織となっていた。顕著に現れていたのは、女性の離職率や採用比率であり、このままでは単一的な価値観でしか他社と競争できない状況となることが課題であった。そこで、ダイバーシティの考え方に則り、「社員一人ひとりが持つ、さまざまな違いを受け入れ、多様性を活かすことで、企業・組織の力を高めていく必要がある」という考え方を全社のスタンダードにすべく、まずは「女性」にスポットを当て、2020年女性役職者比率5%にするという目標を掲げた。採用・教育・制度・風土という4つの切り口でそれぞれの課題を分析し、取組みをスタートさせた。手法としては、全従業員において9割以上が従事している営業部門に焦点を置き、女性を中心としたボトムアップでの取組も大切に進めた。今までの少数派はこれから未来を作っていく上では、とても大切な人的資源であり、それぞれの力を最大化させていくことが今後の企業成長において肝要である。
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