(株)高田工業所では、情報システムの役割を次のように定義している。
『客観的に判断できる制度や仕組みを機能させるために最適投資された情報システムを使い経営戦略を支援する。』
しかし、従来、情報システムの利用目的は業務の効率化であった。そこで、2003年6月、経営戦略を支援する情報システムを目指した取り組みに着手した。まずはホストコンピュータのダウンサイジングをかわきりに、新たな経営指標を用いた利益管理仕組の導入やITガバナンスの構築など八つの取り組みを行った。
その結果、今日、情報システムは「経営戦略を支援する情報システム」として、その本来の役割を担えるようになった。
本論分では、IT経営を目指し取り組んだ6年間の成果をのべる。
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