全ての業種のIT化の進展に伴い、ハンディターミナルが活躍する場は、より一層広がっている。従来、専用機の導入が一般的であったが、メーカー毎、ハードウエア毎に仕様や開発言語が異なるため、技術者の専門化=汎用性の低下、移植性の低下=メーカーの固定化、専用機の細分化=ハードウエア単価の高騰、等、かつてパソコンで提起された問題と同じ問題が顕著になりつつある。
我々は、複数の開発において、事実上の共通プラットフォームになりつつあるWindows CEを導入する事により、開発期間の短縮と、コスト低減を実現した。一方で、ハンディターミナル特有の問題(画面サイズ、イベント制御等)も生じた。本稿では、オープン化のメリットとデメリット、及び、問題と解決方法を、実開発の経験を元に、技術面から記述する。
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