|
温室効果ガス観測技術衛星(GOSAT; 愛称「いぶき」)は、温室効果ガスを宇宙から観測する世界初の衛星で、地球温暖化の現象解明やその対策を決定する上で非常に重要な基礎情報を提供することを目的としている。富士通エフ・アイ・ピーは、国立環境研究所でのデータの高次処理、保存管理及び配布を目的として、GOSATデータ処理運用システムの開発とデータ処理アルゴリズムの開発を実施してきた。本システムには、これまでの他の衛星データ処理システムに比べ次のような特長を備えている。
・2つのセンサーの情報を複合利用し、センサーデータ以外にも入力データが必要な非常に複雑なデータ処理システムである。
・外部の計算機資源と連携させて処理を行っている。
GOSATの観測開始以降、本システムによって全球の濃度分布が算出された。今後算出されたデータの検証を行い、アルゴリズムの改善を継続的に実施し、データの品質の向上を図る予定である。
|
