情報システム部門の新たな形態として戦略的アウトソーシングが話題となった。 新日本石油と富士通間で、その契約が2003年4月に交わされ、当社も設立された。
目的の達成に向け両親会社も当社も、それぞれ各種の取組みを行って来た。また3社協働でSLAなど幾つかの先進的な取組みも行って来た。特に、当社に対して親会社は母体となった従前の情報子会社に囚われないイノベーションを強く求めた。
今まで4篇に渡りその当社の取組みを紹介させて頂いた。今回の論文は、本来であれば最初に応募すべき内容であった全体像や保守の改善について、当時の推進者が纏めた資料を基に再編集したものである。情報子会社の局所的な話題に終わることなく、なるべく多くの情報システム部門に携わる皆様の参考にして頂ければとの思いから、作業の羅列でなく“なぜそう取り組んだのか、それを目指したのか”の記述を心がけたつもりである。
当スキームも昨年3月に5年間の契約が終了した。更なる飛躍を目指して、3社の役割や商流を大幅に見直し、昨年4月新たなスタートをきった。その第二期への思いも少し述べてみたい。
なお、今回をもって第一期に関する一連の論文の完結とさせて頂きたい。
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