当社は、3年前(2006年)より、全社の運用プロセス改善活動の取組みを開始した。活動を開始したきっかけは、ITILを活用した業務改善により、現場の担当者が抱える課題を解決したい、という思いからであった。親会社である第一生命保険相互会社へのITサービスを提供するシステム子会社として、品質向上、コスト最適化、人財育成(当社では人材ではなく人財)は大きな課題であり、運用プロセスを整備・構築することで、これらの問題を解決できるものと考えた。また、この活動と並行して、ISO20000の認証取得、さらなる対象部門の拡大、
ISO9001からISO20000への移行にも取り組んでいる。
この論文では、全社の運用プロセス改善およびISO20000の認証取得に向けた活動とISO20000の認証をITサービスにおける改善活動を継続していくためのツールとして位置づけた取組みについて、活動成果とあわせて述べてみたい。
現在は、ITIL V3のプロセス適用を見据えた、改善活動を継続している。日々の活動をすすめていく上で、今後、さらなるプロセス改善に向け、改めて現状の課題と今後の活動を整理し、次の活動につなげていくものにできればと考えている。
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