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09/02/24 更新
 

論文詳細

スーパー神岡実験解析用電子計算機システム

東京大学宇宙線研究所 神岡宇宙素粒子研究施設
論文要旨

 東京大学宇宙線研究所は,神岡宇宙素粒子研究施設を1996年に新設し,地下1,000 mに建設された5万トンの超純水を蓄えた水タンク(直径39.3 m,高さ41.4 m)とその壁に設置された11,129本の光電子増倍管(直径50 cm)から成るスーパーカミオカンデを利用し,ニュートリノと呼ばれる素粒子の観測を続けている。超新星の爆発など数十年に1度10数秒ほどしか観測できないケースも確実にとらえるため,観測は24時間365日続けられ,蓄積されるデータは膨大であり350 Tバイトにも及ぶ。従来のシステムでは,このデータをテープに蓄積し,解析を行っていたため,数年分のデータの読み出しに,半年かかったこともあった。そこで,観測データを大容量ディスク装置に格納し,データアクセスの高速化を行い、データ転送速度960Mバイト/秒のスループット性能を有するスーパー神岡実験解析用電子計算機システムを2007年2月に導入した。

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