納期の短縮化や適用技術の多様化などによって、システム開発プロジェクト単体で解決できない問題が増大している。個々のプロジェクトでは、問題を解決するための対応を進めているが、プロジェクト単体では対応が難しい場合も多い。筆者は、プロジェクトを横断する研究会組織を立ち上げた。組織からの指示ではなく、参加メンバーが自発的にこれらの問題を解決するために活動している。参加メンバーは各プロジェクトでアーキテクトとして活動しているメンバーである。各メンバーの持っているノウハウの共有から始まり、メンバーが個々に研究テーマを設定するなど、品質・生産性向上のほかに技術力向上も狙った活動となっている。研究会の立ち上げの背景や経緯、活動によって得られたもの、運営にあたっての課題や今後の目標を紹介する。
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